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2011.10.30 (Sun)

アバロン アバロン 麗しの

無理っ!(挨拶)
グリーフシンドローム,どうやっても50周の3面が突破できない。
最後の電気ビリビリ床が魔法少女たちの生き血を吸いすぎて見滝原のルドン高原状態に。

というわけで,こちらはいったん諦めて,DSのサガ3でたっぷりと遊んでいました。
今4…5周目くらいかな。
あまりにも楽しすぎてやめ時が見つからない。
サガシリーズの鬼子,黒歴史と呼ばれたサガ3が,20年後の未来に
このような神ゲーになって蘇るなどと,いったい誰が予想しただろうか!
では,その魅力をたっぷりとお伝え…する前に,
なぜかロマサガ2のことが書きたくなったのでそっちを書いちゃう。



サガシリーズといえば,戦闘の楽しさがウリのひとつ。
魂を揺さぶる伊藤賢治渾身のBGM,
アドレナリン射出装置ことピコーン閃き電球,
そして雑魚戦ですら気が抜けない,殺意マックス
(火の鳥,吹雪,地獄爪殺法,触手に踏みつけ…)
の敵の強さが合わさり最強に見えるわけなんだけど,
ここら辺の基礎ができたのがだいたいロマサガ2なんだよね。
特に電球。
だから,SFC最高傑作との呼び声も高いわけだ(わしの脳内で)。

でも,今日言いたいのはそっちじゃなくて,
ストーリーの奥深さについてなんだ。
サガシリーズはストーリーよりもシステムのほうが優先されていて,
どうにも物語としてはそっけないという印象も受ける人もいそう。
確かに,お店に行けば店主から「なんの ようだ!」と怒鳴られ,
命がけで助けたヒロインからは「はやく きえて!」と怒鳴られ,
キャラクターは将棋やオセロの駒のように使い捨てされていく…
とまあなかなかに殺伐としているんだけど,
その短い台詞回しの中に独特な味わいや人間くささがあって
たまらないんだわ,これが。

さらに言うと,膨大な設定がプレイヤーの日の目を見ることなく,
静かに世界の奥底に横たわっている(ように思える部分が散見している)
のも,色々と想像を掻き立ててくれて楽しい。
ロマサガ2も,ロマサガ1,サガフロ2と並ぶ,そういった鬼設定の白眉。
今日はそんなロマサガ2の魅力を,ストーリー面から紹介したい。
あ,ネタバレ全開だけど,
発売から15年は経ってるゲームでネタバレもクソもないよね!










まず,ロマサガ2のストーリーの骨子。
これがまた,当時はとても新鮮だった。
時は中世,群雄割拠の時代に,辺境の小国の皇帝が世界制覇を目指すという
清く正しい帝国主義のゲームなんだもの。

スターウォーズの影響かなんなのか知らないけど,
当時のゲーム界では帝国はザ・悪役の代名詞。
FFがパラメキア,バロン,ガストラと徹底的にヒールに描いているのに対して
この展開には驚かされたなー。

そしてここからが重要なんだけど,
プレイヤー操るバレンヌ帝国(長い間勘違いしてたんだけど,
「アバロン」は帝国首都の名前で, バレンヌ帝国が正式名称みたい)
は,ストーリーの最初に七英雄を名乗る怪物から襲撃を受けるんだ。
そこで,彼らの脅威を取り除くため,つまり
「七英雄からの解放」を大義名分にして他国を侵略・併合していく!
えげつねェ。

バレンヌ帝国にしてみれば,世界征服の邪魔になるから
(他国進出のいい口実になってくれるから)七英雄を倒していくという,この潔さときたら。
他国の君主にこのことを面と向かって指摘されるやいなや,
口封じとばかりに真正面から攻め立てたりして,素晴らしすぎる。



で,一方,プレイヤーとしては(もしかしたらバレンヌ帝国にとっても)
「七英雄とは何者なのか?」という疑問が生じてくる。
ここに目を向けたとき,ロマサガ2の世界の奥深さに気づかされることになるんよ。









今をさかのぼること数千年前,現代では「古代人」と呼ばれる種族が世界を支配していた。
彼らは優れた技術を持ち,現生人類を奴隷として使役していた。
その技術の中には「同化の法」と呼ばれるものがあって,
古代人は,己の体が寿命を迎えると,奴隷の体に魂を馴染ませて,
つまり奴隷の体を乗っ取って永遠に生き続ける
ことができた。

ただ,この「同化の法」,準備に時間がかかるのかなんなのか分からないけど,
おそらく病死や老死は回避できても,突発的な事故死には対応できなかったみたい。
だから,古代人は自分たちに事故死をもたらすもの…
強大なモンスターの存在に頭を悩ませていた。

そこで,古代人の中のワグナスとノエルという,2人の義士が立ち上がる。
2人は,「同化の法」を進化させて,逆にモンスターの体,能力を乗っ取ることに成功した。
だけど,臆病な古代人たちの中で2人に協力するものは少なかったので,
しかたなく身内(ワグナスの従兄弟スービエ,ノエルの妹ロックブーケ)と
アウトロー(乱暴者のダンターグ,ずる賢いボクオーン,嫌われ者のクジンシー)
で固めた7人で出撃,見事モンスターの撃退に成功した。

このときの業績は当時の奴隷,現生人類にも伝わっていて,
「ピンチになったら七英雄がやってきて助けてくれる」という伝説となって現在に至る。

で,世界が平和になったあと,おそらく七英雄の中のアウトロー組が
その対価を求めて政治に干渉しだした様子。
折りしも,そのころ世界に大規模な天変地異が迫っていることを知っており,
次元移動装置を開発して異次元への逃亡を計画していたけ古代人(一般人)は,
「我々はいいです,まずは世界を救った英雄様だけでも生き延びてください」
とかなんとかうまいこと口車に乗せて,七英雄だけをどこか異次元に飛ばしてしまう。

そして,古代人の大部分は,七英雄を実験台にして完成した次元移動装置で
優雅に別の異次元へと旅立っていったのでした。
めでたしめでたし。



それから数千年後。
果たして大規模地殻変動が起こり,古代人たちの活動区域は
地中,海中,砂漠,あるいは雪深い山脈の奥へと追いやられ,
大部分が異次元に移住した彼らは,もはや地上の主ではなくなっていた。
代わって台頭してきたのが,そういったクライシスを気合で乗り越えたかつての奴隷たち。
彼らは地上の覇権を巡って相争っていた。

そこに,(どうやったのか分からないけど)七英雄たちが帰ってくる!
彼らが飛ばされた先があまり快適な場所でなかったのか,
あるいは後から来るはずの大部分の古代人たちが来なかったことに腹を立てたのか,
7人は自分たちが厄介払いされたという怒りに燃えていて,
古代人たちを探し出してフルボッコにしてやろうと彼らを探し始める。
その過程で,八つ当たりされてボロボロにされる現生人類
(七英雄も古代人だから,彼らにしてみれば現生人類はモノ扱い,
 どうなろうと知ったことじゃあないのだ)

