2017年06月 / 05月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫07月

2011.09.12 (Mon)

【読書感想文】これからの「契約」の話をしよう

ROは絶賛放置中。
というのも,
パワスポマラソン1週間で稼いだ経験値>10年間で稼いだ経験値
という事実に気がついたときに,わしの中で狩りの概念がゲシュタルト崩壊してしまって。
わしの10年間はなんだったのかと思うと…あばばばばばば



なんで,ここのところはDVDを借りてきちゃぼけーっと見ておりんす。
トータルリコールとか。
DVDで見ると,テレビ放送時にはかなりカットされてたシーンがあることが分かってビックリ。
そしてふと監督を見ると,やはりポール・バーホーベンだったのね。
安定のおっぱい&スプラッタ。
ポール,早くベルセルクを実写化してつかあさい,主演室伏浩二で。

しかし,年を取ると小さなころとは違った味わい方ができるもんだねえ。
小さいころは目の玉飛び出すシュワちゃんを見て大笑いすることができたし,
今ならディックの「記憶売ります」と寺沢武一の「コブラ」を
思い浮かべながらこの作品を楽しむことができる。
ああすばらしきかな人生だわ。
ヒュー!



あとはこの本を読んでおった。



これからの「契約」の話をしよう
ミタキハラ白熱教室




読者のみんなは空想科学読本を知っておるだろうか。
ウルトラマンとかのフィクションの世界に,
現実の物理法則を当てはめるとどうなるか考察しているアレですよ。
これはその法律版,魔法少女まどか☆マギカの作品内で起こった事件に
日本の現行法を適用したらどうなるか考察している本なんだ。
(実際に空想法律読本なる書籍もあるらしいんだけど,読んだことないのでコメントできぬ)



これからの~は,民法,刑法,憲法という,法律の中でも核になるようなものが中心で,
本編でエライ目に会わされた魔法少女たちが
法律の力でQBに逆襲(一部同士討ち)するというもの。
ミタキハラ~は,特別法(主に銃刀法)に焦点を当てていて,
街中で得物を振り回す魔法少女たちは警察の御厄介にならないの?
という素朴な疑問に真っ向から回答するもの。
となっておる。
(ほむほむは法律もできる子えらい)



感想を一言でいうと,「分かりやすくて楽しくてためになる」。
しかし,そのレベルが尋常じゃない。
思い出すだけでヘドが出そうになる錯誤論とかもアラ不思議,ストンと腹に落ちちゃう。
それでいて,なんでこんなに楽しいの?!
まどかちゃんが真っ黒だからか。

一方で,最終章が「○○という法律が制定された場合の憲法上の問題点を論ぜよ」
というガチガチの実戦形式になってたりしてまったく油断できない。
これは明らかに法学初学者用テキストとして使われるべき。
さらにいえば,もし幸運にも中学高校生くらいのときに読むことができたなら,
それはとっても嬉しいなって。
将来の進路を決める上で多大な影響を与えること間違いなし。

正直,わしは悔しくてたまらん。
学生時代にこんな書籍に出会っていれば,もっとちゃんと講義に出ていたろうに…!
(ああRO廃人…)



この本を読んでて,教育書っていうのはこうあってほしいなあと強く感じたわ。
なんでそう感じたのか,ちょい説明してみたい。

まず,インターネットの普及で教育というか知識のあり方が激変したっていうのがある。
具体的には,さまざまな情報にアクセスしやすくなったことで(端的にいうなら「ググレカス」)
個人の脳みそに知識を集積しておくことが以前に比べて重要でなくなってきたんでないかな。
かっこよくいうと知のクラウド化っつうの?
そんな用語があるかしらんけど。



もちろん!
基礎教養としての知識の重要性を否定するわけじゃないし,
インターネットで得られる情報にも限りがあったり正確じゃなかったり,
逆に得られる情報が多すぎて頭がフットーしそうだよおっっ
ちゅう問題があることも否定しない。

