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2011.12.28 (Wed)

まどかマギカ オンライン化?

【まどか☆マギカ】シークレットプロジェクト解禁キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!


へえー。
確かPSPでもゲーム出るんだっけ?
映画もやるとかやらないとか言ってたし,すごい人気なんだなあ。

記事先の「※グリーフシードは有料です」の書き込みには思わず苦笑いしてしまった。
やっぱ絶対そうするだろうなー。
わしが管理会社でもそうする。

えげつない商売かもしれないけど,そんなこといったら
昔のゲーセンのスト2の対戦とか1分で100円だったしなあ。
それを思えばどうということはないと考えてしまうわしは生粋のゲーマー。



しかし,ジャンルはなんなんだろうこれ。
MMORPG?
ブラウザゲーでどこまでできるんだろうか。
PCはオリジナルの魔法少女なんか?
だとしたら能力の再現とかどうするんだろう。

ハンターハンターのグリードアイランドとかネットゲーム化したら面白そうだけど,
(というか,MMORPGそのものだけど)PCが念能力者だとすると
やっぱりオリジナル能力の再現が難しそうだなあとか昔考えていたなあ。
単純に6系統の念のレベルだけしかないとなると,
能力の相性で勝負が簡単にひっくり返る,
あの世界のジャンケン的なバランス感覚が表現できそうにないし。



何の話だっけ。
ああ,そうだ。
作中の魔法少女たちって,なんかみんな武器使ってるし
サガシリーズよろしくPC作成当初に得意武器でも選ぶんかな。
それとも,「きみの願いを言ってよ」とか聞かれて「満漢全席」みたいに答えると
「きみは斧でも使うといいよ」みたいにQBが適当に決めてしまうとか。

よく考えたら,魔法少女たちってなんでみんな武器振るってるんだ。
祈りの願いで契約したさやかちゃんでさえあの始末だし。
ずいぶん物騒だな。
ぜんぜん魔法らしくない…ああ,やがて魔女になるから魔法少女なんだっけか。



正直,可憐な魔法少女たち(の中の人)が「魔法少女は遊びじゃねえんだよ!!」
とかシャウトするのを見て爆笑するのが正しいプレイスタイル…になりそうな気がする。
まったくネットゲームに耐性ない人がいきなりやると本当にすごいからなあ。
ROもテスター時代すごかった。
「ここはおれの陣地!」(in SD3)とか。
あの混沌ぶりがまた見られるなら,遊んでみるのも悪くないかな。
22:41  |  魔法少女まどか☆マギカ  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2011.10.10 (Mon)

グリーフシンドローム

グリーフシンドローム(黄昏フロンティア)


逆毛,買ったぞー!(私信)
このゲームは,魔法少女まどか☆マギカの二次創作同人ゲームで,
ジャンルは横スクロールアクション。
端的にいうとファンシーなファイナルファイト(略してFFF)です。
デヤァー!
まあ,キャラクターの半数以上は飛び道具で戦ってるけど…。
ライフがタイムを兼ねてるあたり,むしろドラゴンボール神龍の謎か。

しかし,今なんでもネットで買えるんだねえ。
普通のお店じゃ取り寄せづらいものでも簡単に買えるようになって,
いい時代になったもんだ。

さて,とりあえず5周目までクリアできたんでキャラの使用感を。



■ まどかちゃん

何も考えずに使っても最強。
まず基本となる魔力量がブッチギリでトップな上に,
ただの強攻撃にノックバックと貫通属性が
ついてる時点でその厨性能ぶりがうかがえよう。
概念神だけに装甲は紙だけど(すいません,つい!),
強攻撃で距離を取って溜め強攻撃してれば安全に殲滅が可能。

さらに特筆すべきはその火力の高さ。
低周回の使い魔なら,溜め強攻撃で一撃死。

万が一接近されても,魔法のアローレインで一掃できる。
むしろ腕に自信があるなら,こっちから突っ込んでアローレイン無双してもいいくらい。
ボス戦でも貴重なダメージソースになりうる。
ワルプルギスもあっという間や!
これには無力の魔女も苦笑い。
それでいて,撃ったあとすぐに次の攻撃に入れるという。

ここまで見事な弓手が現れようとは,
きっと帝国猟兵テレーズもルドン高原の陰で喜びにむせび泣いていよう。
逆に強すぎて「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」状態なので,
PTプレイでは扱いが難しそうだ。

強すぎて使うかどうか悩んでしまう,そんな困った子。



■ さやかちゃん

アクション下手な人間,初心者の友。
他キャラに数倍する防御力,ダメージ食らったそばからメコメコ回復していくタフネス,
復活コストの安さに,強攻撃だけしていればクリアできてしまう操作のしやすさ。
↑強攻撃で昇竜拳まで用意されてて,対空迎撃も申し分なし。
あまりの優遇ぶりに鼻血が出そう。
これがさやかちゃんの本来の姿なんだ,本編なんか黒歴史だったんや!

魔法のアーマー状態+強攻撃の追撃で,使い魔の群れを吹き飛ばして
戦線を確保するさやかちゃんは,PTプレイでも活躍間違いなし。
まさにVIT前衛の鑑,魔法少女界のジャガーノートといえよう。

ジャガーノートといえば,カプコンが出したX-MENの格闘ゲームの
マグニートーって異常な強さじゃなかった?
こっちの攻撃全部ガードされるし,「テンペスッ」とかいって即死するし。

ええと,なんだっけ。
ああそうだ,さやかちゃんの唯一の弱点は火力の低さ。
まどかちゃんで遊んでからさやかちゃん選ぶと,ダメージのしょぼさに泣きそう。
PTプレイなら,後衛が攻撃しやすいように
使い魔を吹き飛ばして1方向にまとめるのが主な仕事になりそうだね。

ソロプレイでも,とりあえずクリアしたいというときにはオススメ。



■ マミさん

みんな大好きマミさんは,テクニカルな動きが要求される上級者向けキャラ。
なんでかっていうと,
・ 敵に接近して戦うことも多いのに,装甲が薄めで,しかも復活コストが高い
・ 必殺のティロ・フィナーレは魔力の消耗が半端じゃない上に
  自キャラ付近に当たり判定が発生しない(懐に飛び込まれると空撃ち)
という具合に,なんかクセがあるんだわ。
正直,慣れるまではティロ・フィナーレを封印していたほうが安定するという…。
横強攻撃で使い魔を吹き飛ばして,溜め強攻撃で魔女を蜂の巣にしているだけでも
クリアできるから,安心しよう,な!

わしではまともに使えないマミさんも,
一部のマミマミストの手にかかると変態的な強さを発揮する模様
こんなの絶対おかしいよ!?
わしの知ってるグリーフシンドロームじゃない…。
てか,リボンってそうやって使うんだ。

この人もすごいな。
6:30,7:30あたりなんか,あんだけ使い魔が群がっててもダメージ食らってないとは。
敵のダメージ判定モーションを読みきっているんだな。

なんちゅうか,魔法少女界のダルシムだねマミさんは。

PTプレイだと,時間停止のほむらちゃんと組んで
最強火力ティロ・フィナーレ砲台になるのかなー。

しかし,↑強攻撃の「こんな幸せな気持ちで戦うのは初めて」撃ちといい,
弱攻撃の「7人の侍」撃ちといい,原作の再現率が異常。
スタッフ相当マミさん好きだな。



■ 杏子ちゃん

中範囲殲滅,つまり対地対空を兼ねた「面」の制圧の雄。
使い魔がウジャウジャーっと寄ってくる場面で特に強さを発揮する。
ぶっちゃけ↑強攻撃を繰り返しているだけで敵が沈んでいく。
弱攻撃連打は移動しないで攻撃できるので,対魔女戦で便利。

ただ,さやかちゃんとは対照的に打たれ弱いのがネック。
打たれ弱い前衛ってかなり致命的だよなあ。
ああ,こんなところでまたAGI前衛の限界を見せられることになろうとは。

さらに追い撃ちをかけちゃうと,魔法で作れる結界の使いどころが…。
オクタヴィアの車輪を防ぐときと,初期シャルロッテを中に閉じ込めて
吹き飛ばないようにするときくらいしかないような。
き,厳しい。
正直,魔法は自爆(威力が残りライフ依存とかそんなん)のほうがよかったんじゃないかなあ。

PTプレイでも,どうするんだろうなあ。
長所を生かすなら,後衛が使い魔の群れに囲まれたときにフォローに入るとか,なんかなあ。

えー,いろいろ書いてますけど,
ソロだと溜め強攻撃をしているだけで無双できるのも確かです,
杏子ちゃんだけに(すいません,つい!)。
前衛方が好きな人で,さやかちゃんに慣れてきたら次にドウゾ。



■ ほむらちゃん

スペランカー並みの貧弱なフィジカルを強力な特殊能力で補うテクニシャン。
たぶん遊んでて一番楽しい。

「あーなんかそろそろ大鋏出してきそうだなー
 ハイ来ました! ここで時間停止ー残念でしたー
 んじゃ反対側に避難してーついでに89式もたらふく撃ち込んでおいてー
 そして時は動き出す(ニヤリ)」
とか一人でブツブツいいながら

拳銃だの爆弾だの,まるで魔法少女らしくない戦いぶりは本作でも健在,
というより本作でこそ本領発揮。
強攻撃でミニミをぶっ放しているだけで幸せな気持ちになれる
意外に万能なのが迫撃砲,弾道にクセがあるけど。

弱点は,1周目ですら使い魔に2,3回かじられただけで昇天してしまう虚弱ぶりと,
範囲火力のなさ。
大量の使い魔に一斉に迫られたときがマジでヤバイ。
時間を止めて逃げられることは逃げられるけど,
そのあとそいつらを一掃する手段に乏しいんだ。

爆弾?
敵が自分の左右に飛び散ったら余計やばいぞ!?
時間停止中の攻撃は(確か)敵を貫通しないというのもピンチに拍車をかける。
どうすりゃいいのか,この辺にヒントがありそう。

わしがやってて思ったのは,時間停止の魔法をケチっちゃいけないということ。
魔法を使いまくっていると,いざというときに使えなくて困ると思うかもしれないけど,
ダメージを受けるとどっちにしろ魔法は使えなくなるので,
どうせなら使えるだけ使っておいたほうがマシ
だった。

PTプレイでは…明らかに必須だよねこの子。
PTプレイのためにいるような娘さんだもの。



これが1,000円ちょっとで買えるんだものなあ。
驚いたよ。
あと倍,いや3倍出すから,
ぜひともオンライン協力プレイができるようにしてもらいたいもんだ。



しかし,DSのサガ3いいところまで進めていたのに,これのせいでクリアが遠のいたぞ…。
謀ったな逆毛ェ!

