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2012.01.09 (Mon)

絶対に考えてはいけない時空の旅 -サガ3の物語-

ちょっと調べてみたんだけど,3DSはDSよりも画面の解像度が上がっている分,
DSのソフトを遊ぼうとするとむしろDSよりも表示が小さくなってしまうらしいね。
別に3Dでモッコリ隆起するマリオを見たいわけでもなし,
これからも基本的にDSやGBAのソフトで遊ぶことが多いであろうわしにとっては
あんまり買い換えるメリットがなさそうだなあ。

あーでも3DSとDSじゃあメモリが桁違いなんだっけか。
DSのソフトでもメタルマックス3みたいに
容量限界でフリーズしちゃうようなのには有効なのかな。

GBAにも対応したDSi LLがあれば速攻で買い換えるのだが。
今となっては3DSよりも定価が高い時代の徒花になってしまったなあ。



かたやPS VITAのほうも,買って何で遊ぶかということを考えると
アーカイブでサガフロ1を落とす→終了
ということにもなりかねないわけで,
それならPSPでもいいんじゃない? という気が。
もしVITAでPS2のソフトがアーカイブ化されるのなら手を出したいところ。

…とかいいつつ,実際PS2のソフトで何が出てたのか実は全然知らないのだけど。
仮にPS2のソフトが遊べるようになったとして,
今の自分に据え置き機をがっつりとやるだけの気力が残っているのか,それがちょっと不安。

例えばいまロマサガ1のジュエルビーストとか凍った城とかの
マジキチマップを攻略しろとかいわれたら投げちゃいそうだわ。





などという間隙を縫って今プレイしているのはDSのサガ3。
やはり育成が楽しすぎる。
システム面では手が入りまくっててもはや新作以外の何者でもないんだけど,
これがもうサガシリーズの集大成という感じでえらいことになってるんだわ。
特にリアルタイム成長がすごい。
今後のRPGに標準装備されるべき。

素早さと魔力偏重のゲームバランスは相変わらずだけど,
特徴の○命中,○攻撃速度や○ナントカ防御で補強できる分サガ2のときよりはだいぶまし。
というより,今回はひとつの種族に固執しないで
いろんな種族を交互に使っていくことが想定されてるみたいだから
メカ・サイボーグが鈍重,魔法に弱くてもそれはそれでいいのかもしれない。
エスパーと獣人を交互に使っているだけでクリアーできるのは確かだけど。
いっそ伝統を崩して,武器の命中率を力依存にすれば,
メカ・サイボーグ,というより力のパラメータにも光明が差したかも。
ついでに魔法書の使用回数を半分くらいにしてな!

とりあえず,彼らにスポットライトを当てるため,今回は
「強さ引き継ぎなしのハードモード・サイボーグ固定縛り」でプレイ中。
まだ過去についたばかりだけど,早くもヤバイ香りがプンプンしてきてる。
素早さ低くて先制が取れない上に魔法で回復ができない。
フレイヤーッわしだーっ結婚ケアルラしてくれー!





というわけで,今日のお題はサガ3のストーリーについてですよ。
例によってネタバレ全開!

当初のサガ3のストーリーは(トンデモだけど)単純明快だ。
以下,公式ストーリー。
あ,GB版のね。



はるか昔。
神「ソール」は異次元の神々と争い,
戦闘機「ステスロス」を使い勝利し共に封印した。
時が過ぎ,突如謎の巨大な「水瓶」が出現した。
水瓶は大量の水と魔物を吐き出し続けた。
未来では,世界は滅びの危機に瀕していた。
未来人のデューン達3人が使命を帯びて過去へと送られた。
歴史を変え,世界を救うために。
過去・現在・未来、時を超え,時空をも超える壮大な物語がはじまる。



主人公の目的は未来を救う=水瓶を何とかすると明示されている。
でも,どうやって水瓶を破壊したらいいのか分からないので,
とりあえず過去の戦いで世界中に飛び散ったステスロスのパーツを集めるわけだ。
その過程でいろんなことが分かってくるんだけど,
これが今よく考えてみるとけっこうな驚きの連続なんだな。
ゲーム自体は淡々と進んでいくから,当時はあまり気にしなかったけど。

まず,水瓶から出てくる魔物は,異次元からの侵略者であることが分かる。
これが第一のビックリ。

次に,異次元は滅びかけていて,彼らがこちらの世界に移住してくる気であること,
つまり主人公たちが倒してきた魔物は,
避難民または異世界を救うためにやってきた戦士であって,
滅びの未来を救うため過去に送り込まれた主人公たちと
全く同じ境遇の存在であることが分かる。
これが第二のビックリ。

最後に,自分たちの世界の神ソールが
異次元世界の神ラグナから分離した存在であること,
水瓶から流れ出る「水」がラグナ神そのものであり,
ラグナ神はソール神を取り込んでかつての力(創造の力)を
取り戻すのが目的であることが分かる。
ラグナ神が侵略者かと思いきや,
実はソール神こそがラグナ神から力を奪っていった簒奪者だったという。
これが第三のビックリ。

