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2016.06.27 (Mon)

夜明け前は自由の輝き

いやーVitaを買ってからというもの毎日が楽しい!
Vitaのなにがいいって,過去作の
アーカイブスが充実しているところよ。
PS1の作品がズラーっと並んでて,PSストアを
眺めているだけもニヤニヤできてしまう。

一時期えらいプレミアがついて高騰していた
ガンパレードマーチなんかも617円で買えるし,
いい時代になったもんだ!!

おかげで寝不足がひどくて。
ひるーはオフィスでグーグーグー,
楽しいな 楽しいな ゲーマーにゃ
仕事もー 納期もなんにも …あるんだなこれが。
というわけで今日はそんなゲームの紹介だ。



ルナティックドーン!!
この懐かしき名をみなさんはご存知だろうか!?
エルダースクロールズなどオープンワールドゲームの台頭によって
今でこそ珍しくなくなった(むしろここ5-10年では主流になりつつある)「自由なRPG」。

ストーリーを重視したRPGが隆盛を極めていたかつての日本
コンシューマーゲーム業界ではほとんど見られることはなかったが,
そんな中でひときわ異彩を放っていたのがこのルナティックドーンシリーズである。

サガやメタルマックスよりも自由で,
ウィズやウルティマよりも親しみやすい。
国産オープンワールドゲームの源流…
となりえた作品だったのだ。



このシリーズの特徴として,最終目的がないことが挙げられる。
世界を作りました,キャラクターを作りました,
ではあとはお好きにドーゾでポーンと投げ出される。
なにをするかはプレイヤーが決めなければならない。

とりあえず何をするにも先立つものは必要だろうと思って
酒場に行くと,いろいろな依頼が出ている。
遠くの街に品物を運んでほしい,
逃げた女房を探してくれ,
近くの洞窟に住む怪物を退治してくれ…。

オオッ,ファンタジーらしいではないか!
これで日銭を稼いで暮らすというわけか。
それでは早速怪物退治で一山当てるとしよう。



怪物が住むとされる洞窟は真っ暗闇で,
事前に照明を待ちこまねば先に進むことすら難しい。

毒ガスの吹き出す曲がりくねった通路,
槍衾が仕掛けられた古代の寺院をくぐり抜け,
ランプの油の残量を気にしながらも
探索を続けていった末についに現れた怪物の影。
空を飛ぶ巨影…ワイバーンだ!

未熟な冒険者が声を上げるよりも早く,
丸太のような邪竜の尾が彼を一撃で粉微塵に砕く。
冒険者ああああの人生はこうしてわずか16年で幕を閉じた。



え?
これで終わり?
このゲーム,スライムとか出てこないの?

そうこのゲームでは主人公は世界の中心ではない,
自分の強さに見合った雑魚のいるダンジョンは
自分で探さなければならないのだ!
くうーゾクゾクしてくるぜ!



そして先帝の無念を晴らすべく生まれた冒険者いいいいは,
手堅く商品輸送や隊商の護衛で金を稼ぐことにした。
まあ新米冒険者の仕事と言ったらこれだよね。

しかし,旅の道中とても決して安全とはいえない。
砂塵渦巻く道程に襲いくる野盗の群れ。
手に釘バット,肩には棘パット。
「ヒャッハァー! 水を食料をよこしやがれえぇ!」

多勢に無勢,やがていいいいは信義も
名誉も捨てて一目散に逃げ出そうとするも,
追いすがるモヒカンの刃に倒れたのだった。

「こいつ救命札なんかもってやがった」
「知力10じゃケツをふく紙にもなりゃしねってのによぉ!」
世は再び暴力が支配する時代になっていた。



冒険者ううううはより慎重だった。
ホームタウンの近場でひたすら雑用を繰り返す日々に明け暮れた。

だが…それを2年ばかりも続けたころには,
彼は自ら膨れ上がる疑問を抑えきれなくなっていた。
ほんのわずかずつしか伸びない所持金と
経験値バーに対する不満を抑えきれなくなっていた。
今の自分の暮らしは,故郷で百姓をしていたころと何がちがうのか。
オレはこんなことをするために冒険者になったのか,と。

きっかけはほんのささいなことだった。
たまたまこの地を訪れたさる高名な勇者が,
片田舎の小店には不釣り合いなエルフの腕輪を
置いていったことと,それを買い取った店の主人の
深酒が(こちらはいつものことだ)重なっただけだ。

ううううは後悔していた。
腕輪を盗んだことにではない,あまりにも
安逸な道を選び続け,外の世界を知らなかったことに。
彼は国境を抜け,国外に逃げ出す術を持たなかったのだ。
そして数日後,彼の後悔には衛兵の強さを知らなかったことが加わった。