ただ,それでも,これからの時代は変化のスピードも早くなって
1人の人間が接する情報量も増えていくだろうから,
その時々で必要な情報をチョイスしてやりくりしていく生き方が時流に合ってくるんだろう。
(よく年少者に対する蔑称として「ゆとり」~なんて言われるけど,
 昔に比べて今の子どもたちのほうが処理してる情報量が明らかに多いと思う。
 ただ,その情報の方向が上の世代と異なるだけで。)



そんな生き方で大切になってくるのは,
世の中のいろんな物事に興味を持ったり,楽しく感じたりできる能力なんじゃないかな。
アンテナを張る力とでもいうような。
(あとは使える検索ソフトくらいか)

自分が楽しいと感じられる分野には,いくらでもパワーを費やせるでしょ?
したら,もう”勉めて強い”たりしなくたって,自分で学んでいくよね。
残念ながらこれを書いてるわしはゲームと漫画にしか興味がないんだけれども。



ひるがえって,これからの教育にまず求められるのは,
この分野はこんなに楽しいんですよっちゅう強烈なアピールなんだろうと思う。
どうだろう,学生時代に,○○(教科)が好きすぎる先生とかに出会ったことはないかい。
そういう先生の授業は,強烈に記憶に残っていたりしないかい。

そうやって考えていくと,教育の最終形態は,一次情報発信源(教科書)から
面白いところをピックアップして伝える,ゴルゴ31とか朝目新聞とかの
ニュースサイトみたいな形になるのかなーという気がするんだけど,
まあそれはどうでもいいか。



さて,ここまでくればもう分かると思うけど,この本が優れて教育的であると感じたのは,
まどか☆マギカ(特に杏さや)への愛情に満ち溢れていて,
法律とまどか☆マギカ両方の魅力がこれでもか! というくらい伝わってくるからなんだわ。
「小難しい内容をちょっとした絵柄でなじみやすくしよう」という,
まるで苦い薬をシロップで中和しようというような「学校の教科書的発想」だと,
絶対ここまで楽しくならないんじゃないかなあ。
「まどか☆マギカは楽しい! 法学は楽しい!
 この面白さ,どうやって伝えてくれようか!」
というところから出発しているからこそこの内容,って気がする。


さらにいえば,そういう愛情パワー(魔法少女同士のやりとり)と
読む側に立った分かりやすい文章(本文)と学術的な根拠(注釈)が
うまーくバランス取れてるところに驚嘆せざるを得ない。
相手に伝わるかどうか考えられてるって,これ大事なことよ。
どんなすごいパワーも当たらなければ意味がないって孫悟空も言ってたよね。



まとめると,
①教育の本質は知識の伝達ではなくて情熱の伝達である
②この本は情熱に満ちている
③しかもそれが分かりやすい文体でよく伝わってくる
したがってこの本は教育的である。
ということがいいたかった。
はじめからこう書けば3行で終わる話だった…。



あ,上のリンクからサンプルに飛べるみたいだからちょっと見てきてごらんよ。
しかし,どういう訓練を積めばこういう読ませる文章を書くことができるようになるのかな?

テーマ : レビュー・感想 - ジャンル : ゲーム

21:06  |  魔法少女まどか☆マギカ  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)

Comment

俺もその本買ったがまだ読めてないや。
えかさんのレビューのおかげで消化する意欲がわいたぜ感謝。

あと室伏のガッツとか日本中の男が妊娠するぞ!
逆毛 |  2011.09.13(火) 22:09 | URL |  【編集】

もう持ってんのかYO!
さすが逆毛だ抜かりないな。

>>あと室伏のガッツとか日本中の男が妊娠するぞ!
(д´(⊃⌒*⌒⊂) コイヤァァァァ!!
えか |  2011.09.15(木) 00:33 | URL |  【編集】

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://donkist.blog61.fc2.com/tb.php/368-d440d278

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME |