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2016.11.26 (Sat)

デモンゲイズ

今日は新作ゲームの紹介ですよ。



デモンゲイズ PlayStation Vita the Best
角川ゲームス (2013-11-14)
売り上げランキング: 15,497



デモンゲイズ!
以前何の気なしにPSストアをのぞいていたら
これが500円の特売セールで売られていたんで
買ったら面白いのなんのって。
おかげでこの2ヶ月間睡眠時間を削られっぱなしでさあ。
とんでもねえ問題作だよ!



ゲモンゲイズは3DダンジョンRPGであります。
ひたすらダンジョンに篭ってレベルを上げながら
強い武器防具を集めて脳汁ドバーするだけの簡単なお仕事です。

このジャンルのゲームは少なからず遊んでいるんだけど,
ゲモンゲイズやったときは驚いたわ。
3DダンジョンRPGというジャンルも進化するんだなって。

ウィザードリィというあまりにも完成された,
偉大な先人のせいでもうこれ以上
変わることはないものとばかり思ってた。



本作は操作していてとにかく快適。
オートマッピング機能は当然のこと,
一瞬で終わる早送りとボス戦で有用な過去ログ検索
という双方向に配慮したメッセージ機能,そして
目標地点まで勝手に歩いてくれるオートパイロット機能

これが本当にいい!
この機能搭載されているRPGって
ファミコン版の女神転生2以来だ(実に25年ぶり…)。

絶対ユーザーから喜ばれると思うんだけど
めったに見かけないなーなんでだろう。
マップ呼び出して目標地点タップしてあとは
鼻でもほじってればいいから楽だわー。

戦闘シーンのメッセージ機能も見事で,
サクサク終わる雑魚戦は早送りで飛ばし,
一手一手が重要なボス戦では過去ログを遡ってじっくり
敵の行動を観察しながら次の行動を考えることができる。
ユーザーの気持ちに立った作りになっていて嬉しい限りだ。



戦闘といえば,街に戻れば難易度をいつでも変更できるのもいい感じ。
雑魚戦では難易度を上げてたくさん経験値を稼げるようにして,
勝てないボスが出てきたら難易度を下げて突破する,なんて
進め方も可能だ…というかそういうふうに進めるのがいいだろう。

雑魚は基本的に瞬殺できるとはいえ,
たまに(ボスよりも)強いのが混じっていて
瞬殺されることがまれによくある。
ここらへんがスパイスになっていて
雑魚戦闘でも気が抜けないのがいい。

もし次のような敵に出くわしたら,セーブポイントを
確保するまで逃げたほうがいいかもしれない。

・ 名前にキングとかロードとか付いている
・ でかい
・ カエル



あと,これぞまさに次世代のゲームだなあーと感じたのは,
ネットに繋いで他のユーザーと情報のやりとりができる点
マップ上にゲイザーメモという付せんを貼ったり剥がしたり,
他のユーザーが残したメモを見たり逆に見てもらったりできるのだ。

これが本当に面白い。
攻略に役立つ情報,まったく無意味な雄叫び,
登場人物への偏愛を綴る書き置き…はっきりいって
メモの大半は無価値なジャンクだったりするんだけれども,
それを含めてもなおメモを集めて読み進めていく楽しみがある。

正直いって財宝よりもメモを見つけるほうが楽しかった。
メモに従って全員VIT15まで上げたら
ゲームの進行もずいぶん楽になったし。
ありがとう先輩ゲイザーさん!

これ,発売当初はユーザーが一斉に集まって
ダンジョンの中にどんどん攻略情報が書き込まれていって…
というリアルタイムならではの熱狂があったんだろうなあ。
ダンジョン自体がスレッド化するというか。

それにしても,重大なネタバレをも暴露されかねない
(実際,最初のダンジョンの一番最初のマスに
 重大なネタバレがバンバン書き込まれている!!)
この危険きわまりないシステムをユーザーに
開放したメーカーの度胸がすごいわ。

この辺にユーザーとメーカーの信頼関係を
見ることができてそれもまた嬉しい。

なお,メモを見る見ないはユーザーの任意なので
(ネットに接続しなければ表示されない)
自力で解くつもりならスルーできる仕様になっている。



もうひとつ特徴的なシステムはサークルかな。
マップ上に点在するサークル,デモンサークルとか
トレジャーハンティングサークルとか呼ばれているそれは,
玄室兼宝箱兼セーブポイント。
ここにジェムと呼ばれる宝石を捧げると敵が出てくるので,
それを倒すと武器防具が手に入るという仕組みなのだ。

いうなれば,ウィザードリィの鑑定作業を戦闘に置き換えたというところか。
ジェムは?ぶきなどの未鑑定装備で,サークルでの戦闘が鑑定。

はっきりいってウィザードリィの鑑定作業は
普段ギルガメッシュの酒場で管を巻いている
新米司教が未知のアイテムに触れて発狂するのを
ニヤニヤ眺めるくらいの楽しみしかなかったので,
このサークルシステムのようにすべてを暴力で
片付けてしまったほうがわかりやすいし面白いと思う。

ジェムはそのへんの雑魚を倒しても手に入るほか
店でも売っているので,剣とか鎧とか
特定のジャンルの装備を絞って狙えるのも特徴だ。
もっとも,入手アイテムはランダムながら上位ランクが
出やすい無形のジェムばかり使うことになるのはご愛嬌。