(原作GB版の)ゲーム中では語られないけど,
ラグナ神の目的は創造の力による救世なんだよ。
それも移住先の先住民(つまり主人公たち)まで救おうというもの。

ラグナ神の体(海)に触れた者は,
体が変化してサハギンという両生類人間になってしまう。
これは人間の価値観からすれば奇病とか呪いとかいわれるものなんだろうけど,
見方を変えると海だらけの世界でも生きていけるようにするための
ラグナ神の慈悲であるともいえるんだよね。
もちろん,本当に慈悲からそうしているのかは神のみぞ知るだけど。

それを気に食わないからという理由でぶっちめるのがサガクオリティ。
ソール(世界の住人)は気が早いから困る。



時間旅行を取り扱ってるだけあって,しっかりSFしてたんだなあ…。
えらい壮大な物語だった。
特に,敵の神から
「ラグナ神は海そのものだから。
 お前たちがいくら強くても海をどうにかするなんてできないでしょ。
 諦めたら?」
といわれた時のショックがすごかったな。
そりゃどうにもならんわ。



そう,サガ3は異次元の神々と呼ばれる敵たちがすごい魅力的なんだよ。
単なる障害としてではなく,確固たる人格(神格?)として描かれてる。

最高に好きなのが,作中のベリアル(異次元世界の神)と
バルザイ(異次元世界の賢者,人間)のやりとり。

デューン「だれかいるぞ?!
バルザイ「かみよ!なぜ たのせかいをはかいしてまで いじゅうをすすめるのです
ベリアル「ひとのこよ これはそなたが くちをだすもんだいではない
      おおいなる ラグナしんのいしなのだ 
      これいじょう はなしてもむだだ そなた しりすぎたな いきては かえれぬぞ
デューン「まてよ ばけもの! このじいさんをおまえの エサにするわけにはいかん
ベリアル「だれだきさま! このせかいのものがかみに さからえるとおもっておるのか!
デューン「ひとびとを くるしめて なにが かみだ!
(GB版より)

ベリアルは神の一員としてラグナ神の真意を知っていて,それを敬愛ないし服従している。
バルザイは人間として,侵略される側の世界の人間の苦しみを慮っている。
そして主人公たちは,自分たちの世界とそれを想うバルザイのために怒る。

ひょっとしたら,ラグナ神の思惑どおり事が進めば,世界は平和になるのかもしれない。
でも,人間の立場ではそれを理解できないし,神の側もそんな人間の想いを拾うことはない。
ラグナ神のしていることは破壊ではなくて創造なんだよとも説明しない。
それぞれの価値観,認識のすれ違いが織り成す悲劇なんだサガ3は。

あとは,神を倒した人間は神の呪いによって
必ず死んでしまうという設定もおどろおどろしくて好き。
さらに,その原因が神の死体から出るウイルスであるという具合に,
畏れ多くも神を科学的に(?)分析して駆逐していく人間のたくましさも好き。



話を戻す。
サガ3の神々は人間の価値観のまったく及ばない存在であり,さらには
アザトース,ナイアラホテップ,ヨグ=ソトースといった神々に瓜二つの造形から
クトゥルフ神話との類似を指摘されることもあるけど,
神話体系から見たサガ3というのも非常に面白いと思うんだ。
たとえばラグナとソールの関係とかね。



ラグナは海の化身であること,多産であること(異次元の神々はたくさんいる),
異世界を攻撃するのではなく,取り込んで同一化を図ろうとする手法,
そして「口が開く」というグラフィックからして,
原初の地母神とでもいうべき,極めて女性的な存在だ。

かたやソールは,見た目からしてオッサンだし,
使ってるのは戦闘機だし,眷属もいない。
大都市のひしめくラグナ世界に比べ,ソール世界は街も少ない。
だからソールは男性,それも未熟な若者,少年的な存在だといえる。

さらに注目すべきは,ソールの世界には時間の流れがあるけど
ラグナの世界には時間の流れがないという点だ。
容量,人員の限界でラグナ世界の現在過去未来まで用意できなかったという
お察しください的な解釈もできなくはないけど,
ラグナ=成熟した女性=母
ソール=成長する少年=子
という解釈を阻害するものでもないわけだ。

「ソールとは ラグナさまの こころが ぶんりしたかみだ」(異次元の神ティールの談)
つまりラグナから生まれたソールを再びラグナ(=子どもを束縛し,支配しようとする母親)
が取り込もうとし,それをソール(世界の住人である主人公たち)がはねのける…
見事な親殺しの成長物語になってるんだなあ。
母が子と交わってさらに子を為そうとする(=創造の力)展開は,グロテスクかつエロチックで,
しかもすばらしく生命エネルギーに満ち溢れた原初の神話らしい。

なんかまどかマギカでもおんなじような論を展開した記憶があるけど,
それはこういった作品に触れる対象が,
ちょうど自己を確立していく途中の少年少女だからなんだろうね。