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10:32  |  魔法少女まどか☆マギカ  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)

2011.09.26 (Mon)

耳なし人魚姫は鍋島藩士の夢を見るか・さやかちゃん

はい,お次はさやかちゃんです。
ほむらちゃんは,ストーリー全体と絡めて書いたからある程度俯瞰して評価できたけど,
正直さやかちゃんは冷静に評価できるか自信ない。



最初この作品を見たときのさやかちゃんの印象は,「不憫…」(シグルイ)の一言だった。
命を賭けたにしてはあまりにも短い活躍,
そしてこれでもか! というくらいネチネチと描写される転落の様子。
「ああもう分かった,分かりました!
 『オマエら夢だ希望だっていってっけど,これがリアルな魔法少女だから。
  身のほど知らないとこういう目に遭うから』
 そう言いたいんでしょ脚本書いた人は!
 よく分かったから,もう止めたげてよぉ!
と叫んでもまるで自重しないストーリー展開に作り手の本気を垣間見た。

作品の中の魔法少女世界のありようを視聴者に知らせるため,
魔法少女の起承転結をキッチリと演じたさやかちゃんは,間違いなくこの作品の主人公。
それがゆえに,親友に幼馴染を取られたり,一人シベリア送りになったりと,
王位争奪編のネプチューンマンよりひどい扱いを受けることになってしまって…。

ああかわいそうなさやかちゃん。
あの淫獣にさえ出会わなければ,人並みの暮らしができたであろうに。



2回目を見始めたとき,やがて来る結末を知っているだけに
第1話とかのノー天気な様子が逆にダメージでかかった。
けど,そのまま見続けていくうちになんだか違和感がこみ上げてきたんだなこれが。

わしはそれまで,さやかちゃんはどこにでもいる普通の女の子で,
ベルセルクばりの魔法少女世界に紛れ込んでしまったのが不幸の始まりだと考えていた。
…? 本当にそうなんだろうか。

さやかちゃんは普通の女の子なのか。
魔法少女にならなければ人並みの暮らしができたのか。
考え出すととまらないのがわしの悪いクセで,
ついついそういう視点で2回目を見始めてしまったのだ。
(やめときゃよかったのに…)



そこで問題です。
友人のためにCDを買いにデパートに出かけたら,コスプレをした同級生に出会いました。
まずいところをあなたに見られてしまったと思ったのか,向こうは殺気立っている様子。
さて,あなたはどうしますか。

①見なかったことにして立ち去る。
②多少引きつった笑みを浮かべながら「なにしてんのアンタ?」と様子を伺う。
③問答無用。消火器をぶっかける。

なぜ③を選んだ
見方によっちゃ「おめーの席ねぇから!」もびっくりのいじめ・いやがらせ問題ですよ!?
教育委員会も動いちゃうから!



これさあ,暁美家の御両親の気持ちを考えるといたたまれないよ。
きっと,御両親は退院明けと転校が重なった自分の娘のことをたいそう心配してたはず。
プレッシャーで倒れたりしないだろうかとか,
友達がちゃんとできるだろうかとか,
学校の勉強についていけるだろうかとか。
それが,夜遅くになって娘が消火器の粉で真っ白けになって帰ってきた日には…。
わしが親なら余裕で卒倒。

おまけに事情を聞いても何も話してくれないだろうし。
とはいえ
「親友を守るためにエイリアンを追跡してました。
 消火器はそのとき勘違いしたクラスメイトからかけられました。
 その娘はやがて自滅するだろうから別に恨んでいません」
とか,本当に事情を説明されたら今度は失禁しそう。



話を戻す。
たぶん,さやかちゃんが③を選んだのはよほど尋常でない雰囲気だったからなんだろうけど,
そういった異様な状況下で何の訓練もなしに的確な行動が取れるっていうのは,
それはそれで異常な人間ではなかろうか
呼ばれてホイホイQBを助けに行くまどかちゃんも大概だから,
それは脚本に対するナンクセみたいなもんでしょと言われたら
はいそうですとしかいいようがない。

けど,多くの人間は,消火器を他人に向けて発射するという発想自体がない,ような。
仮にそれが有効であると頭の中で判断できたとしても,
規範意識というハードルがけっこう高くて実行には移せないんじゃないかなあ。
それをエイヤッと飛び越えて実行できちゃうのは,
さやかちゃんが社会常識よりも自分の直感を優先する人間だからで,
このシーンは彼女の人となりが分かる重要なエピソードなんでない?

普通の人間とか異常な人間とか,その定義にはあんまり興味がないから
ここでは触れないようにするけど,親友のまどかちゃんをして
「思い込みが激しくて、意地っ張りで、結構すぐ人と喧嘩しちゃったり」
と言わしめるさやかちゃんは,実はなかなかの曲者なのでは。



そうやってみると,出るわ出るわさやかちゃんの暴走エピソードが。

「ほむらちゃんはマミさんを見殺しにしたに違いないから悪いやつに違いない
(お願いだからまどかちゃんのフォローを最後まで聞いて!)

「人間のことを道具としか見ていないような魔法少女は悪いやつに違いない
 世は押しなべて悪い魔法少女ばかりで,マミさんだけが例外だったに違いない
(よく見ると,杏子ちゃんに先に手を出したのはさやかちゃんだった)

「恭介くんは音楽が好きだから,CDを買っていけば喜んでくれるに違いない
(乙女の純情に対して,まことにむごい,まことにむごい評価であることを承知で言うと,
 恭介くんが抱いている絶望と将来への不安をまったく無視してCDを与え続けるさまは,
 体調を崩した娘・三重に四足獣の肝を食わせようとする虎眼先生のごとき恐ろしさがあった。
 そして,たまたま恭介くんが人生終了宣告を受けたときにノコノコやってきたせいで
 八つ当たりされちゃうさやかちゃんかわいそう)

「自分はゾンビになっちゃったから,人から愛される資格はないに違いない
(オマエのような活きのいいゾンビがいるか)



耳ついてるのかオマエは!?
(頭をノックしながら)コンコンコンコン,お留守ですかぁー!?
(バックトゥザフューチャー)



この視野狭窄っぷり。
どこかで見たことあるぞー。
そうです前回登場したドミネーティングマザー・ほむらちゃんでした!

この2人,無口なミステリアス転校生とおちゃらけた元気少女というように
ガワは正反対に見えるけど,中身は瓜二つ。

さやかちゃんはほむらちゃんを評して
「どうしてかな。ただ何となく分かっちゃうんだよね。あんたが嘘つきだって事」
「あんた、何もかも諦めた目をしてる。いつも空っぽな言葉を喋ってる。
 今だってそう。あたしの為とか言いながら、ホントは全然別な事を考えてるんでしょ?
 ごまかし切れるもんじゃないよ、そういうの」
って言ってるけど,「何もかも諦めた目」で「空っぽな言葉を喋ってる」のは
いまの自分でしょさやかちゃん!

ほむらちゃんもほむらちゃんで,さやかちゃんにグリーフシード渡すときに
わざわざ足元に投げ捨ててケンカ売ってるとしか思えない感じだし。

どう見ても同族嫌悪です,本当にありがとうございました
まどかちゃんの優しさに惹かれて厄介なのばっかり集まってくるな。

以前のループのときからどうにも仲良さそうじゃなったけど,なんかもう,ねえ。
ここまで相手の心が分かるなら,背後に苦しみが潜んでいることも分かりそうなもんだけど
やっぱそれは自分の醜さが透けて見えちゃうから,相手を思いやるのは難しいんだろうなあ。
中学生(それも切羽詰った)にそれをやれというのは酷か。
年食った今のわしでも難しいぞ。

どうでもいいけど,第8話でほむらちゃんがさやかちゃんに漆黒の殺意を吐露するシーン。
すごくシリアスなシーンなのに,ほむらちゃんいつものようにドチュィーンって
マジカルな音を出して変身するものだからシュールすぎて笑っちゃったよ。
ああこんなシーンでもそんな音出すんだって。



そんなわけで,基本的にさやかちゃんの精神構造は
ほむらちゃんと似たり寄ったりだろうから,その考察は前回を参照ということで省略。
この作品に出てくる娘さんはこんなんばっかりだよ。
固着の対象がまどかちゃんじゃなくて恭介くんになってるくらいか。

というより,ほむらちゃんがまどかちゃんに惹かれていく様子は描写されてたけど,
さやかちゃんが恭介くんのどの辺に惹かれていたのかは推測の域を出ないんだよなあ。
幼なじみ,一番近しい異性であったことが発端なのか,
天才にはなれない凡人として,恭介くんを同一化したかったのか,
それとも恭介くんがイケメンだから狙ってたのか。

一応最終話で「私はただ,もう一度アイツの演奏が聴きたかっただけなんだ」
とか言ってたけど,この娘さんなかなか本心を表に出さないからなあ。
まあ,人が人を好きになるのは理屈じゃないだろうし,
理由があったとしてもひとつだけとは限らないし,
そのあたりは突っ込んで聞かないのが人情というものよ。



しかし,魔法少女になったときの本当の願いが
「恭介くんの復活」と「恭介くんの愛情の独占」の2つだったことは間違いないだろうね。
「フッあたしは死んでいく身 恭介の愛など求めぬ」
なーんて北斗の拳ばりにやせ我慢できるなら,
恭介くんの手が直ったところで満足して絶望したりはしないだろうし。

そういう風にやせ我慢しようとしてし損ねた,
天才になれないわしら凡人の象徴がさやかちゃん,という見方もできるなー。
もし,さやかちゃん=天才に憧れる凡人説を採ると,
さやかちゃんという存在についてある程度筋の通った説明はできることはできる。



第何話だったか忘れたけど,幼年のさやかちゃんが恭介くんのコンサートに
連れていってもらったシーンがあった気がするけど,
あれがさやかちゃんの心の原風景にして目標地点。

さやかちゃん自身に音楽の才能がないことは本人も分かってるだろうから,
目標の達成には恭介くんの成功と,さやかちゃんが恭介くんに選ばれることが必要だ。
女性らしいといってしまうと今のご時世怒られそうだけど,
他者(男性とするか天才とするかは文脈次第)への依存願望が彼女の核なんだね。

んだけど,恭介くんが成功すればするほど,さやかちゃんの劣等感が刺激される…
自分で釣り合うんだろうかという不安が出てきてもおかしくはないよね。
(この時点で両立できない願いって…)



さやかちゃん自身は本来は周囲に気配りもできすぎるくらいできて,
(マミさんが死んだ直後で本人も動揺しているはずなのに,
 仁美ちゃんにそのことで心配をかけないように無邪気にふるまったり)
圧倒的な行動力と周囲を元気付けるパワーがあり,
背が高くてスタイルもいいしおっぱいも大したもんだし,
将来スンゲー美人になりそうという剛の者。

特に,先行き不透明なこのご時世,
何をするにつけてもついつい足を止めてしまうこともあるかと思うけど,
そんな中で彼女の行動力は光り輝いているといってもいい。

そして,直感的に物事の本質を見抜く力。
「知らないんだよ,誰も。
 魔女の事,マミさんの事,あたし達は知ってて,他のみんなは何も知らない。
 それってもう,違う世界で違うものを見て暮らしているようなもんじゃない」
この台詞,ドキリとしたわ。

とまあ,こんなにもいいところがあるのに,あんまり自分の魅力に気がついてる風ではない。

ついでにいうと,恭介くんが天才だったとしても,
人間として完璧かどうかはまた別の問題なんだけど,そこにも気がついている風でもない。

すると,さやかちゃんのどこか頑固で潔癖なところは,
恭介くんに釣り合う人間になりたいという気負いの表れ,
悪く言ってしまうと不安からの逃避の結果が原因のひとつ…といったら穿ちすぎかなあ?
なんか勝手に恭介くんを偶像化して,
うおおおあたしにゃ届かねぇ! でもほしい! って空回りしてる,ような。

いずれにせよ,さやかちゃんの中では,
自分が恭介くんと釣り合うかどうかというのは非常に大きな問題だったんだろう。



そう考えると,さやかちゃんがソウルジェムの秘密を知ったとき
なんであんなに取り乱したのかも分かる気がする。

QBを一方的に心の友認定しているわしの感覚からすると,
魂を抜き取ってソウルジェムに変えました~とか言われても,
魂なんて今まで見たことも食べたこともないし,そんなもんあるのって感じだし,
むしろなんかきれいな石をもらえて痛みまで遮断できるとなれば
こりゃラッキー! ってな具合だけど,さやかちゃんからしたらそうはならない。

正直,QBから何をされたのか,本人もよく分かってない気がするけど,
よく分からないからこそ,さやかちゃんの中にあった不安を激しく呼び起こしたんだ。

もしかして:放射性セシウム

「ゾンビゾンビとお嘆きですが,どこから見ても健康な人間ですけれど?」
という突っ込みは,たぶん届かない。
トルストイだかドストエフスキーだか,
「泣いている人間に対して,泣く必要はない理由を理性的に説けばみんな泣き止むんかい」
みたいな一節をどこかで見た記憶があるけど(何の本だったか,思い出せない!),
まさにそんな感じ。
本人がそう思い込んじゃってるんだから,もうどうしようもない。

ああ,なんか,ここから先はケータイ小説っぽい
流れになってしまってあんまり書きたくないんだけど…。

天才でもなんでもない(と自身で思い込んでいる)自分が,
天才と釣り合う唯一の可能性は,「純潔であること」だった

けれど,「魂抜き取っておいたから!」というQBの何気ない(何気ありすぎだ)一言によって,
さやかちゃんは,QBによって精神的に汚されたと,思っちゃったんだろうなあ。
そして,恭介くんに釣り合わなくなってしまった自分にふさわしい罰を与えようと,
グリーフシードも受け取らず(摂食障害),自暴自棄になって戦いを繰り返す(自傷)。
うわあぁまさに心のアレそのものだよ。

最後の最後に残った道しるべ,夢と希望の魔法少女という偶像も
ショウさんたちの現実アタックで木っ端微塵。
合掌!



しかし,さやかちゃんが運命に翻弄されてばかりの無力な少女かというと
そんなことはなくて,ちゃんと彼女は本懐(Love me do! Look at me!)
を遂げているところがすごい。
自傷の結果(自分の遺体)を周囲に見せて,
恭介くんと仁美ちゃんを恋愛から遠ざけるという方法で…。

な,なんつう行動力。
つめの垢を分けてもらいたいくらいだ。



えー,というわけでー,さやかちゃんの不幸は
我執にとらわれているところから生じているのであって,
過酷な魔法少女世界は不幸の原因の一端であることは間違いないだろうけれども,
魔法少女にならなかったからといって幸せになれるかどうかは疑わしいところであります。



そこでわしが気になるのは,
さやかちゃんはこの欠点を克服して成長できるのか? 
というところ。

中学生のさやかちゃんがこんな性格してるのは,
いってみりゃあ年相応,当たり前の話で,むしろ微笑ましいくらい。
実際,ここまでいろいろ書いたけど,すべて「ちょっと背伸びしたいお年頃だから
の一言で片付けられると思うよ。

だけど,20,30,40…となってこの調子のままだったらどうなるのよ。
自分の感情のままに振る舞い,無自覚に周囲に呪いを撒き散らす
恐るべき魔女が誕生するってことでしょうよ。
人,それを獣という!

なまじ外面は社交的で器量もいいだけに始末に負えないわ。
ワルプルギスもかくやという魔(性の)女になることは想像に難くない。



これ,恭介くんがなんとかできるかなあ?
正直,恭介くんが側にいるだけ,さやかちゃんの劣等感が増すだけなんで
さやかちゃんは恭介くんのこと諦めたほうがいいと思うわ,ホンマ。
(恭介くんの手が治らなかったら治らなかったで,
 さやかちゃんまた無自覚の善意で恭介くんのこと追い詰めるか
 だめんず化するかしそうだし)
とか,人から言われても絶対聞かなそうだな。

さっきさやかちゃんのことを社交的だって言ったけど,それは表層の話であって,
深い付き合いしている人間は少ないんじゃないかな。
欠点まで含めて受け入れてくれてるのって,まどかちゃんくらいなんじゃ。
(だからこそ,「身内」であるまどかちゃんへの愚痴っぷりが半端ない)

さやかちゃんがなかなか本心を表に出さないのも,きれいな自分でいたい=
ドロドロした自分の内面を外に出してはまずいと無意識で判断しているからだったりして。
そして,本心を隠して人と浅い付き合いしかしてないことが
人の話を聞かない傾向に拍車をかけていると。
ほんとにめんどくさい女だな!

あれ。
社交的で器量がいいのにいつまでたっても結婚できない,
交際3ヶ月目に自分の内面を爆発させてしまっているであろう
キャラクターを知っているような気がする。


うーん。
ほむらちゃんがまどかちゃんの言葉で救われたように,
さやかちゃんにもいい出会いがあればねえ。

具体的には,
・さやかちゃんのがんばりを評価してくれて
・さやかちゃんの無軌道な行動力を,社会的に有意義な方向に誘導でき
・前提として,さやかちゃんが言うこと聞くくらいに一目置かれる存在
というパートナーができればなあ。
いや別に全部をパートナーが受け持たなくてもいいから,
こういう人たちとの出会いがあれば…。

勝手な妄想だけど,まどかパパ・知久(専業主夫)がそうなのかなーって思ってる。
というか,まどかママ・詢子(バリキャリ)が社会化に成功したさやかちゃんなんじゃない。
なんか,詢子ママってけっこう口調がガラッパチだし,昔は結構無茶してたっぽくない?
ギザギザハートの子守唄的ヤンキー娘(本当は寂しがりや)と
病弱で心優しい優等生に出会ってお互いに惹かれあい…というストーリーを幻視した。
この2人の物語にしたほうが日本全国の”さやかちゃん”を救えそうな気がしないでも…
ってこれ子供向けでもなんでもない深夜アニメだったね。
それに,そんな作品だったらたぶんここまで有名になってないし,わしも見てないわ。
アララ。



なんにせよ,さやかちゃんには自分のことを見てくれて,
我執の檻を粉砕してくれる王子様が必要
だよ。
たとえスイーツだご都合だと言われようとも,
人魚姫じゃなくてシンデレラあたりの王子様連れてくるべきだった。
さやかちゃんのおっぱいを揉みしだいたのが
あの白い淫獣だけだったなんて,そんなのわしが許さない!

(杏子ちゃんについてはまた機会があれば書きたいと思うけど,杏子ちゃんじゃだめだ。
 彼女もまた満たされた経験がないから。
 共依存で共倒れになってしまう…実際になってしまった)

「恋ひ死なん 後の煙にそれと知れ 終にもらさぬ中の思ひは」
なんていう葉隠世界は,あまりにも美しすぎるゆえにパンピーには無理だし,
勧めるべきじゃあない。
人間は人間らしく!
泥にまみれて楽しい人生!

けど,さやかちゃんはそれをやっちゃったんだよなあ。
幸せってなんだろう。



さやかちゃんが目指した生き方を否定したくはないんだ,
それは昔から憧れていたヒーローの生き方そのものだから。
おれの墓標に名はいらぬと言ったケンシロウや,
大魔王を倒して地上を去るといった勇者ダイや,
愛と勇気だけが友達と言いきるアンパンマンのような。

でも,さやかちゃんにそういう生き方をしてほしいかというと,してほしくない。
人生には,人から認められ,愛される喜びがあるんだと,知ってほしかった。
その上でヒーローの生き方を目指すなら,止めはしなかった。
この複雑な親心,お分かりいただけるでしょうか。



…ゴメンナサーイ,ワタシ綺麗事ハイテマシター。
本音ハコウデース。
ばかわいいところがさやかちゃんの最大の魅力なんであって,
 成長して物分りがよくなったさやかちゃんはさやかちゃんじゃない。
 いつまでもめんどくさやかちゃんでいてほしい。
 だから,最終話のシベリア送りのシーンも,口ではキレイゴト言ってても
 内心は『オマエらこれで別れたりでもしたら化けて出てやるかんな!』
 くらいの恨み節でいてくれないと困ります!(お客様困ります!)」
うわあ台無し!



えー,どういうことか白状しますと,まるで古谷実の作品群の主人公たち
(稲中の前野,井沢や僕といっしょの先坂兄とか)のようないじらしさを持つさやかちゃんは,
わしにとって抗しがたい魅力を放っているのでありますが,
それはほむらちゃんがまどかちゃんに対して抱いているような暗黒のリビドーを
惹起させるものでもあるので,非常にしんどいです。

つまり,「さやかちゃん好きだー」と言うためには,己の心の闇と対峙しなくてはならない。
そして,パラディンでもなんでもないわしには,これに打ち勝つ自信はまったくない(キリッ

というわけで…










ほ,保留!
さやかちゃんの評価,保留!

テーマ : レビュー・感想 - ジャンル : ゲーム

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2011.09.21 (Wed)

悩める母親・ほむらちゃん

今回は前回以上にクソ長い…。
なんだわしはこんなに言いたいことがあったのか。
自分で書いててびっくりだ。



ほむらちゃんを見ていて,まるでまどかちゃんの母親のようだなーと感じた人,
多いんじゃないかな。
わしもそう思った。
てか,第11話で泣き崩れるシーンなんか,
自分の娘が成長して自分の元から離れていくことに恐怖する母親そのものだよ。
まどかちゃんも困惑してるでねえの。

というわけで,ほむらちゃんは母親のように見えるけれども,
その実彼女のメンタリティーは明らかに母親に向いてないよね。
QBに言った願いが「まどかちゃんを生き返らせてほしい」とか
「みんなと一緒に戦いたい」とかじゃなくて,
「私は,鹿目さんとの出会いをやり直したい。
 彼女に守られる私じゃなくて,彼女を守る私になりたい
だものなあ。

一見,これはとても自己犠牲的な,尊い願いに聞こえる。
けど,よくよく考えると,
自分の子どもを無力な状態においておいていつまでも愛でていたい
という,もんのすんげいエゴイスティックな親の欲望が透けて見えてしかたない。

"友達になりたいんだけれども、支配もしていなくてはいけない"という
"ペット化"とでも言う様な、グェスの屈折した心が具現化したものである。

(ジョジョの奇妙な冒険64巻より)
まさにこの心境。

あ,最初に言っておくけど,別にわしは
ほむらちゃんの人格を攻撃して断罪したいわけじゃないんだ。
こういうキャラクターがこの物語の(実質)主人公として
据えられているのは何でかなというところが気になっただけで。
ですから,ほむらちゃんファンの皆さん,
その手にあるマジカル手榴弾はどっかにやってくれませんかね!?

…ああ怖かった。
あの人たち,目がマジなんだもん
ミートくんそんなに額に青筋立てて怒らなくたってええやないの。



よし本題!
の前に。
本編見てて気になったんだけど,まどかちゃんってなんで
こんなにウジウジオドオドしてるのかねえ?

「私って鈍くさいし、何の取り柄もないし~」なんて言い出した日にゃ
「オマエそんなに美少女に生んでもらってまだ不満があるんかい!
 あんましふざけたこと言ってっとひっぱたくで!」
とスリッパ片手に視聴者がツッコんだであろうことは想像に難くない。
うん。

家族にも友人にも恵まれ(ほかの魔法少女たちと比べると雲泥の差,
杏子ちゃんスタート地点がマイナスにぶっちぎりすぎててワロタ…),
順風満帆に見えるまどかちゃんの心に影を落としていたのは何だったんだろか。

もちろん,いろんな原因があるんだろう。
思春期特有の立ち位置の不安定さとか,閉塞感溢れる社会情勢とか。
あるいはただなんとなくとか。
その中のひとつに,理想と現実のギャップというのがあったんじゃないかなー。



まどかちゃんは,表にはあんまり出てこないけど,
正義感と博愛の精神があって,「人の役に立ちたい」という気持ちが強い。
理想が高いともいえる。
その思いは,現実にぶつかって打ちのめされているさやかちゃんとほむらちゃんの
神経を逆なでしてブチキレさせるほどに純粋なものだけど,まあそれはおいておいて。

でも,今は「何者でもない」中学生でしかない。
そこらへんのギャップから,自分に自信がもててないんじゃないかねえ。

さらに,「理想を生き方として実現している」ママ・詢子(バリキャリ)の存在も大きそう。
まどかちゃんにしてみれば,ママは憧れの対象であるのと同時に,
「ママのようになれるのかな(なれそうもない)」という不安の種でもあったんじゃないの。
周囲がまどかちゃんに対して,ママのようになることを望んでいたかは分からないけど,
彼女には,偉大な父親を持つことのプレッシャーからパニック障害で苦しんでた
長嶋一茂みたいな苦悩があったのかもしれない。

過去のループ世界で魔法少女になった彼女が水を得た魚のように生き生きしてたから,
この考えはそれほど荒唐無稽じゃないと思うんだけどなー。
まどかちゃんは,魔法少女になることで
理想と現実のギャップを埋めて自尊心を確立したわけだ。
うさんくさい淫獣の力を借りないと自尊心を確立できないっていうのも
どうなのかなと思うけど,それはおいて(略



しかしこの魔法少女という稼業,なかなかにハードであることはみんなも御承知のとおり。
どんなにがんばっても,誰からも評価されるわけじゃない。
行動も制限されるし,体はゾンビ。
かつての友と切った張ったしないといけないし,殉職率は100%。
どうみてもブラック企業です,本当にありがとうございました。

事実,まどかちゃんは魔女との戦いで命を落としてしまう。
それを見たほむらちゃんは思ったわけだ。
「いかに本人の意思とはいえ,魔法少女になったら死んでしまうのだから,
 魔法少女にならずに生きていてくれたほうが彼女のためになるに違いない
と。
もちろんここは「まどかちゃんのためになる」ではなくて,
本当は「ほむらちゃんのためになる」なんだけど,
とにかく思い込んだら一直線,彼女の行動方針は固まってしまった。
(さらに間の悪いことに,ループの中でまどかちゃん本人から
 「魔法少女になりたくないでござる」って言質を取っちゃってるからなあ)
ドミネーティングマザー・ほむらの誕生である



そして,何度かのチャレンジに失敗して,彼女の気持ちは
「他の魔法少女と協力してワルプルギスを倒す」から
「どんな手段を使ってでもまどかちゃんを魔法少女にさせない」にシフトしていく。

その結果,ほむらちゃんが取った手法は
まどかちゃんに魔法少女がどれだけひどいものか延々と見せつけて,
 彼女から夢と希望を奪っていく」だった。
もちろん,マミさんの死とかがすべてほむらちゃんの責任であるわけじゃないけど,
彼女の内心はそちらに傾いていたことは間違いない。
以前紹介した法律の本に敬意を表していうならば,
未必の故意と認識ある過失の中間くらいの意思があったんでないの。
(両者の違いについて,具体的事例を挙げて論ぜよ:配点50点)



ここで話が繋がるわけだけど,ただでさえ理想と現実のギャップに悩んでいた
まどかちゃんは,この「攻撃」によってズタボロになってしまう。

「ごめんなさい。私,弱い子でごめんなさい」
「罰なのかな,これって。
 きっと私が弱虫で嘘つきだったからバチが当たっちゃったんだ」
「誰かにばっかり戦わせて自分で何もしない私ってやっぱり卑怯なのかな」

こうかは ばつぐんだ!
もうやめて,まどかちゃんのライフは0よ!