ところでこのサークルはデモンと呼ばれる敵の親玉の住処もである。
たまに出てくる野良デモンに怯えながらダンジョン内のサークルを
全部潰すとデモンの本体がどこかに現れるのでそれを倒す…
というのがゲームの基本的な流れ。

ふつうのゲームだとボスの前にセーブポイントがあるのが定番だけど,
ゲモンゲイズはセーブポイント「に」ボスが陣取ってるんだよなあ。
しかも出てくるかどうかはランダムだから,
「そろそろボスの領域っぽいから一度手前に引き返して
セーブし直してから進むかなあ」なんてドキドキしながら
サークルを潰していくことになる。



そして倒したデモンは仲間になるのだ。
召喚獣的なポジションで。

呼び出して一緒に戦ってもらってもいいし,
連れ回すだけでもいろいろなボーナスが付く。

しかし最初に仲間になるマルス姐さんとクロノス母さんが
有能すぎて半分固定になっているのがたまにキズ。
デモン枠3人分しかないのに!

特にマルス姐さんは圧倒的攻撃力で雑魚もボスも
蹴散らしてくれるので頼りにするゲイザーは多いだろう。
一部では彼女こそが正ヒロインという声もあるほど。
かたや装甲は紙で後半戦になると出てきた瞬間に
やられて散っていくのが笑いを誘う。



持ち帰った装備品はどうするのかというと,
潰してエーテルというボーナスポイントにして
他の装備品の強化に使うんよ。

装備品の強化!
これがデモンゲイズ最大の楽しみなのだ。
サークルをブチブチ潰して拾ったアイテムを
ガションガション潰して最強の装備を作る。
いってみればこのゲームはこれに尽きる。

たまにサークルでとんでもないボーナスの付いた装備品を
拾えることもあって,これがまたテンション上がるのなんのって。



それに合わせてか戦闘シーンの方はかなりシンプル。
いくつかの強化・弱体化スキルを使ったあとは
最強火力スキルをひたすら叩き込んでいくだけという
清々しいまでの「レベルを上げて物理で殴れ」感。
(後半になれば攻撃魔法も強いよ!)

でもいいんだそれで。
デモンゲイズの戦闘はそれまでにどれだけ
強い装備を作ったかのオレTUEEEEE展覧会なのだから。
脳筋大いにけっこう!



同じくウィザードリィの落とし子のひとつである世界樹の迷宮が
あえて不便な(しかしDSにマッチした)手動マッピング機能を残したり,
複雑多様な職スキルを基にした戦術編成の楽しさを追求していったりと,
知と探求への深化を遂げていったのに対して,本作デモンゲイズは
いかに快適に楽しく作業ができるかという点に腐心している。
ハックアンドスラッシュに特化したゲームといえよう。

作業こそ楽しいという前提のもとに,余計な面倒くささはバッサリ切り落とし,
楽しい面倒くささだけをひたすら積み上げた究極の作業ゲーだ。

そしてその目論見は成功した。
聞くところによれば,本作は20万本以上売れたという。
このスマホゲー全盛の当世に,VITAという
決して普及しているとはいえないハードで,
それも3DダンジョンRPGというニッチなジャンルで,
(いちおう関連過去作もあるらしいが)
新規IPがこれだけの売上を叩き出すというのは,
たとえ露骨なエロ方面のテコ入れがあったにせよ
大健闘ではないかと思われるが,
実際に遊んでみたら納得の出来だった。

決して完全無欠のゲームなどではない。
しかし時間を忘れて財宝漁りに没頭できる。
それだけでいい,ゲームに必要なのはこの没入感だけだったんや…。



ゲームを始めると初音ミクっぽいのがアーアー歌ってるわ,
登場人物の美少女たちはバンバン脱ぎだすわで,
無機質なBEEP音を子守唄に白黒ワイヤーフレームの迷宮で
暮らしてきたオールドゲーマーはあまりの未来感に
クラクラするかもしれないけど,試しに遊ぶと
往時の熱狂をたしかにここに見出すことができるだろう。

かくいうわしも最初は違和感バリバリだったけど,
いまではピーネのゴキゲンな鼻歌を聞かないことには
1日が始まらなくなってしまったよ。
♪ プロル~ プロミ~ なんとかかんとかオ~リ~オ~



さ,今日もフランのブラジャーを探す仕事を始めようか。
(そんなゲームです)

テーマ : レビュー・感想 - ジャンル : ゲーム

10:31  |  その他ゲーム  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)

Comment

えか師のレビューはラジオで聞いてたくなる。すごい語りだ
熊。 |  2016.11.27(日) 21:27 | URL |  【編集】

熊。さんこんばんは。
たしかに文語体じゃないなこれ。
書いてるうちにどんどん文章が変わってくるし,話すペースで書いてるのかもしれない。
でも中の人は無口なのだ。
えか |  2016.11.27(日) 22:40 | URL |  【編集】

3 2 1 カッスル カッスル
 |  2016.11.29(火) 23:23 | URL |  【編集】

誰だこんなところにゲイザーメモを貼ったのは!
ベリベリ!
えか |  2016.11.29(火) 23:30 | URL |  【編集】

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