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2019.06.23 (Sun)

饒舌な武器屋 -パラメキア闘争の歴史-

ウェアバスター 2000
トライデント 3500
ウィングソード 5000
ほのおのゆみ 4000
おうごんのたて 700
きょじんのかぶと 500
おうごんのよろい 2000
きんのむねあて 1000



さてこれはなんでしょう?
そう,フィンの街の品揃えです。

これを見てなにか疑問に
思うことはありませんか?

ない?
何年FF2やってるんだッ!



こんだけの武装があったら
最初からフィンはパラメキアに
負けなかったんじゃないか
ってことですよ。

ミスリルよか断然いい
装備じゃないこれ。

じゃあこれは設定ミス?
ゲーム進行上の都合?

そんなわけないことはすでに
皆さんもご存知ですよね。

今日はそんな武器屋が
語る戦争の歴史について
スポットライトを当てるぜ!



結論からいうとこれらは
鹵獲品だろうね。

フィン奪還の際に
パラメキアから
奪い取ったんだろう。

FF2を象徴する敵で
あるところのキャプテンが
炎の弓と黄金の鎧を
落とすところから考えても
確定的に明らか。

ベビーフェイスみたいに
振る舞ってる反乱軍も
やってることは山賊と
大差ないというか,
戦争はきれいごとだけじゃ
やってられないって
ことですかね…。

この時点でもすでに
リアリティが凄まじいことに
なってるんだけど,
話はこれで終わらない。

じゃあこのキャプテンの
装備はどこから来たんだ
という点にまで考えを向けると
さらに恐ろしいことになる。

おっと,この先の話は
マップを見ながら聞いてね。




FF2の舞台背景として,
パラメキアはまず
竜騎士の国ディストを
攻め滅ぼしている。

彼らは後々パラメキアの
決戦兵器となる大戦艦や竜巻,
そしてなによりパラメキア
本城に直接攻め込んでくる
可能性があったし,それを
抜きに考えてもパラメキアの
最終的な目標であるフィンとの
交戦中に背後を突かれたら
厄介だからだろう。

フィン城の鏡の間で飛竜を
呼び出せるところを見ると
フィンとディストは友好関係,
あるいはフィンがディストの
宗主国である可能性すらあるし。



そして,リチャードの
初期装備からするに
ウィングソードは
竜騎士の制式装備。
(竜騎士の装備が槍に
 なったのは3以降)

また,ディストの洞窟の
地下には炎の弓があった。

つまりこれらはまずパラメキアと
ディストの戦争において
パラメキアが鹵獲した
装備である可能性が高い。

実際にディストを占領している
オーガチーフはウィングソードを
落とすからね…。



次にパラメキアは
どこに向かったか。
北のカシュオーンだ。

その城内に黄金の鎧と盾が
あったことを覚えているだろうか?

つまりこれらもまたパラメキアと
カシュオーンの戦争において
パラメキアが鹵獲した装備
である可能性が非常に高い!



話は飛ぶけど,
このカシュオーンに
関してはほんと前々から
言いたいことがあるんよ。

この国,金に銀に大戦艦の
建造も賄えるような大量の鉄,
そして物語のキーとなるミスリル,
飛空艇のエネルギー源である太陽の炎,
さらにはアダマンタイマイを
この国の守護霊獣かなにかだと
考えるならばダイヤまで採れる。

しかも国土の大半は
森に覆われている…。

この木が重要で,現実の古代国家も
周囲の樹木を狩り尽くした結果
活動エネルギーを失って衰退
していくことが多々あったけど,
カシュオーンにはその心配もない。

で,こんだけ恵まれた条件下で
なんでパラメキアに負けた!?

黄金より強い盾なんて
ドラゴンかイージスみたいな
伝説級の装備しかないんだぞ!?

お前さん方がもうちょい
踏ん張ってればパラメキアが
ここまで台頭することは
なかったのに!

「こうていが ディストにせめこんだとき
だれもが よくあるこぜりあいだとおもった 。」
じゃないよこのボンクラ!
いい加減にしろ!



ハァハァ。
失礼しました。
結局彼らには危機感と
熟練度が足りなかった
んよね。

どんなに強力な装備,魔法でも
熟練度が高くないと意味がないって
いうのはFF2の世界の鉄則だから,
この展開はシステム的な観点からしても
まったくもって納得できるものなのが
逆に恐ろしいくらいだ。

いずれにせよ,ディストの武器と
カシュオーンの防具によって
あの悪名高きキャプテンが
誕生したのだった。

あの初見殺しマシーンは
過去の戦争の産物だったんだよ!



それで面白いのが
このあとの展開でさ。

カシュオーンを攻め落として
バフスク,サラマンドまで
占領したパラメキアは一旦
そこで進軍を止めるんだよね。

ポフトから海路でパルムに進んで
アルテア,ガデアといけば
フィンは目の前なのに。

北方はミスリルの採掘と
大戦艦の建造に専念して,
本国に部隊を戻したあとは
おそらくひたすら南下し
湿地帯を抜けて「北から」
フィンを攻めてる。

これはフィン以北と以南の
敵の配置を見ても明らかだ。



なんでこんな面倒な
ことをしたのか?