こうして打ちひしがれたまどかちゃんを見て,
ほむらちゃんはきっと安心したことだろう。
ああ,これでもう彼女は安全だな,と。

これ,本編が何とか完結したからよかったものの,このままループを続けていたら
ほむらちゃんはそのうちまどかちゃんのこと監禁してたんじゃないの。
契約できないようにボールギャグでも噛ませて。
「わからなくてもいい。何も伝わらなくてもいい。
 それでもどうか,お願いだから,あなたを私に守らせて。
 私のこと恨むかもしれないけど,これがあなたのためなの
とかいって。
どこのエロマンガだよ



話を戻す。
ほむらちゃんはまどかちゃんのことを大切に思っていながらも,
客観的に見ると,すでに彼女を呪う魔女になっているわけだ。
なんでこんなことになってしまったのか。

ほむらちゃんがまどかちゃんに与えようとしている魔法少女のイメージは,
当然ながら彼女自身が魔法少女に対して持っているイメージそのものだ。
つまり,つらい,苦しい,怖い,いやだというネガティブイメージ。
そこには,まどかちゃんが魔法少女に対して抱いている(た),
「誰か(社会)の役に立つ存在」というポジティブイメージがない。

あまりにも大きいネガティブイメージがポジティブイメージを
すりつぶしてしまったという見方も当然できるだろうけど(まあ,そりゃそうだ),
一方で,ほむらちゃんが社会との繋がりが薄いから,
その素晴らしさを理解できていないことが原因の一端でもあると思う。

以下,多分に妄想含む。
ほむらちゃんは心臓の病気で入院しているし,そのためか転校もしているみたいだ。
あんまり社交的な性格でもないし,正直友達が非常に少なかったんではないか。
鹿目家と対照的に,家族の描写がまったくないことから家族との関係も親密とはいえなさそう。
そして,魔法少女になれば,もはや社会から隔絶した存在になってしまうわけで。
彼女の中では,社会というものの存在が,非常に希薄だったんだろう。
だから,
「みんながどうとか,そんなことはどうでもいい。
 私にはあなたしかいないの」
という視野狭窄に陥っていたとしても,やむをえないところがあるよね…。
これは別に彼女が悪いわけじゃないと思う。
運が悪かった,ほんとに。

しかし,それがゆえに,まどかちゃん(0周目)が有していた
「ほむらちゃん。私ね、あなたと友達になれて嬉しかった。
 あなたが魔女に襲われた時、間に合って。今でもそれが自慢なの」
という黄金の精神(ジョジョの奇妙な冒険)は,ほむらちゃんに継承されなかった。
彼女の心に宿ったのは,魔法少女という現実への不満・絶望と,
その反動で生じた,魔法少女とならなかった人生への根拠なき肯定だった(キリッ



勘のいい方ならもうお気づきかもしれないけど,
ほむらちゃんは団塊世代から一般化した専業主婦の象徴なんだろうね。
話がぶっ飛びすぎだって?
よろしいならば説明しよう。

・古くから続くイエ制度と,近代化・富国強兵政策(まるで働かないオトコどもを
 何とかして働かせようと政府の苦悩)の2つのメインストリームによって,
 女性は社会的無能力者としておとしめられ,イエに縛り付けられることになった。
 (江戸時代以前は,パンピーの主な貨幣獲得手段は養蚕だった。
  そして,養蚕は生産,加工,販売に至るまで女性の専売特許だった。
  武家,町人という特権階級を除いて,一般家庭では,男の役割は米の生産という
  ライフラインの確保であり,女性こそ経済的強者だった,という見方もある。
  これ書くとフェミニストの人とかめちゃくちゃ怒りそうだけど…)

・戦後,2つのメインストリームが崩壊して(今でもそれなりに残っているけど),
 民主主義,個人主義,学歴主義,男女平等とかいった新たなメインストリームが現れた。
 この過渡期にいた団塊世代の専業主婦は,
 旧来の価値観の崩壊を目の当たりにして新しい価値観を妄信した。
 「わたしたちはイエに縛られて苦しみぬいた。
  けど,子どもたちは勉強して社会に出ていい企業に入ることで幸せになれるに違いない
 とばかりに,自分の理想像を子どもに託した。
 この専業主婦,彼我の気持ちの違いは眼中にない(シグルイ)

・専業主婦と魔法少女が共通して抱える問題点は,社会から隔絶しているということである。
 派生する問題点として,以下の2つを挙げたい。

・まず,「がんばっても誰からも評価されない」である。
 社会的評価がないゆえに,生き方に誇りを持つことができなかった。
 (一部の公的文書においても,専業主婦は「無職」と記載される。
  待てやコラである。
  ○○家財務大臣兼厚生労働大臣兼文部科学大臣兼…くらい書いてもバチは当たらない)
 
 ここから,自分が得られなかった社会的評価を「取り戻そう」と,
 見栄を張るためのアクセサリとして,子どもを受験戦争に駆り立てる者も出てきた。
 (ほむらちゃんは社会への関心が薄いから,幸か不幸かこのタイプではなかった。
  しかし,子どもの道具化という意味では,ここにも当てはまる)

・もうひとつは,「社会から隔絶した空間で生きるため,視野狭窄に陥りやすい」である。
 自身が社会に出たことのない専業主婦にとって,社会は,
 なにか素晴らしいに違いないところであると同時に,未知の,恐怖の存在でもある。
 したがって,子どもが自分の手を離れて社会に出ようとすることに恐怖を覚えて,
 なんとか自分の知っている範囲に引き戻そうとする。
 子どもが小さいころは学歴志向の教育方針を強く打ち出しておきながら,
 子どもが妙齢になったころに「やっぱり女の幸せは結婚よね」
 などと言い出すのはこのためだろう。
 子どもにしてみれば,「何でいまさらそんなこというの!?」である。
 早乙女先生の悲劇である。

 ここには,「子どもが社会に出て幸福になること」によって,
 「自分の生き方が不幸であったこと」が露呈するのを防ぐため,
 親が子を呪うという構図が潜んでいる。
 
 本当は,仮にバリキャリの生き方が幸福だったとしても
 専業主婦の生き方が不幸だということにはならないんだけど,視野狭窄であるがゆえに,
 世の中にはいろんな価値観があるということを理解できないのだ。
 そして,社会常識よりも自分の価値観を優先してしまうわけだ。
 (ほむらちゃんがまさにこれ。
  自分がまどかちゃんを失ってこんなに苦しんでいるのだから,
  魔法少女になってよかったなどという考え方はあるわけないと信じ込んでいる。
  ほむらちゃん自身を救ったのがまどかちゃんの「誰かの役に立ちたい」という
  気持ちだったのにもかかわらず…)

というお話だったのさ。
簡単にまとめると,
・専業主婦は,自身を取り巻く環境のせいで社会性と自尊心を確立する機会がなかった。
 (そして,彼女たちの代わりに,少なくとも彼女たちよりは社会性と自尊心を
 確立していたであろう夫たちは,仕事にかまけて家庭のことに関わらなかった)
・親自身に社会性と自尊心がないので,自然,子どもも同じように育てようとする。
 結果,子どもの自立を阻むことになる。
・この状況は,ほむらちゃんがまどかちゃんを無力化しようとする動機・原因とパラレル。
 (女性をイエに縛りつける社会的圧力=ほむらちゃんの心臓病,魔法少女という現実)
・よって,ほむらちゃん=専業主婦(夫は営業活動に勤しんでて家庭を顧みない)
チャンチャン。



ここからさらに考えるに,
この作品のラスボスは,QBでもワルプルギスの夜でもなくてほむらちゃんだ
QBは世界の(システムの)一部でしかないし,
ワルプルギスの夜は永遠のループシステムを正当化する道具でしかない。
ほむらちゃんがワルプルギスの夜に勝てないのは,勝ってしまえば
まどかちゃんを保護下に置いておく正当性がなくなってしまう
(とほむらちゃん自身が考えている)から。
逆にいえば,勝てないところまでがほむらちゃんの願いなんだろう。

というより,ほむらちゃんは,自身がQBとワルプルギスの夜から受けた恐怖を
そっくりそのまままどかちゃんに叩き込んでいるので,
まどかちゃんからしたら,ほむらちゃんとQB,ワルプルギスの夜は同一の存在だ
まるで,社会に出たことのない母親が「社会は怖いところだ」と
子どもに刷り込み続けて子どもの恐怖心を煽ることで,
自身の恐怖心を覆い隠そうとするように。



「地獄だ,ここは…人間が作り出した地獄だ! 
 悪魔からの恐怖から逃げるため…
 人間みんなが恐怖をあたえる側にまわろうとあがいている
 被害者から加害者に…ここだけのことではない。
 人間ぜんぶが自分より弱い者をたたこうとしている…。
 この地獄は…つづく! 人間のいるすべての世界で。
 すべての人間の命、果てるまで…。」

デビルマンがサブカルチャーの祖のうちの一作として挙げられるのも当然だわなあ…。



すると,まどかちゃんが打ち倒さなくてはならなかったのは,
自分を永遠の循環に閉じ込めておくほむらちゃん,
正確にはほむらちゃんを支配している恐怖だったわけだ。
自分には生きている価値がないんじゃないかっていう。

ここで原作が武論尊なら,ほむらちゃんをフルボッコにして
「お前もまさしく強敵だった!」と締めるところなんだけど,
この作品だとまどかちゃんがほむらちゃんに感謝するんだよね。
自分のことを守ってくれてありがとうって。