とまあこんな具合でね。
敵の強さもバラバラ,売っている武具の強さもバラバラ,
提示される依頼の難易度も仲間の強さもバラバラ。
盗みに強盗,大量殺人もオーケー,重婚どんとこい。

そこから懺悔して寺院に大量の寄付して
国王に認められ,地獄から蘇った大魔王を倒せば
世界を救った勇者として讃えられるなんという
でたらめな展開もアリアリで,当時としては(今でも)
あまりにも画期的な世界観でビビビビって衝撃が走ったよ。

別に大魔王倒すことが目的じゃないから,
やっつけてもそのまま人生は続くあたりに
ほんと驚かされたわ。
これだよこれ,これを待ってたの!!



もちろん完全なゲームかというとそんなことはなく。
システムから見るとバランスは相当ガバガバで
特定の手段があっさりとゲームバランスを崩壊させてたり,
世界の広がりを見せるにはあまりにもパラメータ量が少なく
定石を抑えると完全に作業ゲー化したりと,アイディアに
作業量が追いついてない感がバリバリしてるんだけど,
それでもなお抗いがたい魅力がこのゲームにはあるんだなあ。

むしろ穴だらけだからこそ,ここを充実させれば
神ゲーになるのに! という執着が生まれてくるというか。



んで冒頭の話に戻るんだけど,このルナティックドーンは
突き詰めていくと究極のお使いゲーといえよう。
しかも大抵の仕事には締め切りがあるので,
スケジュール管理ゲーといってもさしつかえない。

現地への移動時間,現場での作業時間,休憩時間等を
踏まえ,行く先々で依頼を取捨選択して受注し,
より合理的な移動ルートを確立していく…。

納期を過ぎると罰金を支払わされたり指名手配されたり(!)
といったシビアな世界観は契約の重要性を,
たとえ仕事をこなしても依頼主に報告しないかぎりは
失敗扱いになるという仕様は報連相の重要性を教えてくれる,
まさにビジネスパーソン必携の一作であります。

私事で恐縮ながら,わしは数ヶ月下手すりゃ
数年先の仕事も片付けてあったり,
それまで手書きでチマチマやっていた作業を
ワンクリックで終わるようにしてあるからこそ
昼はオフィスでグーグーグーしているんだけど,
この合理化精神は間違いなく本作で学んだもの。

ゲームはすばらしい!
ルナティックドーンはすばらしい!
ありがとうアートディンク。



そんなルナティックドーンシリーズ。
実はPS2で出たテンペストを最後に15年近くも
続編の発表が止まっていて寂しい限りだ。

メタルマックスが17年の休息を経て復活し好評を博したように,
このゲームもまた蘇ってきてくれることを心待ちにしている。

ウィザードリィの血筋が世界樹やデモンゲイズのように
ガワを変えて生き残っているように,
ルナティックドーンもシステムの核はそのままに,
ウルティマじみたバタ臭い絵柄を一新して
かわいらし~い絵柄にして蘇らせれば,
オープンワールド的な自由度の高いゲームと
いわゆるJRPGのファンを繋ぐ架け橋として
一定の需要が見込めるのではなかろうか。
どうでしょアートディンクさん!



[依頼]

「懐古厨のえか」が「ルナティックドーンの新作」を作ってほしいそうだ。
いくらでも待つが,確実に頼むよ。

期限:なし
報酬:10,000G



ARTDINK BEST CHOICE ルナティックドーン オデッセイ
アートディンク (1999-12-02)
売り上げランキング: 23,775

テーマ : レビュー・感想 - ジャンル : ゲーム

00:27  |  未分類  |  トラックバック(0)  |  コメント(11)

Comment

当時のアートディンクは神がかってましたなぁ。
A列車でのデビューも衝撃だったけど、その後も出すゲーム出すゲームが個性的で。
個人的にはネオアトラス新作のニュースに大歓喜ですよ。
ふぉにー |  2016.06.27(月) 23:05 | URL |  【編集】

ルナ丼とは懐かしいw 初代PC版(PC98用)はHDD専用ということで注目を集めたりしました。(つっても容量100MB位)Windowsも結構やりこんだ筈なんですが、昔すぎてあまり思い出せないw あの頃のアートディングは勢いあったな…
Idavoll住人 |  2016.06.28(火) 15:46 | URL |  【編集】

ふぉにーこんばんは。
ネオアトラスが復活?
またまたご冗談を…(検索) うおおおおほんとだああ?!
これはVitaでルナドン復活フラグ立ったか!!