ポフトとパルムが帝国に
占領されてるとゲーム序盤の
展開が厳しくなるから?

もちろんそれもメタ的な
理由ではあるだろう。

しかしパラメキアの立場に
立ってみても十分納得できる
理由があるのだ。



まずはフィンの立地。
フィンは東を山に,西と南を
巨大な湖に囲まれていて,
笑えるくらい堅固な
天然の要塞なんだよね。

山と湖のほんの僅かな隙間,
北から攻めざるを得ない
というのがひとつある。



もうひとつの理由は
パラメキア側の立地。
本城は山岳にあるし
国土の大半は砂漠だ。

要するにパラメキアは
陸戦国家なんよ。

実際,オーガなどの
準兵士も含めれば
パラメキアの部隊は
地上のかなりの部分に
展開しているのに,
海上には一切出現しない。

きっとディストに攻め込んだときも
大戦艦の補給基地あたりまで
南下してそこからほんのわずか
船で海を渡ったのだろう。

逆にいうなら大戦艦の補給基地が
あのような一見何もない土地に
あるのは,以前使った兵站を
活かしたからだと考えると
辻褄は合うようになっている。



対するフィンの軍隊は軽装だし,
湖川に囲まれている以上
水軍は当然存在するとみていい。

ポフトとパルムも自治都市とはいえ
フィンの勢力圏内ではあるだろう。

だからフィン国は海戦に
慣れている可能性が高く,
パラメキアが海戦を仕掛けたら
負けていたかもしれない。

いかにミスリル装備が
優秀だろうとキャプテンが
強かろうと船を沈められたら
それまでだし。

実際はどうだか分からないけど,
少なくともパラメキアの皇帝が
そう考えて海戦を避けたのは
十分に合理的といえないだろうか。



逆にフィン側が積極的に
動かなかった理由も
ここにありそうだ。

カシュオーンが落ち,
その豊富な資源を
取られてしまった時点で
白兵戦は不利,かといって
船でパラメキア本国を
直接攻めるのも難しい…
フィン側にとっては明らかに
不慣れな砂漠超えになるし,
そもそもパラメキア本城は
山岳にあるから直接攻められない
って作中で明言されてるし。

だったら敵がパルムを
目指してきたところを
内海で始末すればいい。

こちらもフィンにとっては
妥当な判断だろう。

ほんとはディストか
遅くともカシュオーンが
落ちた時点ですぐ動けば
よかったんだろうけど。

そして結果的にこの膠着状態が
パラメキアに軍備増強の時間を
与えることになってしまったわけ
だけど,まさか大陸縦断して
北から陸路で攻めてくるとは
思わないだろうし。

これは帝国の発想と
機動力の勝利といえよう。



実際,彼らの随伴獣には
ビッグバードとかスプリンター
とかがいるけど,これらは
輸送用なのかなと思わせる
ところがニクイ。

ランドタートルも湿地帯を
抜けるための輸送車,
タンクデサントならぬ
タートルデサントだったのかな?



とはいえ史実ではパラメキアが
ここまで最善手をとっても
フィン以南の追撃を断念し
白兵戦を避けて大戦艦での
爆撃に切り替えざるを得ない
ほどの大損害を出している。

これはボーゲン伯爵の
裏切りがなかった場合,
下手したらここで戦争が
終わっていた可能性も
あるのではないでしょうか…。



そうボーゲン。
FF2本編の発端となっている
この男こそパラメキア南進説の
第3の理由なんよ。

これはもう完全に妄想の域だけど,
大戦艦の補給基地があった
あの湿地帯あたりがボーゲンの
領地だったんじゃないかって。

伯爵いうたら普通は大領主ですよ。
だけど,辺境に封ぜられて
フィンでは不遇をかこっていた。

そこにパラメキアの
皇帝から声がかかった…。

あるいは辺境の領主ともなれば
戦争では自身の領地が最前線になる,
民草の安寧を考えて苦渋の決断をした…
ようには見えないけど,たしか
FF2のゲームブックのボーゲンが
そんな理由が苦悩していたらしいね。



まとめよう。
パラメキア闘争の歴史を!