この一言で,ほむらちゃんは自分の孤独な戦いに
意味があったと信じることができるようになったんじゃなかろうか。
つまり,自分の価値を信じられるようになって「救われた」。

一方で,このありがとうが,まどかちゃんが魔法少女になって(社会に出て)
初めて言える言葉だと気がつけば,自分のやり方が行きすぎであったことを
認めないわけにはいかないわけだ。
作中では最後泣き喚いていたけど,心の中ではきっと分かったんだろうなあ。
改変後の世界では,QBともなかなか悪くない夫婦ぶりだったし。



まどかマギカは,まどかちゃんの立場からすれば,
自分と異なる価値観をもつ親を乗り越えて成長する物語だ。
(英雄譚ではお決まりだ。
 ただ,「父殺し」ではなくて「母殺し」であるところが,なんとも日本的だけど)

今思い出したら,まどかちゃんは
「希望を抱くのが間違いだなんて言われたら,
 私,そんなのは違うって,何度でもそう言い返せます。
 きっといつまでも言い張れます」
と言ってるんだけど,これ,彼女が自我を確立した証であり,
両親(QB,ほむらちゃん)への決別宣言だったんだなー。



一方で,ほむらちゃんの立場からすれば,子どもによって助けられ救済される,
もっといえば「オマエいい加減子離れしなさいよ」とハッパをかけられる物語でもあるわけだ。

これは,この作品が深夜アニメであることと無関係じゃないだろう。
一番最初の疑問に戻るけど,この作品でほむらちゃんが実質主人公となっているのは,
メインターゲットが大人,つまり親の世代(少なくとも年齢的には)だから。
そして,親が陥りがちな問題とその原因,
ある程度理想的なモデルケース(まどかちゃんとバリキャリの関係)を
丁寧に描写することで,何らかの指標にしてほしかったんじゃないだろうか。
ほむらちゃんを断罪せず,生きるべき道を示しているのがその証左。
そういう意味で大人向けアニメ。
「プラモデルがたくさん売れるように作れ」というスポンサーの呪縛から解き放たれて
大きく羽ばたいたパトレイバーと同じなのかな。



「親が子どもに救済してもらって恥ずかしくないの?」と思う人もいるかもしれないけど,
すべてを自分ひとりで抱え込もうとして,自己責任論の虜になってしまった
ほむらちゃんがどれだけの地獄を見たか,よく思い出さないといけない。

ほむらちゃんにとって,まどかちゃんは自分の娘であると同時に,
社会の善性の象徴でもあるだろうから,
要するにみんなで助け合って何とかやっていきましょうよってこと?

テーマ : レビュー・感想 - ジャンル : ゲーム

17:38  |  魔法少女まどか☆マギカ  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)

2011.09.17 (Sat)

サラリーマン残酷物語 あるいはエントロピーの話

ところで,まどかマギカの登場人物の中で一番共感できるのはQBだったりする。
おっと,石を投げないでくれたまえ。
銃弾もノーセンキューです,わしに替わりのボディはないので。



いや,だってさあ。
ちょっと考えてみてよ。
QBって,ある日突然上司から呼び出されて
「キミィ,明日南米に飛んでくれないかなあ。
 今度のカスタマーはアマゾンの奥地のヤドクガエルさんで,ノルマは100億件ね。
 達成するまで帰ってこなくていいから!」
とか命令されてきたようなもんでしょ。

話を聞いただけで胃が痛くなる…。
ほんやくこんにゃく(仮名)でかろうじて意思疎通はできるものの,
まるで理解できない異生物の相手を何百万年も続けてて,
QBさんよく胃潰瘍にならなかったなあ。
あ,感情がないんだっけか,そりゃよかった。



なんちゅうか,中学生があの作品を見たらQBは100%加害者だろうけど,
大人になってから見た場合,サラリーマンの悲哀を感じざるを得ないというか。
さやかちゃんに斬殺されたホスト2人組も
発言だけ取り出すと人間のくず以外の何者でもないけど,
本質的には上司や取引先のことを愚痴ってる会社員と変わらないということが
分かってしまうと,「アンタ方も大変だ」と言いたくなってまう。
特に,人間のくずという社会的な役割のすき間をぬって現れる人柄の素朴さ
(夜更かしはよくないぞ)がなんとも人間くさくて,また。
きっとこの2人,田舎から出てきたんだろうなあ。
まあ,この素朴さも訓練された営業テクニックのひとつでしたといわれると
こりゃ一本取られたね! て感じだけど。



オマエそれでも人間か,とお怒りの読者さん。
ごもっともです。
さやかちゃんの苦しむ姿なんか見たくないもんね><

だが断る。
続いて,この例えを聞くがよい。
「生後2ヶ月から3ヶ月のメスのハツカネズミを燃料にした
 画期的な発電システムの開発に成功しました!
 その名も魔法少鼠発電!(仮名)
 二酸化炭素も放射能も出さない,完全無欠のクリーンエネルギーです。
 もちろん,犠牲となるハツカネズミを慰労するため,
 最大限の食餌で応える所存です。」

こんな風にいわれて,魔法少鼠発電の導入に反対する人間がどれだけいるかって話。
QBやショウさんのこと鬼とか悪魔とか詐欺師とか,わしらが言えた義理だろうか?
わざわざ相手を知的生物と認めて,翻訳機まで作って相手の同意を得てから
コトに及んでるだけQBさんのほうが人間よかよほど紳士的だよ。

理解してくれたかな?
じゃあ,僕と契約して(略



そんなヨタ話は抜きにしても,魅力的な存在だよQBさんは。
普段何してるのかとか(昼寝とかすんの?),好物はあるのかとか,
一般人には見えないQBがご飯食べたとしたら,ご飯が宙に浮いてるように見えるのかとか,
お風呂に入ると気持ちよさそうにしてるけど本当に気持ちがいいのかとか,
地球に何匹くらいいるのかとか,
QB自体は高AIの自動販売機に過ぎなくて
それを設置した中の人がどっかの本星にいるんじゃないかとか,
さやかちゃんのおっぱい揉む時に劣情を催したりしないかとか
いろいろ気になって夜も眠れない。
から,昼間職場で寝てます。

おまけに,人類では遠く及ばないようなものすんごい科学力を持ってるみたいだし,
人類の歴史をつぶさに見てきたわけでしょ。
この生き物と知り合いになれたら,話を聞いてるだけで一生退屈せずにすみそう。
歴史の真相とか聞けちゃうわけだ!



そうだ,気になるといえば,宇宙の熱的死を防ぐ(※)って具体的にどうやるのかな?
グリーフシードを恒星の核にポイッと放り込むと一気に燃え上がるのかな。
それとも惑星にバカでっかいジェットエンジンでもくっつけて,
自転速度を維持したりするのかな(マヌケな光景だ)。
あるいは,ドカンと一発景気よく超新星爆発でも起こすのかな。
(頼むから地球の近くでやらないでおくれよ…)

この前は,法律の観点からまどかマギカの世界を描いた作品を紹介したけど,
おんなじように宇宙物理学とか熱力学とか天文学とかを織り込んで
面白おかしく説明してくれる作品,誰か作ってくれないかなあ(チラッチラッ



それにしても,宇宙が冷えて死んじゃうと困るからアクションを起こすとは,
QBの一族はずいぶんと心配性だなー。
他にすることないのか。
それとも,宇宙の熱的死が現実的な脅威になるほど長命な一族なんか。

あれ,こんな世界観の文明,地球にもあった気がするぞ。
中米あたりに。
太陽を維持するために捧げられる大量のいけにえ(「魔女の口付け」),
東の空から戻ってくるという,人類に文明を授けた「白い」肌の神の伝説…。
ま,まさか…!



きゅっぷい



(手記はここで終わっている。)










※ 補足:QBのいうエントロピーについて

まず最初に書いておくけど,高校時代の物理の平均点が30点だった人間が
説明することなので,鵜呑みにしてはいけないよ。
いいね?
じゃ,始めるよ。

まず,宇宙全体のエネルギー量(熱量でもあり質量でもある)を100としよう。
そして,このエネルギー量は時間の経過にかかわらず一定と考えようか。
もし宇宙の外に何かがあって(仮に外宇宙としよう。燃え上がれ俺のコスモ的な意味合いで),
内宇宙と外宇宙の間に熱量差があれば,
まるで氷水が空気に触れて生温かくなっていくように
エネルギーが移動して内宇宙のエネルギー量が変化するかもしれないけど,
んなもんあるかどうか分からんので,考えないことにしますよという意味で。
(ここら辺を統一的に説明しようとしているお話に,M理論というものがあるんだって。
 超ヒモ理論とかM理論とか,物理学はやらしすぎるにもほどがあるでしょう…)

次に,宇宙開びゃく(ビッグバン)時点での宇宙の広さ(大きさ)を1としよう。
すると,この時点での宇宙の平均的な熱密度は100/1で100になる。
狭いスペースにお客さんがミッチリ詰まっている満員電車をイメージしてほしい。
JRは電車を増やせと殺意に満ちた顔の乗客が頭に思い浮かぶ。
朝の埼京線とかなんとかせいよホンマ。殺す気か。



ところで,宇宙開びゃく以来,宇宙は膨張し続けているというのが今の通説らしい。
こう考えると,やがて宇宙の広さが100になったとき,
平均的な熱密度は100/100で1
になるわけだ。
お客さんの数は変わらないけど,電車の本数が増えたことで混雑は緩和されて,
JR,GJというところ。

さらに時間が進んで,宇宙の広さが10,000になると,
平均的な熱密度は100/10,000で0.01
になる。
顧客の増加が見込めないのに電車を増やしすぎてしまったJR,
今度は経営陣の責任が問われるところである。



お次はわしらの話。
われわれ人間は暑すぎても寒すぎても生きていけない難儀な生き物である。
たぶんQB(の中の人)もそうなんだろう。
仮に生物が生きていくのに適した熱密度が1±0.5であるとすると,マクロな視点で見れば,
宇宙の広さが66~200くらいでないと生き物は存在できない
わけだ。

だが!
・宇宙のエネルギー量は一定
・宇宙は時間の経過によって膨張する

この条件下では,時間の経過とともに熱密度が寒い側に振り切れることは確定的に明らか。
QBが危惧しているのはこのことである!