そのことを哀れんだのが,この世界に残った古代人・オアイーブ。
彼女は,辺境の小国ながらも野心的で高潔な皇帝・レオンの人柄を見込んで
彼に自分たちの「同化の法」を与える。
(オアイーブがレオンに与えた「同化の法」は,1つの人格が延々他の人間の体を
 乗っ取っていくものではなく,歴代皇帝の技術,記憶が継承されていくもので,
 「伝承法」と呼ばれていた)

こうして,バレンヌ帝国(後々には現生人類全体)と七英雄との戦いが始まった!
Baleine Wars Episode V: The Empire Strikes Back!!(ババーン)



という事情が,まったくもってひっそりと,さりげなく,そして断片的に語られている。
この情報,聞かなくてもクリアできるのだ,というか,意図的に集めないと出てこないのだ。
しかも,上に書いたストーリーも,本編から得られる情報を統合すると
こんな風にも思えますよ,というわしの妄想に過ぎないんだな,これが。

なにせ,情報の発信者の大部分が古代人(七英雄含む)である。
思いっきり渦中の当事者だもの。
お互いに自分の主観100%で話しているので,なにが正しいのか分かったもんじゃない。
神の視点でご丁寧に解説してくれる情報提供者など存在しないのだ
(その立場に最も近い存在として,次元移動装置の守護者,水龍という者もいるにはいる。
 しかし,傍観者であるがゆえに,七英雄と古代人との確執については把握していない,
 つまり真相は知らないのだ)

たとえば,この世界に残った古代人オアイーブ。
彼女は「自分たちは七英雄に殺されてもしかたがない」とかいってるんだけど,
もしその言葉が本心から出たものなら,七英雄がこの世界で戻ってきた時点で
真っ先に彼らの元に走ってごめんなさいしないといけないよね

ところが,彼女がしたことといえば,
自分が扱いやすそうな人間に同化の法という武器を与えただけ。
彼女自身は,世界の果てともいえる忘れられた町でひっそりと暮らしている,
まるで現生人類と七英雄が共倒れするのを待っているかのように
正直,七英雄が古代人の移住先へ復讐しに行かないように見張る
監視役としか思えない,という見方も当然できる。

これには皇帝陛下も思うところがあったみたいで,
オアイーブの住処を発見すると彼女に詰め寄るんだけど,
このときの対応がまた振るってるんだわ。

皇帝 「あんた,私たちを使って七英雄を始末したいだけなんじゃないの?」

(◕‿‿◕)「だって,彼らはその力を僕たちに向けたんだもの。
    実験中の次元移動装置で厄介払いしても仕方ないよね」

皇帝 「ずっと私たちを見守りながら、あなたは何も感じなかったの?
    七英雄がどんなに辛かったか、分かってあげようとしなかったの?」

(◕‿‿◕)「僕も辛いんだけどね?
    今の彼らってただのモンスターだから,
    戻ってきたら僕が真っ先に殺されるだろうし。
    でも,君たちも大変じゃない?
    同化の法なしで七英雄に立ち向かえるのかなあ?
    だったら,僕と契約して世界征服するしかないよね!」

野郎…!
どう見ても古代人の尻拭いです本当にありがとうございました
しかし,バレンヌ皇帝もまた清廉潔白,イノセントな人物でないことはすでに書いたとおり。
現生人類も古代人も七英雄もすべてがどこか後ろめたく,うさんくさい。
だが,それがいい
この人間くささがサガシリーズの魅力(略



さらにいうと,サガシリーズのストーリーの根底には,
運命の超克とでもいうべきテーマが横たわっている。
これは,第1作の魔界塔士サガのテーマが,気まぐれな造物主への反逆だったからで,
以降のシリーズにも形を変えて引き継がれていることが多い。
ロストテクノロジーで作られた箱庭世界の寿命,異世界からの侵略者,
1000年の時を経て復活する邪神,そして死食という世界のシステム自体…。
これらに打ち克ち,主人公たちは生き延びるのだ。
そう,生き延びるだけ。
そこには善も悪もなくて,ただ自分たちが生き延びること,
それ自体が目的のゲームである

そのためには時として手段を選ばない,その逞しさがサガシリーズの(略

運命への反逆。
中二病である。
最高に中二病である。
だが,それがいい

そうした観点で見たとき,つまり
「主人公であるバレンヌ皇帝に死の運命をもたらすものは何か?
 打ち克つべき運命とは何か?」

という見方をしたとき,ロマサガ2の世界はより一層奥深いものになる。



実はこの点,シリーズを通してみると思わぬヒントがあるのだ。
このシリーズ,演出として,運命に打ち克てなかった先人たちという存在が描写される。
まあ,さやかちゃんみたいなもんだ。

第1作の魔界塔士サガは,塔の頂上にあるという楽園を目指すならず者たちの冒険譚だけど,
塔の中には,志半ばにして倒れた先人たちの記録が,
無味乾燥な文字の羅列となって並んでいる部屋がある。

「アーサー‥‥11かい 19-3-21」
「くろう‥‥13かい 50-2-18」
「ハーン‥‥19かい 72-6-14」

主人公たちは,この記録を見て決意を新たにするわけだ。
「こいつらみたいに とちゅうでやられてたまるか!みてろよ。」
と。

サガ2では,秘宝という,この世界のキーアイテムの真の使い方を知らず,
己の欲望のままにこれを乱用して自滅する「新しき神々」という存在があった。

サガ3では,異世界からの侵略者を食い止めるため,
主人公の父親が逆に異世界に潜入して戦死している。
(とかいいながら,脳みそだけになって主人公を援護してくれたり,
 エンディングではひょっこり蘇ってるけど)

ロマサガ3では,死食という運命に翻弄され,
魔王あるいは聖王として生きた2人の「運命の子」がいた。
2人は強大な力を持っていたけど,発生時にあらゆる生命の誕生を阻害する
死食というシステム自体を変えることはできなかった(つまりレールに乗って生きただけ)。



そして,もっとも参考になるのが,ロマサガ1の英雄・ミルザだ。
神々の戦争の末期,光の神々からデスティニーストーンと呼ばれる宝石を授けられた
人間の英雄ミルザは,その力で邪神・サルーインを滅ぼすことに成功する。
しかし,自身はその戦いで命を落としてしまうのだ。
これを哀れんだ光の神々の王エロールは,ミルザの魂を天界に引き上げ,
後に彼は正義の神として神々の仲間入りを果たす。
ギリシア神話のヘラクレスみたいな存在だ。

じゃあミルザ勝ち組じゃんと思う人もいるかもしれないけど,
サガ世界の価値観は生き延びることがすべてなの!
死んで花実は咲かないの!