パラメキア皇帝,週刊誌で
カシュオーン王子とフィン王女の
熱愛報道をみて愕然とする



自国包囲網の完成を予見して
絶望するも不退転の覚悟で
国土防衛を決意



ボーゲン伯爵と接触
(もっと後だった可能性もあり)



フィンとパラメキアの国境
誰も住んでいなさそうな
僻地にそっと南進
前線基地を建設
(後の大戦艦補給基地)



同地から船でディストを目指すも
竜騎士軍団の猛攻に会い
大損害を出す



「竜騎士が守ってる海峡を
 抜けられるわけねーだろw」
と楽観視するカシュオーン貴族



男パラメキア皇帝,涙を呑んで
飛竜の飲水に毒を流す
(FFの帝国は毒が大好き)



竜騎士軍団,飛竜の炎で
雑魚を一掃できなくなり
オーガメイジのスリプルと
ガストのブラインの前に沈む



パラメキア帝国,
ディストの
【ウィングソード】
【ほのおのゆみ】
を鹵獲



パラメキア軍,一転して北上
カシュオーンに攻め込む



熟練度不足の
カシュオーン軍
ディスト由来の
武装に耐えきれず
早々に敗退
一部貴族は自城に
封印を施してフィンに亡命
(カシュオーンがパラメキアと戦った
 形跡があまり見られないので,
 戦力の損耗を避けるため
 単独防衛を諦めて最初から
 フィン軍に合流した可能性もある。
 常軌を逸した棄民政策だが…)



パラメキア帝国,
バフスクとサラマンドを占領
カシュオーンの
【ウェアバスター】
【トライデント】
【おうごんのたて】
【おうごんのよろい】
【きんのむねあて】
【ミスリル】
【たいようのほのお】
【大戦艦の建材】
を鹵獲



ディスト・カシュオーン戦線を
生き延びたソルジャーから
キャプテンが誕生
一般兵にもミスリル装備が
与えられサージェントが誕生



パラメキア軍,再度一転して南進
湿地帯からフィンに攻め込む
(北方領主だったボーゲン伯爵が
 これを手引きした可能性あり)



パラメキア軍,大損害を出すも
フィン城を陥落させる
反乱軍はへんきょうのまち アルテアへと
てったいしなければ ならかった



男パラメキア皇帝,
手薄になった
本国防衛のため
魔物の召喚を開始
後にアリジゴクと空飛ぶエイ
による防衛体制が確立
残存兵はフィンの
防衛に集中投入
敵残党殲滅のため
大戦艦の建造開始



FF2本編開始



セミテ鉱山の防衛担当下士官が
焼け出された村人ABCらに
焼き殺される事案が発生
反乱軍,
パラメキア帝国の
【ミスリル】
を鹵獲



だいせんかんが おそってきたんです
みんな しんでしまったー!



ボーゲン伯爵,
焼け出された村人ABCらに
襲われ死亡



反乱軍,
カシュオーンの
【たいようのほのお】
を鹵獲



大戦艦破壊される



(中略)



パラメキア軍フィン城司令官が
焼け出された村人ABCらに暗殺される
反乱軍,フィン城を奪還

反乱軍,
パラメキア帝国の
【ウィングソード】
【ほのおのゆみ】
【ウェアバスター】
【トライデント】
【おうごんのたて】
【きょじんのかぶと】※
【おうごんのよろい】
【きんのむねあて】
を鹵獲

※ ヒルギガース産



なにを
さしあげましょう

ウェアバスター 2000
トライデント 3500
ウィングソード 5000
ほのおのゆみ 4000
おうごんのたて 700
きょじんのかぶと 500
おうごんのよろい 2000
きんのむねあて 1000



これ。
これよ。

ゲームが進むと新しい武器が買える ←分かる
なんでその店で売っているか由来がある ←まあ分かる
由来を追っていくと戦争の歴史が分かる ←ファッ!?

なんなのこのゲーム…。



悪の帝国が無双ウェーイみたいな
イメージがあるFF2だけど,
こうしてみるとパラメキアは
割と薄氷を踏むような思いで
紙一重の戦いをしてきたんじゃ
ないかって気がするよ。

正直いって初戦のディストに
よく勝てたもんだ。

飛竜の猛火吹き荒れる中
ディスト本島を目指して
海岸線を駆け抜けていった
パラメキアの兵士たちを思うと
目頭に熱いものがこみ上げてくる。

ディストはパラメキアに
とってのノルマンディーだった,
ここを突破できなかったら
カシュオーンに勝ってたか
どうかも怪しい。

だって初期のパラメキア軍って
ソルジャーとマジシャン,あとは
オーガと亀とネズミくらいだもん。

それがまず「ひりゅう」で
オーガメイジくらいまでが
一気に焼き尽くされて,
頼みの綱のヒルギガースが
後ろでモタモタしてる間に
重武装の竜騎士本体が
切り込んできて唐竹割りに
していくってもうパラメキアに
とっては悪夢みたいな戦いだよ。

そりゃカシュオーンの貴族も
「また無駄なことしてるw」
って余裕の態度取るわ。



それでも彼らはやり遂げたのです…。
その証がフィンの武器防具屋に
ひっそりと佇んでいるのです。

でも払った犠牲は大きかった。
兵を失いすぎたパラメキアは
魔物の召喚に傾倒するようになって
最終的には「あくまにたましいを
うっちまった」んだから悲しいね。

それにしてもこの作り込み,
30年前のファミコンソフトに
必要でしたか…?(小声)

テーマ : ファイナルファンタジーシリーズ - ジャンル : ゲーム

08:30  |  FF  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

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