QBのいうエントロピーの危機とは,本当は宇宙からエネルギーが失われることではなくて,
宇宙が膨張し続けることでエネルギーが宇宙中に拡散してしまい,
生物の存続に必要な熱密度を維持できなくなること
といえよう。
いわばエネルギーの過疎化問題である。
「一人ぼっちはさびしいもんな」である。
QBったら顔に似合わずセンチメンタリスト,杏子ちゃんのことは笑えないゾ。

まどかちゃんに向かって,「宇宙全体のエネルギーは、目減りしていく一方なんだ」
とかしたり顔で説明していたけど,あれは正確には上に書いたようなことなんだろう。
どっちにしろ,こんなん中学生じゃ理解できんわ!

いや,もしかしたら,外宇宙ってのが本当は実在して,
そっちにエネルギーがどんどん漏れていってるのかもしれないけど。



話を戻そう。
この問題を解決する方法は,ざっくりいって2つある。
①宇宙の膨張を食い止める
②宇宙のエネルギー量を増やす

だ。



①は,宇宙を生長するスイカにたとえるなら,
鉄の箱に閉じ込めて一定以上大きくしないようにする試み。
でもアンタ,宇宙より大きな箱を作って宇宙を閉じ込めるって…。
正直,ニャラルトホテップとかの旧支配者のパワーでもいかんともしがたい気が。
石川賢が生きてたら何とかなったかもしれないなあ。



②は,注意が必要だ。
仮に宇宙で核爆弾をドッカンバッカン爆発させても,
宇宙全体のエネルギーは増えもしないし減りもしないのだ。
宇宙自体は閉じたエネルギー系(外部とエネルギーのやり取りがない)だろうからね。
物質の形をとることになるか,エネルギーの形をとることになるかの違いでしかない。
ちょっと形が変わるだけだ。

しかし…結論から言うと,QBは②の方法で問題を解決しようとしている。
それは,魔法少女の魔力は熱力学の法則に縛られないエネルギーであると
言っていることからも分かる。

つまり,さっきからないない言っている外宇宙は実は存在していて,
QBはそこからエネルギーを引っ張り出してくることに成功した
のだ。
地球人の少女を導管にして。

宇宙は閉じた系ではなかった!
いや,逆か。
本来なら閉じているはずの宇宙のエネルギー系を無理やりこじ開けて
外宇宙に繋げているからこそ「奇跡」なんだろうな。
「君の願いはエントロピーを凌駕した」というQBの決め台詞は,
「内宇宙と外宇宙を繋げてエネルギーを持ってくることに成功したよ」って意味とみた。

外宇宙が何かはよう分からんけど,作中でいえば
ほむらちゃんがピョンピョン移動している並行宇宙(俗にいうループ○周目の世界)
がそれに当たりそうだ。
QBも,ほむらちゃんが平行宇宙の力を束ねたことで
まどかちゃんの魔力を膨大なものにしたとか考えていた,ような。

(内)宇宙が膨張する分だけ,外宇宙からエネルギーを取ってきて,
(内)宇宙の熱密度を生物の生存可能な範囲に維持する。
平行宇宙間でのエネルギーの融通
それが魔法少女システムの本質であり,QBによる宇宙救済方法なんだろう。



ちなみに,エントロピーという考え方は,
「無秩序さや乱雑さの度合い」を表す言葉であって,
よく「水がなみなみと注がれたコップに墨汁をたらす」というたとえが用いられるみたいよ。

コップに墨汁がたらされた瞬間,墨汁はコップの上部に墨汁として固まっている。
これがエントロピーの小さい状態。
で,時間の経過とともに墨汁は水に混じってコップの中に拡散していく。
これがエントロピーの大きい状態。

墨汁はコップの中を乱雑に広がっただけで墨汁自体が消えてなくなったわけではないことと,
エントロピーの小さい状態→大きい状態の変化はあっても逆はないというのがミソらしい。

これをさっきのエネルギーと満員電車の話に結びつければ,
QBの言わんとしていることも,まあわからんでもな…い?



余談だけど,QBは第10話で「僕らのエネルギー回収ノルマはおおむね達成できたしね」
と言っている。
宇宙が無限に膨張し続けるなら,
魔法少女から回収するエネルギーも無限でなければならないはず。
ところが,エネルギー回収量にノルマ(上限)があるということは,QBは
宇宙が無限に膨張し続けるわけではない=やがて膨張は止み,今度は収縮が始まる
という考え方をしているようにも思える。
最終的な収縮状態を,ビッグバンに対してビッグクランチと呼ぶそうだ。
イメージとしては,
1 頭上に向かって思いっきりボールをぶん投げる(ビッグバン)
2 ボールの運動エネルギーと地球の引力が拮抗したところで
  ボールの移動(宇宙の膨張)が止まる
3 ボールが手元に戻ってくる(ビッグクランチ=ITEッ!)
こんな感じなのかな。

仮にビッグバンのあとにビッグクランチが起こるなら,
同じく生物の生存可能な熱密度を保つため,今度はQBたちは
内宇宙にあるエネルギーを外宇宙に放り出さないといけなくなるのかな。
そのときは,絶望で始まり希望で終わる逆魔法少女システム(通称魔女システム)
でも作るんだろうか。
絶望の淵に立たされた少女たちを拾い上げて,悪人に仕立てておきながら
最後は希望を持たせて幸せにしちゃうQBさん…あれ? いいひと?
(「僕と契約して世の中を呪ってよ!」
 「…ねえQB,わたし世の中を呪うのに疲れちゃった。
  だってみんな優しくしてくれるから,今幸せなんだもん」
 「君は私怨から恨み言をいってるつもりだったんだろうけど,
  それって真実から出た誠の行動だったんだよね。
  そうしたら,あとはみんなの希望になって幸せになるしかないんじゃないかな」
 なんだこのQB,イケメンすぎる…)



収縮状態にある平行宇宙Aからエネルギーを取ってきて
膨張状態にある平行宇宙Bを温めるとか,
もしこんなことを延々と繰り返しているのなら,
QBさんは宇宙の調停者とか神とか呼ばれるにふさわしい存在であって
とても人間の倫理や価値観で測れる存在じゃないなあ。



(参考文献:Googleで「エントロピー」「宇宙の終焉」を検索した結果の1,2ページ目くらい)

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2011.09.12 (Mon)

【読書感想文】これからの「契約」の話をしよう

ROは絶賛放置中。
というのも,
パワスポマラソン1週間で稼いだ経験値>10年間で稼いだ経験値
という事実に気がついたときに,わしの中で狩りの概念がゲシュタルト崩壊してしまって。
わしの10年間はなんだったのかと思うと…あばばばばばば



なんで,ここのところはDVDを借りてきちゃぼけーっと見ておりんす。
トータルリコールとか。
DVDで見ると,テレビ放送時にはかなりカットされてたシーンがあることが分かってビックリ。
そしてふと監督を見ると,やはりポール・バーホーベンだったのね。
安定のおっぱい&スプラッタ。
ポール,早くベルセルクを実写化してつかあさい,主演室伏浩二で。

しかし,年を取ると小さなころとは違った味わい方ができるもんだねえ。
小さいころは目の玉飛び出すシュワちゃんを見て大笑いすることができたし,
今ならディックの「記憶売ります」と寺沢武一の「コブラ」を
思い浮かべながらこの作品を楽しむことができる。
ああすばらしきかな人生だわ。
ヒュー!



あとはこの本を読んでおった。



これからの「契約」の話をしよう
ミタキハラ白熱教室




読者のみんなは空想科学読本を知っておるだろうか。
ウルトラマンとかのフィクションの世界に,
現実の物理法則を当てはめるとどうなるか考察しているアレですよ。
これはその法律版,魔法少女まどか☆マギカの作品内で起こった事件に
日本の現行法を適用したらどうなるか考察している本なんだ。
(実際に空想法律読本なる書籍もあるらしいんだけど,読んだことないのでコメントできぬ)



これからの~は,民法,刑法,憲法という,法律の中でも核になるようなものが中心で,
本編でエライ目に会わされた魔法少女たちが
法律の力でQBに逆襲(一部同士討ち)するというもの。
ミタキハラ~は,特別法(主に銃刀法)に焦点を当てていて,
街中で得物を振り回す魔法少女たちは警察の御厄介にならないの?
という素朴な疑問に真っ向から回答するもの。
となっておる。
(ほむほむは法律もできる子えらい)



感想を一言でいうと,「分かりやすくて楽しくてためになる」。
しかし,そのレベルが尋常じゃない。
思い出すだけでヘドが出そうになる錯誤論とかもアラ不思議,ストンと腹に落ちちゃう。
それでいて,なんでこんなに楽しいの?!
まどかちゃんが真っ黒だからか。

一方で,最終章が「○○という法律が制定された場合の憲法上の問題点を論ぜよ」
というガチガチの実戦形式になってたりしてまったく油断できない。
これは明らかに法学初学者用テキストとして使われるべき。
さらにいえば,もし幸運にも中学高校生くらいのときに読むことができたなら,
それはとっても嬉しいなって。
将来の進路を決める上で多大な影響を与えること間違いなし。