だから,サルーインの復活を阻止するために主人公たちが決戦に赴くとき,
(正確にはエンディングの最中で)登場人物の一人がこう呟くのだ。

「きっと何かがミルザのときとは違っているはずです」

主人公たちは生きて帰ってきてくれと。
このフラーマの一言で,わしは初めてサガシリーズの根底に流れるテーマと,
運命に打ち克てなかった先人たちという演出の存在に気がついたんだけど,
まあそれはおいておいて。



この点を踏まえると,ロマサガ2でバレンヌ皇帝の宿敵とされている七英雄は,
「打ち克つべき運命」ではなく,「運命に打ち克てなかった先人たち」であることに気づく。

復讐に燃えた七英雄などと上で煽ったけど,
実は全員が全員復讐を考えているわけではないのだ。
辺境に引きこもっていて,皇帝側から戦いを仕掛けない限り無害だったり,
かつての奴隷である現生人類にも礼儀正しく接し,
話し合いに応じて撤退してくれる者までいる!
そういう意味でも,ますます「打ち克つべき運命」といえる存在ではない。

では,七英雄は何に敗れたのか?
そう,それはオアイーブを象徴とした,「(英雄を恐れ,貶める)民衆」である!
「民衆」こそが,主人公たち英雄に死をもたらす運命であり,
七英雄は,彼らに戦いを挑んで負けてしまったのだ。
「いや、勝ったのはあの百姓たちだ」
7人の侍ェ…。



最大のネタバレになるけど,
七英雄を討ち果たし,世界征服を達成した時点で,
バレンヌ帝国は帝政を廃止して共和制に移行する。
それも,おそらくは皇帝側の主導で。
(民衆の側が共和制を求めていた描写はまったくない,
 やがて皇帝が不要となることを見越した軍師の予言はあるけど)

わしはこの展開が長年不思議でならなかった。
だって,共和制がうまく機能するのって,小さなコミュニティの中だけでしょ。
世界帝国でそれをやったら,それぞれの地方が好き勝手言い出して
収拾がつかなくなるんじゃないの?
ローマだって共和制でやりきれなくなって帝政に移行したよね確か?

しかし,ゲームの主人公=バレンヌ帝国最後の皇帝が,
生き延びるためにやったことだと考えると非常にしっくりくる

もちろん,七英雄を倒して役割を終えたと考えた皇帝が自ら退いたと考えることもできる。
それはとても綺麗な終わり方だけど,だからこそ途中経過を見る限り不自然だ
彼らはそんな奇麗事の世界に生きてないし,
この世界の民衆は忠誠を尽くすに足る「よい存在」としては描かれていない。
だからこそ,歴史大河ドラマとして非常に完成度の高い作品になっているわけだけど。

そもそも,七英雄が民衆を害し始めたというのは民衆側の意見であって,
実際に何があったかはプレイヤーには分からない。
もしかしたら,ワグナスとノエルという2人の義士が,
モンスターの再来に備えて民衆に警告しただけかもしれないのだ。
「今回は何とか勝てたけど,自分たちもいつまで戦えるか分からない。
 だから,次はお前たち自身も戦ってくれ」って。
それを疎ましく思った民衆が彼らを追放したというのが真相という可能性だってある。
(怪物を退けるだけの力を持つに至った七英雄の姿は,怪物そのものなのだ。
 他の古代人たちが忌避してもおかしくはない)
なんせ,七英雄と古代人の見解は,「七英雄が疎んじられて追放された」
という点でのみ一致しているだけだから。



バレンヌの歴代皇帝たちは,七英雄との戦いの中で,彼らの真実を知った。
七英雄が自分たちの成れの果てで,いつか自分たちもそうならないとも限らない。
いや,いつか必ずそうなると確信した。
だから,自ら権力の座から離れることで民衆の不興を買わないようにした。
民衆と融和することが運命に打ち克って生き延びることに繋がったんだと
先帝(七英雄)の無念を晴らすって,そういうことだったんだね。

この辺,漢の高祖(劉邦)のメインブレインで多大な功績を上げながら,
報酬をすべて辞退して田舎に引っ込んだ張良のしたたかさを思い出すなァ。
後に劉邦が有力諸侯を粛清しまくっただけに,なんたる慧眼というほかない。



無類の武力を誇る七英雄もバレンヌ皇帝も民衆には勝てなかったっていう
オチをつけて終わるゲームもなかなかすごいよなあ。
他のシリーズだと,だいたい運命に打ち克つ=障害を倒すなのに,
このゲームだけ尻尾巻いて逃げ出して終わるんだものなあ。

そう,このゲームの民衆は最初(古代人)から最後(共和国市民)まで何も変わらない。
相変わらず英雄たちの苦悩を知ることもなく,
彼らの活躍を謳った英雄叙事詩を酒場の娯楽として消費するだけだ。

エンディングの最後,ただ一人,この叙事詩を歌い上げた吟遊詩人だけが,
バレンヌ最後の皇帝だった男(女)に対し,
「あなた方の活躍は忘れられたわけではありませんよ」
という主旨の発言をして去っていく。

このシリーズにおける吟遊詩人は,神々の化身(モチーフ)だ。
だから,人間社会では報われなかったかもしれないけど,
君たちの努力は天が見ていますよ,ということなんだろう。

そして,バレンヌ帝国最後の皇帝の元へ,(おそらくは数十年の時を経て)
苦楽を共にした仲間たちが集い,物語は幕を閉じる。
皇帝と同じ孤独を味わった七英雄なき今,
皇帝の苦悩を理解していたのは彼らだけだったからだ。

なんと寂寥感溢れるエンディングなんだろう。
だが,それがいい



しかし,ここで,まったく違った見解に立つこともできる。
皇帝は英雄になりたいわけではなかった。
民衆の変わらない姿,平和な暮らしを見ることが彼らの夢で,それが叶ったから
目的を達成するための手段であった権力を放棄したに過ぎないと。

そして,民衆の側もそれを理解した。
だから,皇帝を英雄として持ち上げた上で厄介者として突き落とすというような,
無慈悲な扱いはやめて,彼(女)が一人の人間として,
静かな余生を過ごすという選択を受け入れた。

バレンヌ皇帝と帝国市民は,ついに信頼で結ばれることができた。
古代人と七英雄の時代にはできなかったことを成し遂げたのだ。
その根拠は,エンディング中に,まったくもってひっそりと,さりげなく語られる。

ロマサガ2というゲームは,バレンヌ共和国の酒場において,
吟遊詩人が歴代皇帝たちの活躍を歌い上げるという形で始まり,そして終わる。

歌が終わり,客が帰ったあと,かつてのバレンヌ皇帝だけが
一人カウンターで酒をあおっているところへ,若いウェイトレスがこう話しかける。
「もうおしまいですよ!」と。
それに対して,酒場の主人がこういうんだ。
「あ,(その人は)いいんだ」と

民衆はバレンヌ皇帝のことを忘れてなどいない。
ただ,彼(女)の希望に敬意を払って,忘れているように振舞っているだけだ。
それは,いつまでも英雄に頼ったりはしないぞという民衆の決意の表れでもある。

皇帝もそのことを理解していて,このときに発せられた
「もう私は皇帝ではない
 アバロンの人々にも忘れられた,歌の中だけの存在さ」
という自嘲めいた台詞の裏に,「自分を忘れてくれた」
民衆への感謝と敬意を汲み取ることだって,不可能じゃないんだ。

ここに,サンフランシスコ市民とアメリカ皇帝ノートン1世の間にあった
愛情溢れる敬意を見ることだって,不可能じゃないんだ!