Idavoll住人さんこんばんは。
フロッピーを10枚20枚ととっかえひっかえしながらゲームを遊ぶ時代に「おまえら内臓売ってHDD買えや」だったもんねえ。
わしは結局買えなかったからこそ,よけい光り輝いて見えたなあ。
当時のアートディンクはホント尖りまくっていた…と3人から同じセリフが。
えか |  2016.06.28(火) 20:39 | URL |  【編集】

ルナドーーーン

懐かしい。ウィザードリィに狂ってなければ手を出してたと思います!
ゲイツさんが「日本のハードディスクは金塊」とのたまったように、お高かったので、買えなかったという事情もありますが。
saveされるまえにフロッピー抜けないなんて不便じゃないか!と逆にハードディスクをディスってましたが。。。

向くか向かないか人を選ぶゲームって記事を、
ログインかなんかでうらやましく見てた覚えが。。。

いや、グレーターデーモンて戯れたいし。マッピング完成してないしとか不思議なこといいながら、我慢しました。

うーん回顧なコメントにどうしてもなりますね!
ミフィーナ |  2016.06.28(火) 21:49 | URL |  【編集】

ミフィーナさんこんばんは。
古いゲームの話になるとコメントが伸びる,ここから導き出される結論は…。
おっと誰かきたようだ。

わしもログイン見て「なんだこのクッソ楽しそうなゲームはああ!!」ってのたうち回ってた!
結局プレイできたのはウィンドウズ機を買ってからになったけど,ほんとに嬉しかったなあ。
えか |  2016.06.29(水) 22:10 | URL |  【編集】

懐かしいすなあw
ルナテッィクドーン、昔ブックシリーズと呼ばれる開かれた前途、前途への道標をプレイしましたねぇ…
この記事見てもう一度やりたくなったので、検索してみたらsteamでDL販売してましたので即購入w
レジェンドパック(1~3までのシリーズ)と前途への道標がありました(開かれた前途はなかった残念)
こちらもいかがですか!
ざくさん |  2016.08.03(水) 16:17 | URL |  【編集】

ざくさんさんこんばんは。
開かれた前途はかなりプレイしてて,前途への道標は買ったんだけどPCの移行のどさくさに紛れてどっかいっちゃいましたわ。
最高傑作と呼ばれる2を遊んだことないので,レジェンドパックは魅力的ですなあ。
しかし,いまから遊ぶ気力があるかどうか…。
えか |  2016.08.04(木) 00:26 | URL |  【編集】

2は傑作と名高いですが、世間一般では前途シリーズの方が評判がよかったり…
とっつきやすさやシステムあたりが原因でしょうかね?

道標は未プレイとのことですが、前作と比べると難易度は上がってますねぃ
強かった唯一武具が弱体、戦闘からの逃走が敏捷依存、敵mobの防御UPなど…
ある程度装備が揃ってもPT前提かもしれませぬ

開かれた前途をやりこんでても、わりと序盤は苦戦するかも?
結構シビアなところ増えてますよー
ざくさん |  2016.08.04(木) 17:52 | URL |  【編集】

ざくさんさんこんばんは。
たしかに前途はとっつきやすいね。
2はどちらかといえばシビアさや世界観が評価されているようだし,それぞれ見どころが異なる感じなのかな。

と思ったら道標もけっこう難しくなってるのか。
PT前提なのはむしろ望むところだけど,あのゲームの仲間たちってムキになって初期装備を使い続けるのがなあ。
オデッセイみたいに装備変更できるようになってるのかな。
よく考えたらパーティメンバーの装備変更しようとして拒否されるゲームってすごいな。
主人公はほんとに世界の登場人物の一人にすぎないんだなあ。
えか |  2016.08.05(金) 21:12 | URL |  【編集】

前途シリーズのPTメンバーの装備は変更できますよー
変更させたい箇所の装備を渡し、元々所持していた装備を引き渡してもらうよう要求します
上手く引き渡してもらえれば、こちらが渡した装備に付け替えてくれます
条件としては、まず信頼度を高くし所持品の譲渡をしてくれることと、NPCがある程度の所持金を持っていること
貧乏だとなぜか頑なに要求を拒んできますw

これで装備の更新ができるはずですよー
お試しあれ
ざくさん |  2016.08.08(月) 17:37 | URL |  【編集】

ざくさんさんこんばんは。
へええ,そんな仕様があったんだ。
どういうAIなんだか知らないけど面白いね。
最悪,路銀にするために手放さないのかな。

気力が湧いてきたら遊んでみるかな。
えか |  2016.08.08(月) 23:29 | URL |  【編集】

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