正直,わしは悔しくてたまらん。
学生時代にこんな書籍に出会っていれば,もっとちゃんと講義に出ていたろうに…!
(ああRO廃人…)



この本を読んでて,教育書っていうのはこうあってほしいなあと強く感じたわ。
なんでそう感じたのか,ちょい説明してみたい。

まず,インターネットの普及で教育というか知識のあり方が激変したっていうのがある。
具体的には,さまざまな情報にアクセスしやすくなったことで(端的にいうなら「ググレカス」)
個人の脳みそに知識を集積しておくことが以前に比べて重要でなくなってきたんでないかな。
かっこよくいうと知のクラウド化っつうの?
そんな用語があるかしらんけど。



もちろん!
基礎教養としての知識の重要性を否定するわけじゃないし,
インターネットで得られる情報にも限りがあったり正確じゃなかったり,
逆に得られる情報が多すぎて頭がフットーしそうだよおっっ
ちゅう問題があることも否定しない。

ただ,それでも,これからの時代は変化のスピードも早くなって
1人の人間が接する情報量も増えていくだろうから,
その時々で必要な情報をチョイスしてやりくりしていく生き方が時流に合ってくるんだろう。
(よく年少者に対する蔑称として「ゆとり」~なんて言われるけど,
 昔に比べて今の子どもたちのほうが処理してる情報量が明らかに多いと思う。
 ただ,その情報の方向が上の世代と異なるだけで。)



そんな生き方で大切になってくるのは,
世の中のいろんな物事に興味を持ったり,楽しく感じたりできる能力なんじゃないかな。
アンテナを張る力とでもいうような。
(あとは使える検索ソフトくらいか)

自分が楽しいと感じられる分野には,いくらでもパワーを費やせるでしょ?
したら,もう”勉めて強い”たりしなくたって,自分で学んでいくよね。
残念ながらこれを書いてるわしはゲームと漫画にしか興味がないんだけれども。



ひるがえって,これからの教育にまず求められるのは,
この分野はこんなに楽しいんですよっちゅう強烈なアピールなんだろうと思う。
どうだろう,学生時代に,○○(教科)が好きすぎる先生とかに出会ったことはないかい。
そういう先生の授業は,強烈に記憶に残っていたりしないかい。

そうやって考えていくと,教育の最終形態は,一次情報発信源(教科書)から
面白いところをピックアップして伝える,ゴルゴ31とか朝目新聞とかの
ニュースサイトみたいな形になるのかなーという気がするんだけど,
まあそれはどうでもいいか。



さて,ここまでくればもう分かると思うけど,この本が優れて教育的であると感じたのは,
まどか☆マギカ(特に杏さや)への愛情に満ち溢れていて,
法律とまどか☆マギカ両方の魅力がこれでもか! というくらい伝わってくるからなんだわ。
「小難しい内容をちょっとした絵柄でなじみやすくしよう」という,
まるで苦い薬をシロップで中和しようというような「学校の教科書的発想」だと,
絶対ここまで楽しくならないんじゃないかなあ。
「まどか☆マギカは楽しい! 法学は楽しい!
 この面白さ,どうやって伝えてくれようか!」
というところから出発しているからこそこの内容,って気がする。


さらにいえば,そういう愛情パワー(魔法少女同士のやりとり)と
読む側に立った分かりやすい文章(本文)と学術的な根拠(注釈)が
うまーくバランス取れてるところに驚嘆せざるを得ない。
相手に伝わるかどうか考えられてるって,これ大事なことよ。
どんなすごいパワーも当たらなければ意味がないって孫悟空も言ってたよね。



まとめると,
①教育の本質は知識の伝達ではなくて情熱の伝達である
②この本は情熱に満ちている
③しかもそれが分かりやすい文体でよく伝わってくる
したがってこの本は教育的である。
ということがいいたかった。
はじめからこう書けば3行で終わる話だった…。



あ,上のリンクからサンプルに飛べるみたいだからちょっと見てきてごらんよ。
しかし,どういう訓練を積めばこういう読ませる文章を書くことができるようになるのかな?

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2011.08.13 (Sat)

【わしの夏休み】魔法少女まどかマギカを見てました【返して】

ギャヒャァ!
今年の夏休みは,青春18切符で東北縦断ツアーでもやろうかとか考えていたのに。
これを見てて終わってしまった…。
東北の皆,すまぬ すまぬ(AA略

アニメを全編通して見たのなんかはれときどきぶた以来だけど,すっかり見入ってしまった。
うへえ。
年甲斐もなく中二マインドが蘇ったか。
しかしはれぶた放送から15年近く経っていたことに愕然とした。



以下感想そして壮絶にネタバレ。
作品を見たことある人だと意味が分かるかも。





あー早くオープニングにあるような女子中学生のセクシーランジェリー姿が見られないかなー
とかノーガードで近づくと渾身のアッパーでお出迎えされてしまうこの作品。
ケーキ食べたら中に塩辛が入っていたみたいな感じ。

 うひゃーこの先輩おっぱいでけえなあ
→ち ちがう! こはただの魔女退治などではあらぬ
→おいやめろ今最高に幸せなんて言うんじゃない
→この神話生物はくせえーッ! ショゴス以下のにおいが プンプンするぜーッ!
 (全国のショゴスの皆さんごめんなさい)
→もうやめて! 視聴者のSAN値はゼロよ!
→引き続き金曜ロードショー「ホマンドー」をお楽しみください
→おれたちの戦いはこれからだ!
とジェットコースターのように目まぐるしく感想が変わっていく,主に欝方面に。
ハートフルボッコストーリーの名は伊達じゃないね…。

彼氏の治療費を稼ぐため,主人公の親友が夜の仕事に手を染めて
ズブズブと破滅していくところ(意訳)でひぎぃ!
「わたしも前世はムー大陸の革命戦士だったの! 今世もよろしくね!(意訳)」と
メガネっ娘が主人公に対して,衆目監視の中でカミングアウトするところでひぎぃ!
ひぎぃひぎぃのオンパレード。
そして「教えてよ。今すぐあんたが教えてよ」のシーンで最大瞬間痛覚をマーク(わし調べ)。



でも,残念なことに,この作品の一番の見どころって
作品全編にわたって美少女たちがこれでもかってくらいえらい目に会うところなんだよね。
うそです。
うそじゃないけど。
おいおいそんな目で見るのはやめておくれよトニー。
君たちはいつもそうだね。
事実をありのままに伝えると、決まって同じ反応をする。
テレビドラマで一番視聴率が高いのは「おしん」だって知らないのかい?
シンデレラや小公女セーラ…例を挙げたらきりがないくらいだ。
美少女をいじめたいという欲求は,人間の遺伝子に刻み込まれた本能なんだよ。
わしだけを変態と罵るのなら、君には本質が全く見えていない。

はい論破完了。



あと,なんかキャラクターの造詣がリアルなんだわ。
もちろん巨乳のパツキン縦ロール先輩は現実にはいないだろうけど,そういう意味じゃなくて。
地球にきたエイリアンがぼくと契約して魔法少女になってよ的な設定はトンデモSFだけど,
じゃあそういう状況に置かれた人間がどう行動するか?
っていう見方をすると,なんかすごい主人公たちの行動に納得できるんよ。
思春期によくある視野の狭さと(契約=)敗北=死という極限状況が合わさり最凶に見える。

主人公の一人のメガネっ娘が特に顕著で,
「スーパーパワーで時間停止できるけど,それ以外なんもできません!」
→「攻撃力は近代兵器で補います」
「みんなが言うこと聞いてくれません!」
→「もう誰にも頼らない」
とか。
盗んだRPGで爆撃(はし)りだす~♪

見てる側からすると,人の物を盗んだらいけませんという常識がすっぽり抜け落ちてたり,
砲弾の弾道計算するくらいならもうちょい説得がんばるとか世界中の魔法少女に声かけて
マジカル元気玉(仮称)で敵を倒せないのかなとか思えてツッコミどころ満載なんだけど,
当人の立場に立ってみると,ああそうなっちゃいそうだなーと思えてしまうところがすごい。
あのすさまじい勢いの情熱の空回り具合が逆に生々しいというか。

でも,メガネっ娘の情熱が主人公の魔力をMAXにして最後の祈りに繋がるわけだから
世の中どう転ぶか分かったもんじゃないなあ。
あれ,よく考えたら登場人物が誰一人欠けてもこの展開にはならなかったわけだから,
途中のフルボッコ展開も全部含めて,やっぱりみんなの願いが繋がって奇跡を生んだ
ハートフルストーリーだったのかこれ。
納得した。










んなわけあるかーい!
まかり間違って日中に再放送でもしたら,PTAから抗議のテンペストが吹き荒れるでホンマ。
とまあ,どうもわざと誤解を受けやすいように作っているところがあるんで
諸手を上げて万人にオススメできるとまではいえないけど,わしは大変楽しめた。



さらにいうなら,本編も楽しいけど,それを見ている人たちの感想とかもすごい面白い。
ROしてるよりもにゅ缶見てるほうが楽しいみたいな。
リアルタイムの実況板とか盛り上がりまくったんだろうなあ。
ゲーム作ってる人までいるし。
SEが懐かしすぎて涙腺崩壊した。
昔はくらやみのくものBGM聞くためにクリスタルタワー登ったなあ。
そう,これやって懐かしさのあまりファミコン引っぱり出して
片っ端から遊んでいたから夏休みが潰れてしまったんだよ。
まったく罪な作品だ!

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