ああ,だめだ。
これ書くと涙が出てくる。
七英雄の死も,ルドン高原送りにされた歴代皇帝の死も,
1000年の長きにわたる戦いもすべて無駄ではなかったんだ,
本当によかったね,皇帝陛下。










もう1回書くけど,これはわしの妄想だよ。
そして,そういった妄想の余地を残してくれる懐の深さ,
世界の広さがサガシリーズの魅力なんだ。
今は携帯アプリでも遊べるみたいだし,未プレイの人は一度遊んでみてはどうかな?



ロマンシング サ・ガ2ロマンシング サ・ガ2
(1993/12/10)
SUPER FAMICOM

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テーマ : レビュー・感想 - ジャンル : ゲーム

12:03  |  ロマサガ2  |  トラックバック(0)  |  コメント(8)

2011.10.10 (Mon)

グリーフシンドローム

グリーフシンドローム(黄昏フロンティア)


逆毛,買ったぞー!(私信)
このゲームは,魔法少女まどか☆マギカの二次創作同人ゲームで,
ジャンルは横スクロールアクション。
端的にいうとファンシーなファイナルファイト(略してFFF)です。
デヤァー!
まあ,キャラクターの半数以上は飛び道具で戦ってるけど…。
ライフがタイムを兼ねてるあたり,むしろドラゴンボール神龍の謎か。

しかし,今なんでもネットで買えるんだねえ。
普通のお店じゃ取り寄せづらいものでも簡単に買えるようになって,
いい時代になったもんだ。

さて,とりあえず5周目までクリアできたんでキャラの使用感を。



■ まどかちゃん

何も考えずに使っても最強。
まず基本となる魔力量がブッチギリでトップな上に,
ただの強攻撃にノックバックと貫通属性が
ついてる時点でその厨性能ぶりがうかがえよう。
概念神だけに装甲は紙だけど(すいません,つい!),
強攻撃で距離を取って溜め強攻撃してれば安全に殲滅が可能。

さらに特筆すべきはその火力の高さ。
低周回の使い魔なら,溜め強攻撃で一撃死。

万が一接近されても,魔法のアローレインで一掃できる。
むしろ腕に自信があるなら,こっちから突っ込んでアローレイン無双してもいいくらい。
ボス戦でも貴重なダメージソースになりうる。
ワルプルギスもあっという間や!
これには無力の魔女も苦笑い。
それでいて,撃ったあとすぐに次の攻撃に入れるという。

ここまで見事な弓手が現れようとは,
きっと帝国猟兵テレーズもルドン高原の陰で喜びにむせび泣いていよう。
逆に強すぎて「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」状態なので,
PTプレイでは扱いが難しそうだ。

強すぎて使うかどうか悩んでしまう,そんな困った子。



■ さやかちゃん

アクション下手な人間,初心者の友。
他キャラに数倍する防御力,ダメージ食らったそばからメコメコ回復していくタフネス,
復活コストの安さに,強攻撃だけしていればクリアできてしまう操作のしやすさ。
↑強攻撃で昇竜拳まで用意されてて,対空迎撃も申し分なし。
あまりの優遇ぶりに鼻血が出そう。
これがさやかちゃんの本来の姿なんだ,本編なんか黒歴史だったんや!

魔法のアーマー状態+強攻撃の追撃で,使い魔の群れを吹き飛ばして
戦線を確保するさやかちゃんは,PTプレイでも活躍間違いなし。
まさにVIT前衛の鑑,魔法少女界のジャガーノートといえよう。

ジャガーノートといえば,カプコンが出したX-MENの格闘ゲームの
マグニートーって異常な強さじゃなかった?
こっちの攻撃全部ガードされるし,「テンペスッ」とかいって即死するし。

ええと,なんだっけ。
ああそうだ,さやかちゃんの唯一の弱点は火力の低さ。
まどかちゃんで遊んでからさやかちゃん選ぶと,ダメージのしょぼさに泣きそう。
PTプレイなら,後衛が攻撃しやすいように
使い魔を吹き飛ばして1方向にまとめるのが主な仕事になりそうだね。

ソロプレイでも,とりあえずクリアしたいというときにはオススメ。



■ マミさん

みんな大好きマミさんは,テクニカルな動きが要求される上級者向けキャラ。
なんでかっていうと,
・ 敵に接近して戦うことも多いのに,装甲が薄めで,しかも復活コストが高い
・ 必殺のティロ・フィナーレは魔力の消耗が半端じゃない上に
  自キャラ付近に当たり判定が発生しない(懐に飛び込まれると空撃ち)
という具合に,なんかクセがあるんだわ。
正直,慣れるまではティロ・フィナーレを封印していたほうが安定するという…。
横強攻撃で使い魔を吹き飛ばして,溜め強攻撃で魔女を蜂の巣にしているだけでも
クリアできるから,安心しよう,な!

わしではまともに使えないマミさんも,
一部のマミマミストの手にかかると変態的な強さを発揮する模様
こんなの絶対おかしいよ!?
わしの知ってるグリーフシンドロームじゃない…。
てか,リボンってそうやって使うんだ。

この人もすごいな。
6:30,7:30あたりなんか,あんだけ使い魔が群がっててもダメージ食らってないとは。
敵のダメージ判定モーションを読みきっているんだな。

なんちゅうか,魔法少女界のダルシムだねマミさんは。

PTプレイだと,時間停止のほむらちゃんと組んで
最強火力ティロ・フィナーレ砲台になるのかなー。

しかし,↑強攻撃の「こんな幸せな気持ちで戦うのは初めて」撃ちといい,
弱攻撃の「7人の侍」撃ちといい,原作の再現率が異常。
スタッフ相当マミさん好きだな。



■ 杏子ちゃん

中範囲殲滅,つまり対地対空を兼ねた「面」の制圧の雄。
使い魔がウジャウジャーっと寄ってくる場面で特に強さを発揮する。
ぶっちゃけ↑強攻撃を繰り返しているだけで敵が沈んでいく。
弱攻撃連打は移動しないで攻撃できるので,対魔女戦で便利。

ただ,さやかちゃんとは対照的に打たれ弱いのがネック。
打たれ弱い前衛ってかなり致命的だよなあ。
ああ,こんなところでまたAGI前衛の限界を見せられることになろうとは。

さらに追い撃ちをかけちゃうと,魔法で作れる結界の使いどころが…。
オクタヴィアの車輪を防ぐときと,初期シャルロッテを中に閉じ込めて
吹き飛ばないようにするときくらいしかないような。
き,厳しい。
正直,魔法は自爆(威力が残りライフ依存とかそんなん)のほうがよかったんじゃないかなあ。

PTプレイでも,どうするんだろうなあ。
長所を生かすなら,後衛が使い魔の群れに囲まれたときにフォローに入るとか,なんかなあ。

えー,いろいろ書いてますけど,
ソロだと溜め強攻撃をしているだけで無双できるのも確かです,
杏子ちゃんだけに(すいません,つい!)。
前衛方が好きな人で,さやかちゃんに慣れてきたら次にドウゾ。



■ ほむらちゃん

スペランカー並みの貧弱なフィジカルを強力な特殊能力で補うテクニシャン。
たぶん遊んでて一番楽しい。

「あーなんかそろそろ大鋏出してきそうだなー
 ハイ来ました! ここで時間停止ー残念でしたー
 んじゃ反対側に避難してーついでに89式もたらふく撃ち込んでおいてー
 そして時は動き出す(ニヤリ)」
とか一人でブツブツいいながら

拳銃だの爆弾だの,まるで魔法少女らしくない戦いぶりは本作でも健在,
というより本作でこそ本領発揮。
強攻撃でミニミをぶっ放しているだけで幸せな気持ちになれる
意外に万能なのが迫撃砲,弾道にクセがあるけど。

弱点は,1周目ですら使い魔に2,3回かじられただけで昇天してしまう虚弱ぶりと,
範囲火力のなさ。
大量の使い魔に一斉に迫られたときがマジでヤバイ。
時間を止めて逃げられることは逃げられるけど,
そのあとそいつらを一掃する手段に乏しいんだ。

爆弾?
敵が自分の左右に飛び散ったら余計やばいぞ!?
時間停止中の攻撃は(確か)敵を貫通しないというのもピンチに拍車をかける。
どうすりゃいいのか,この辺にヒントがありそう。

わしがやってて思ったのは,時間停止の魔法をケチっちゃいけないということ。
魔法を使いまくっていると,いざというときに使えなくて困ると思うかもしれないけど,
ダメージを受けるとどっちにしろ魔法は使えなくなるので,
どうせなら使えるだけ使っておいたほうがマシ
だった。

PTプレイでは…明らかに必須だよねこの子。
PTプレイのためにいるような娘さんだもの。



これが1,000円ちょっとで買えるんだものなあ。
驚いたよ。
あと倍,いや3倍出すから,
ぜひともオンライン協力プレイができるようにしてもらいたいもんだ。



しかし,DSのサガ3いいところまで進めていたのに,これのせいでクリアが遠のいたぞ…。
謀ったな逆毛ェ!

テーマ : レビュー・感想 - ジャンル : ゲーム

10:32  |  魔法少女まどか☆マギカ  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)

2011.10.07 (Fri)

スティーブ・ジョブズ氏死去(中身はストーカーの話)

偉大な功績残した不世出のイノベーター、スティーブ・ジョブズ氏



わしは別にアップルのフォロワーではないし,
実業家としての彼の業績もぜんぜん知らんのだけど,
AppleⅡがなければウィザードリィもなかったわけで
そういう意味でも足を向けて寝られんね。
御冥福をお祈りします。

まあ,知らん知らんといっても,さしものわしも
アップルがジョブズ設立→絶好調→ジョブズ放逐→低迷→ジョブズ復帰→絶好調→…
を繰り返して時価総額世界一の会社になったことくらいはなんとか知ってたかな。
うん,知ってたから。
ほんとだから!

しかし,いまやGMが倒産,トヨタも赤字になるご時世だものなあ。
時代の流れは激しい。
ヒューレットパッカードがパソコン事業から撤退するちゅう噂を聞いたときも驚いた。
オマエんとこはパソコン作るのが本業やろ!
そんなん穴だけのドーナツやないかい!
って思わす突っ込みそうになったわ。

今の子どもたちにソ連とかいって通じるのかな。
冷戦の決着をつけてやる!



あ,で,アップルのiPhone繋がりなんだけど,昨日NHKスペシャルで
「携帯操作しながら駅構内をフラフラ歩いてたら危ないでしょうが,ばかぁ!」(意訳)
っていう番組やってたんだ。
その中で「一般的な携帯ユーザー」として,
30代のサラリーマン男女が紹介されてたんだけど,
「朝起きたらツイッターで企業情報を確認云々」
「お風呂の中でも更新,フォロワー数百人云々」
とかいう話になっておって,心底びびった。

いま,こんな時代になってんの?
さすがにテレビで紹介されているのはある種のヘビーユーザーだと信じたいけど,
もし「普通の人」がこんだけの情報を処理してるんだとすると,
現代人はドンだけ情報処理能力高いのよって話だよ。
自分のコメントに何百件も尾ひれがついてたら,わしなら発狂しちゃうよ。
「こんにちははじめまして,読んでくれてありがとう」
って返事書いてるだけで日が暮れちゃうから!?



先に自分のことを書いておくと,
我が家は新聞を取っていなかったのでわし自身も新聞を読む習慣がなく,
テレビも世界丸見えテレビ特捜部と各種洋画劇場くらいしか見ることがなく,
(一応働き出したらNHKの7時のニュースが加わったくらい)
土日は家で寝てばかりというわしは,
世間から隔絶された,物理的にも精神的にもエリート引きこもりです。
携帯も持ってません。

「AKB48ってwwww赤穂浪士かよwwwww」
「今大人気だよ」
「えっ」
「えっ」
などというやり取りは日常茶飯事。
年齢的にはわしの親と同年代近い職場の皆さんのほうが,
わしよりも若者の流行に詳しいという体たらく。
わしに名前を知られていたら大物だから。
名誉に思うといいよ。




で,そういう人間だからこそなのかもしれないけど,
延々リツイートされてる記事とか,2chのスレッド一覧とかを見ると気が狂いそうになる。
まるで処理落ちするPCのように脳みそが完全にフリーズ。
わしの脳みそ8bitしかないから…。
よくみんなこんな情報の渦をうまく捌いていけるもんだ。

やっぱりこれからは,物事を真に受けないで
ある程度適当に流していける能力が今まで以上に必要になってくるな。
相対化能力とでもいうべきかな。
2ch的にはスルー力というんかな。
上にも書いたとおり,全部の情報にまともに対応しようとしたら,
頭がどうにかなっちゃうよ。
たとえば,自分が出会うすべての人-駅なんかも含めて-
にあいさつしようと思ったらどうなるか,想像つくよね…。



そういやストーカーっているじゃない。
別に引越しおばさんでもモンスターペアレントでもいいけど。
ニュースとかで,ストーカーによる犯罪が急増! 警察はなにやってるんだ!
的な話をたまに聞くけど,ああいう気性の人って昔から一定数いたと思うんだよね。
わしが思うに,ストーカーの素質がある人の割合はそう増えてない。
むしろ減ってるんじゃないかと思えるくらい。

あ,ストーカーの素質がある人っていうのは,ひとことでいうと自己完結してる人,
真面目で純粋一途,人の話を聞かなくて,でも行動力だけはあるっていうイメージかな。
あれ,なんかどっかで聞いたことある,ような。

で,実際,昔の社会では,こういうある種の困ったちゃんも
「ま,こんな人間もいるよな」って感じで許容されてたんじゃないのかなあ。
執着の方向性によっては,職人なんかとして社会的な尊敬まで得られていたり。

でも,社会が変容して,価値観の相対化が進むと,
「虚仮の一念岩をも通す」というある種粘着質な人間は
価値観の相対化ができない=異物として排除されてしまうんだろうなあ。
「必死だなwww」ってやつだ。

必死であることの何が悪いのか,わしにはよう分からんのだけど,
資産の分散投資でリスク回避! が合言葉の昨今じゃ
バランスが悪いってことなのかな。



ストーカー犯罪の増加と社会の価値観の相対化の促進は表裏一体,
自身の思いの純粋さを社会から拒絶されるからこそストーカーは凶悪化し,
昔ではなかったような殺人とかの犯罪まで出てきちゃうんだろう
っていうのがわしの考えなんだけど。

ちゅうか,この前のプラトンの話じゃないけど,ほんとはみんな
自分の思いのままにふるまうストーカーがうらやましいんじゃないの。
だって,自分がone of themでしかないことを自覚しながら,
無数の情報の流れを必死にかき分けて生きるのって,つらいじゃない。
うらやましくならない?
さやかちゃんを叩く人は,ほんとはさやかちゃんみたいになりたいんでしょ?
認めなよ,楽になるよ?


「善人とは,悪人が実際に行っている事を夢に想像して満足している人間である」
(現代語訳:善人とは,DQNの書き込みが炎上するのを見てニヤニヤしているROMである)
とはまさにプラトンの言葉だけど,ストーカーとかモンスターペアレントとかが
ニュースで取り上げられて袋叩きにされている背後にはそんな嫉妬があるんじゃないか
と勘ぐってしまうわしは性根が曲がっておるんですね,ハイ。
以後気をつけまーす。



ここでいったんまとめ。
・昔から融通の利かない人間はいた。
・社会の価値観が変化した。
 大量の情報を処理することになって,価値観の相対化が加速した。
 (というか,させないとついていけない)
→社会は単一の価値観で生きる人間を許容できなく(しなく)なった。
 (昔からこの手の人間はウザがられてただろうけど,
  ムラ社会だったんでむやみに放逐はできなかったんだろう)
・社会から認められなくなった人間が魔女化。



別にそのことがいいとか悪いとかいうわけじゃないんだけど,
(被害者にストーカーの「思い」を受け入れろとかいうのは無理な話だし。
 逆に価値観の転換によって救われた人間だっているだろうし)
果たして国家権力による取締りがストーカー被害の防止にどれだけ役立つのか気になる。
人のいうこと聞かないからストーカーになってるわけで,
刑事罰を受けて悔い改めるとはあんまり思えないんだけど。
本音をいうとストーカーはみんな死刑にしたいけど,
人権派の人間がうるさいからとりあえず刑務所に隔離しておけば
その間は平和だろうって,そういうこと?



と,こんな難問に対して元プロボクサー,
竹原慎二さんがナイセストな回答を用意しておった。

竹原慎二のボコボコ相談室 Round.47

パーフェクト…。
この方法がベストだわ。
法務省は,ストーカー規制法でしょっ引かれた人間に
ニンテンドーDSとラブプラスを与えて治療を試みたいほうがいいわ。



人間の評価ちゅうんはそれこそ相対的なもんだから,本人の心のありようにかかわらず
社会から「オマエは悪人!」といわれたら,その人は悪人となってしまう。
でも,そういう人間だって社会の一員なわけだ。
だから,悲しいけれど,ストーカーたちの「純粋さ」を受け入れるだけの
余裕が社会にないんなら,それぞれ別の世界で生きるしかない。

そこで必要になってくるのがフィクションなんだと思う。
そういう悪人とされてしまった人たちを魅了して
現実に帰ろうという気を起こさせないこと,
社会から拒絶された価値観の受け皿であること,
それがフィクション-ゲームとか漫画とか古くは宗教とか-の存在意義だし,
これができるのはフィクションしかない!

もし,そういった社会から容認されない価値観の駆け込み寺であるフィクションを
規制したり破壊してしまうと,その反社会的な価値観を持つ人間たちが
「現実に帰ってくる」…社会に漏れ出してしまうわけ!
それって誰にとっても幸せな結果にならないよね!?

その好例があります。
わしです。
先月あたりから記事の内容が激変していて
読者の皆さんもさぞ困惑なさっているかと思いますけど,
その原因はROに飽きて課金を止めていることにあります。
つまり現実に帰ってきてしまったのです。
したらさっそくこのありさまだよ。
やっぱフィクションの世界に隔離しておいたほうがいい人間っているわー(他人事)。



話を戻す。
こういうフィクションで救われる人間が
社会でやっていけない純粋さを持つ「魔法少女」だとするなら,
これを取り締まろうとする側も夢と希望の「魔法少女」だというのがなんともいえんなあ。

彼女たちは,自分の正義とか倫理とか道徳とか教義とかを頭っから信じていて,
しかもこれが社会(少なくとも敵対する「魔法少女」たち)に
受け入れられていないことに不満を感じているわけだ。
だから,相手を攻撃したり,国家権力の後ろ盾を得ることで
そういった不満を解消しようと。
それってつまり,呪いをまき散らす魔女ってことじゃない。
なんという犬が犬を食う社会…。



ああもう!
プロ市民も自称良識派もニートもストーカーもロリコンも
みんなまとめてフィクションに隔離してしまえ!
そうすりゃカタギの皆さんにも迷惑かからないしみんな幸せや!
というか少なくともわしはゲームやってれば人畜無害なんでお願いですから
お願いですからゲームとか規制しないでください後生です!




…なんでジョブズ氏の訃報からこんな記事に。

テーマ : 今日の出来事 - ジャンル : 日記

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2011.10.03 (Mon)

ど,ど,どないなってるの♪(主演:TOKIO)

コナミ、ソーシャルゲームが家庭用ゲーム機の売上を逆転~第1四半期

ゲーム業界最大手の「グリー」 時価総額5000億円突破 
名実ともにゲーム業界を代表する企業へ


ゲーム業界、王者交代 グリー、モバゲー 任天堂超え



わしが目を離していたこの10年の間に,ゲーム業界どうなっちゃったの…。
この前3DSを15,000円に値下げしたとき,任天堂の株ストップ安だったんかー。

このことは震災の影響も大きいだろうけど,それがなかったとしても
コンシューマゲーム市場の凋落は起きるべくして起きてたろうなあ。
高品質に固執したオーディオがラジカセに駆逐され,
CDに固執した音楽業界がアップルに駆逐されたように。
誰も望んでいない高品質グラフィック,そこから生じた開発費の高騰によって
今までのゲーム業界は自壊するべくして自壊したんだろうけどさ!

そこから脱するために,DSの脳トレとか,開発費が安くてライト層に受けるゲームに
方向転換しようとしていた任天堂が,まさしく同じ方向に突き抜けた
ソーシャルゲームによって止めを刺されるとは,なんという皮肉。

それにしても,とうとう,自分が駆逐される側に回るときが来ようとは。
これも時代か。
かつてわしを魅了した(ている)FC~PS時代の名作たちのようなゲームには
もう出会いにくくなっていくんだろうと考えると,ひたすらに悲しい。



あ,ここから先は時代の流れに適応できなくなった
オッサンたちのグチの会なので,若い人は今すぐ脱出!



しかし,ソーシャルゲームから発せられるこの言いようのない不快感は何なんだ。
ドリランドすらやったことのない,というか携帯を持ってすらいない
わしが何も言う資格がないことは百も承知で言うと,愛情が感じられないよ…。
前立腺マッサージ,もしくはバイアグラ
そんなイメージが漂ってる。

もともとゲーム業界って,映画とか文学とか音楽とかいった
芸術の流れを組むジャンルだと思うんよ。
というか,そういう業界で夢破れた人たちが,せめてこの業界で一花咲かせてやるぜ!
っていいながら流れ着いてくる掃き溜めだったというべきかな。

関連:坂口博信,小島秀夫

だから,しょうもない作品も多かったけど,クリエイターたちの
「こんな楽しい作品を作ってやる!」っていう熱意だけは伝わってきていた。
(多分に美化アリ)

でも,ソーシャルゲームにはそういうの感じないんだよなあ。
パチンコもそうだけど。
少なくとも,こういう記事を読む限りでは。

[CEDEC 2011]稼げるゲームはこう作れ。
 グリーが明かす「セールスランキングNo.1プロダクトの作り方」


【神搾取】ネトゲぱねぇ、課金への仕掛けが凄すぎる!こりゃ儲かるわ!

そりゃ昔からショウほど素敵な商売はないっていうし,
しょせんゲームは子供だまし,情報弱者向けの射精産業(自己顕示欲的な意味合いで)
っていわれちゃったらぐうの音も出ないけど,ここまではっきりと言わないでよ。
寂しいよ…。

我泣き濡れてDSと戯むる。

とか,泣き崩れている場合じゃない。
ソーシャルゲームの何がやばいって,
法規制されるか客の金が尽きるまで稼げるだけ稼ぐよ。あとのことは知らないよ
っていう,正直というか開き直りというか,非常に明確な方針を打ち出してることだよ。
オマエはどこのQBだ。
文化としてのゲームを継承して,次世代へ引き継いでいこうという考えが見られんのよ。
それってつまり,焼畑商法ってことじゃない。

わしらが! わしらが任天堂ソニーとともに築き上げたゲームという文化を!
その果実を! どこの馬の骨とも知れぬ者たちが奪い去ろうというのか!
認めぬ! ゲームこそわが人生!

偉大な先人たちが血ヘドに塗れて作り上げた珠玉の名作たちを!
100倍に薄めてそ知らぬ顔で売り出そうなどとは,盗人猛々しいにもほどがある!
もはや生かしてはおけん!
グオオオオォォォ!(ラスボス化)




ところで読者の皆さんは,プラトンの「国家」という本をご存知でしょうか。
その中に「洞窟の比喩」というお話が出てくるんよ。

曰く,わしらパンピーは,洞窟の奥底で鎖につながれて,
焚き火にあたりながらああ明るいああ温かいと言っているようなものだと。
本物を知らないんだオマエらはと。
もし,洞窟の外に出て,太陽の輝き,大地の広さを知ることができたなら,
洞窟の中なんてあほらしくて戻る気なんか起きないだろうと。
けど,この,最初に洞窟の外に出て本物の世界を知った人間は,
もう一度洞窟の中に戻って外の素晴らしさをパンピーに伝えて,
彼らを洞窟の外へ導かないとイカン。
それが哲人,政治家の仕事なんだと,プラトンはそう言ってるのだ。

現代的に言うなら,オマエらニコニコ中毒患者は
どうでもいい投稿作品を神だ何だって祭り上げてるけど,
世界はもっと素晴らしいものに満ち溢れてるから!
来いよニート,PCなんか捨ててかかってこい!

と松岡修造ばりにシャウトする社会復帰支援ボランティアみたいなもんかな。



どう思う?
わしは最初この話を聞いたときには「なんつう余計なお世話だよ!」って思った。
洞窟の中のほうが雨も振らないし風も吹かないし快適じゃないの! って。
ええ立派なニート見習いです。
スーツ着てても心はニート!

でも,今ならプラトンの気持ちが少し分かる。
「本物の世界」を見てしまった人間にとって
「洞窟の中の狭さ暗さ」はとても耐えられないんだろう。
言わずにはいられないんだろう。
それが,さやかちゃんばりの無自覚な善意から来るのか,
無邪気に焚き火にあたって喜んでいる人間への憎悪から来るのかは分からないけど。

民主政という名の衆愚政治によって敬愛する師・ソクラテスを失った
プラトンの哲学の基礎になっていたのがなんだったのか考えると,
イデアちゅうもんもいうほど理想的-イデアル-かどうか,わしには分かんね。
そもそも講義で聞いただけで中身読んでないし(言っちゃった!)。



似たようなのでぱっと思いつくのはルソーかなあ。
自分が生まれてすぐ母親と死別し,父親には逃げられ,
自身も乱行が祟って家庭を築くことに失敗したルソーが
何を思ってエミールだの社会契約論だのを書いたんだか。

わしが知っているのは,彼の著作が(というより,彼の著作に描かれている
近代的な個人だのなんだのを真に受けたまじめで善良な人々が)数百年にわたって
家族や共同体を破壊していって,ついにはポル・ポト政権を作り出したってことだけ。
(自然に帰りすぎです)



どうにも理想的な正論ってのは危ないねー。
いやもう正論と書いてグチと読むくらいに考えていたほうが健全なのかもしんない。
それと,まじめすぎるのも考えものだ。

というわけで,わしはプラトンやルソー(のフォロワー)が
魔女化した元魔法少女だと言われてもちいとも驚かんよ。
はいお待たせしました。
ここでまたまどかマギカのお話になります。

あの作品の登場人物,みんな善意100%じゃない?
悪意は存在しないか,自覚できてない。
アクマイト光線食らってもケロッとしてそう
特に,宇宙の熱的死を防ぐために活躍する銀河ボランティアあたりが…。

で,ひたすら善意…純粋な思い…正論で動くことが
どれだけの災厄を撒き散らすかを教えてくれる作品でもあった。
魔法少女=魔女,純粋な善意=呪い,とシステム的に断言しちゃってるからなあ。



しかし,魔法少女たちを嘲笑(わら)うことなど不可能であった。
ゲームとともに生まれ,育ってきたこのわしが,
正論という名のグチを身にまとってゲーム業界を呪う魔女になってるんだもの。
パクリ上等とか書いた前回の記事と内容で正反対で自分でもワロタ。

なにが愛情がないだよ。
焼畑商法?
元々大抵のゲーム会社は自転車操業で
社会文化のことなんかまで頭回してるヒマなんざなかったに決まってるっての!
少年少女たち,大人のナンクセに負けないで好きなだけ遊びまくれ!
(でも,お金は自分で払える範囲でネ)
と,最後だけいい人ぶって今日は終わり。

テーマ : レビュー・感想 - ジャンル : ゲーム

20:52  |  未分類  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)

2011.10.01 (Sat)

積みゲー崩し

貯めに貯めたり積みゲーたちについに手をつけ始めた。



まずは世界樹の迷宮Ⅰから。
世界樹の迷宮 アトラス・ベストコレクション世界樹の迷宮 アトラス・ベストコレクション
(2010/07/15)
Nintendo DS

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満員電車に揺られながらDSをプレイするサラリーマンにとって,
両手が塞がるタッチペンでのマッピングは相性が悪いかと思って敬遠していたけど,
なんてことはなかった。
ダンサー娘への獣欲3Dダンジョンへの愛情の前ではそんなこと些細な問題だったわ。
マッピングの楽しみを現代に蘇らせたアトラスはさすがというほかない。

しかし,噂にたがわぬブースト医術防御ゲーだなあ。
むしろ,医術防御がないと4,5層あたりから雑魚敵ですらきつい。
同じく,バードの使い勝手のよさは異常。
正直,カースメーカーが初期職,バードが追加職でよかったんじゃないかと。
ペイントレード?
知らんなあ。

この辺のバランスは2以降解消されたのかな?
楽しみだ。

パラディン,ダークハンター,レンジャー,バード,メディックの5人PTでクリアしたけど,
裏ボスまで含めた完全制覇を狙うなら,この組み合わせが一番安定しそう。
序盤は特に固い敵(カニ! オマエだよオマエ!)とかが辛いけど,
中盤以降バードの安らぎでスキル使いたい放題になるともはや無双。

あ,いや,正確にはダークハンター枠はソードマンをオススメするけど。
長年短剣ローグを愛し続けたわしにとって,
ダークハンターさんを切ることは考えられなかった。
ドレインバイト連打で死なない限りは生きている,
縁の下の力持ちのダークハンター娘さんはドリルヘアカワイイ。

時間があったら,物理メディック*3がトップを張る殴りプリ部隊とかで遊んでみたい。



これでようやく1本。
この後DSだけでも,世界樹の迷宮Ⅱ・Ⅲ,サガ3にメタルマックス3が控えているという。
そして,恐ろしいことにPS2やPSPにはまったく手をつけていない!
(特にPSPなんか,廃人製造機の呼び声も高いモンスターハンター,
 みんな大好きタクティクスオウガに,さらにはアーカイブスでサガフロンティアが
 鎮座しているだけに恐ろしくて手が出せない,社会復帰的な意味で)

わしと社会(?)の唯一の接点,ゲーム業界でも完全に世情に取り残されてしまっただ。
どうするんだこれ…。

逆にいうと,寄生獣のミギーじゃないけど
今まで発売されたゲームだけでも一生退屈することはなさそう。
いまだにファミコンとか取り出してきて遊んでるしなあ。
「うおーモール族は精神異常に強いのか。
 女王アリのフェロモン攻撃が効かない設定がデータ上にも反映されていたとは」
「ノーマッドとか能力値も中途半端だし誰が使うんだよとか思ってたけど,
 技を閃きやすいのかこれは知らなんだ」
とか,一人でブツブツ言いながら



世の中は,あまりにも楽しいもの,美しいもので溢れすぎている!
いくら遊んでも,いくら味わっても遊び味わいつくせない!
こんなに楽しかったら,ブログを更新している暇なんかあるわけないじゃない!

というか,こうやって書いている記事も,どっかの誰かがすでに書いてそうだし,
わざわざわしが改めて書かなくてもよくない?
という気持ちが常にうずまいているんだよなあ。
わしの,わしのゴースト(脳内現実)がそうささやくんだあああ。

現代で使っている格言,金言,科学法則とか物語とかも,
わしらが知らないだけで,だいたいは昔のギリシアとかインドとか中国とかの
偉人哲人あたりがすでに言ってるんじゃないの。
「あたしって,ほんとバカ」(ソクラテス)
とか書いてあっても,ぜんぜん違和感ない(ほんとか?)。

というこの話すら,岸田秀さんか養老孟司さんあたりが言っていた記憶があるな。
人間の形とか,そうそう変わってないだろうし,
考えることもそんなに変わらないだろうしなあ。



まあ,謙虚なナイトで賢い人間は,自分が巨人の肩の上に立つ小人だと自覚した上で
それらを取り込んで使う-現代の,自分の感覚にあわせてアレンジというか再配置する-
んだろうけど。

まどかマギカがヒットしたのも,
ファウスト,キリスト教,ルイス・キャロル,人魚姫,古典SF,クトゥルフ…
なんかの偉大な巨人たちがガッチリスクラム組んでるところに
ドーンと立ってたっていうことも一因なんだろうね。
(強引に話をまどかに繋げる)
昔ヒットしたエヴァンゲリオンもそうだし,ハンターハンターなんかも強くそう感じる。



そう考えると,オリジナリティへの信仰ってなんなんだろうって思う。
○○は××のパクリってやつ。

本当にオリジナルなアイデアを,本当にオリジナルな方法で発表したら,
表現者以外の誰にも理解できないと思うんだけど(バモイオドキ神)。
だいたい,こうやって書いてる日本語だって,
過去の人間が作った遺物…パクリだよね。
いうほどオリジナリティって価値があることかねー?
(そもそもそういったものが存在するのかな?)

ひとのふんどしで相撲とるなよっていう怒りもわからなくはないけど,
人間の歴史が途絶えることなく続いていることへの驚き,
過去の人間が成し遂げてきたことへの敬意を忘れずに
謙虚にふるまうという考え,あると思います。

これこそわしが指摘しなくても,みんなやってることだよなあ。
URLのリンク,トラックバック,リツイート。
んじゃせめて,これに参照社会って名前つけていい?
つけるよ?
『つけた』なら使っていいッ!! 



ああ,そうか!
近年のジョジョの奇妙な冒険のテーマが「(運命の)連続」だったり,
「敬意」について触れられているのはそういうことだったのか。

第6部に出てきた,ディオの息子リキエルのこの台詞がやけに心に残っていたんだけど,
これは人間の歴史の連続が地球を越えて進んでいったことを
「精神の成長」として表していたんだなー。

「1969年7月,アポロ11号のアームストロングが
 人類初めて立った歴史的事件…
 オレは今まで,それのどこが偉いのかさっぱりわからなかった。
 なぜならロケットってのは,科学者と技術者が飛ばすものだろう?
 サルだって行けるわけだからな。
 だがオレは,あそこにいる「ロッズ」たちを初めて見れたとき…
 その意味がわかったんだ…

 月面に立ったのは,人間の「精神」なんだってなッ!
 人間は,あの時,地球を越えて成長したんだッ!
 価値のあるものは「精神の成長」なんだッ!」


勝利したのはアームストロングではなく,人類(の連続)そのものだったわけだ。
どうでもいいけど,ジョジョ世界では本体が有能であるほどスタンド能力がしょっぱくない?



なんだこの展開。
要は,どっかで聞いたような,愚にもつかない話であっても
それが世に出されて人類の歴史として連綿と続いていくことに意味があるから,
わしはブログを更新してもいいんだ(キラキラ~)ってこと?
わしは自己弁護がしたかったの?
世界樹の迷宮の話はどこにいった



もういいや。
話がぶっ飛んだついでだ。
これも見てよ。

http://himarin.net/archives/2714582.html

真ん中あたりに◆告白っていう記事があるでしょ。
これ書き込んだの間違いなくさやかちゃんの使い魔。
わしには理解(わかる)。

どうでもいいけど,魔法少女世界では本体の知能が残念であるほど使い魔が強力(略

テーマ : レビュー・感想 - ジャンル : ゲーム

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