あるいは,日本神話的な見方も楽しい。
ラグナ=妻=変化しない=死者
ソール=夫=変化する =生者
という。
死への恐怖(死者による引きずり込み)を払いのけて生きていこうとする生者の物語。
もしくは痴情のもつれと復縁を迫る女の話。

不幸にして2つに分かれた神が~というティールのくだりが
2柱の神の別離を暗示していたとしたら興味深い。



ラグナとソールの間に何があったのか,
神々同士の戦いとはいかなるものであったのか,
そんなところに想いを馳せてビクンビクンしている変態はわしだけでいい。



当時は「レベル制のサガなんてサガじゃない! シリーズの黒歴史や!」と
敬遠していたけど(それでも10周はしたけど),蓋を開けてみたら
やっぱりこの凶々しさはサガ以外の何者でもなかったわ。
小学生相手のゲームにどんだけストーリー練ってるんだっての。





んで,ここにDS版ではラグナとソールの間に生まれたヒルコ,
ステスロスマン(仮名)の物語が加わる。
彼は,時空間を自由に行き来でき,世界にもある程度干渉できるという,
物語を俯瞰的に見下ろすメタ的な存在だ。
ということからも明らかなように,彼はプレイヤーの化身にほかならない。
主人公たちはプレイヤーの分身じゃないんだよこのゲーム。
ステスロスマンに倣っていうなら,ソール神寄りすぎるからね。

「時空の狭間を維持する」というクリアー条件だけはあるけど,
あとは何をやってもいい(そして何でもできる)ゲームをほいっと渡されたときに
さてどんな風にプレイしたもんかなと思い悩むプレイヤー。
まさに「右に行っても左に行っても何もなくて不安にさせられる」
サガプレイヤーの化身にふさわしいといえよう。

とりあえず彼は登場人物がなるべく傷つかないですむ結末を選んだつもりだったんだけど,
果たして意図したとおりになったのか,意図したとおりになったとして
それが正しいことなのか,自信が持てなかった。
(ステスロスマンは未来を読むことはできても,人間の気持ちを読むことはできない)

だから,主人公たちにステスロスやタイムズギアという,
自分の能力の一部を分け与えて,彼らを自分と同じ立場に引き上げ,
その上で自身の行いの是非を問うた。

原作GB版は価値観の相違をそのまま描いたけど,
DS版では理解,共感を得ることが主題になっている。

自分の行動に迷いがないのかステスロスマンに訊かれた主人公が,そのものズバリ
「おれのことを、信じてくれる人がいる
 その人がおれのことを信じてくれている限り,
 おれは自分が正しいと信じられるからだ」
って答えてるからなあ。

ひとことでいえば,リメイク版は
ステスロスマン=プレイヤーの承認欲求を満たすための物語。
「それが どうかしましたか?
 すべては わたしが つくったモノなのです。」
と言い切り,人間のことなんざ微塵も気にかけていなかった頃に比べて,
サガのラスボスもずいぶん丸く優しくなったもんだ。



なんでこんなストーリーにしたんだろうなー。
ボラージュという男の存在のつじつまを合わせるため?
別にいいよそんなこたぁ誰も気にしないって。
ストーリー上の矛盾もイベントの作りかけも
進行の投げっぱなしジャーマンっぷりもみんなサガの味なんだから。

今回説明が丁寧すぎて逆にビビったわ。
神殿に向かいましょう~とかいって。
案内なんざ全くないけど好きなところにいけて,
場違いなところに突っ込んで鬼強い敵にボコボコにされて
ああこっちに行くんじゃないんだなって分かるのがサガの醍醐味なのに。
1から10まで語っちゃったら味気ないわ。



話を戻す。
わざわざステスロスマンを登場させたのは,
ボラージュが主人公たちを過去に送り込んでから
どこで何をしてたのよっていう疑問に答えるため,だったのかねえ。

ぶっちゃけ,ストーリー上の補完というなら,そんなことよりも
タイムパラドックスのほうが気になるんだけど。
どうも,作中の人物の話を聞く限り,
この世界は誰かが時間移動を行なって歴史を操作すると,
そこからパラレルワールドが分岐するらしいんだよね。
ドラゴンボール式に。
心臓病で悟空が死ぬ未来と,
トランクスの持ってきた薬で助かる未来ができるという。

タイムズギアというキーアイテム自体も,
複数の並行世界の存在を前提としているし。
(複数の可能性,未来を予見している)

で,ラグナ神の水瓶はあらゆる時代・世界に一気に
現れるのが恐ろしいところなんだけど(作中でそう明記されてる),
逆にたった一つの世界においてもラグナ神を倒すと
他の世界でも一気になくなっちゃうんだろう。
時間の流れがあるソール世界はいくつもの平行世界の存在を許すけど,
時間の流れがないラグナ世界は単一の世界だろうから,
ラグナ神を倒してしまえば全部おじゃんになると考えるのは当然だよね。

すると,あらゆる並行世界でそもそも初めから水瓶は存在しないことになり,
物語が成立しなくなるんじゃ?
主人公たちも過去に送られることなくなるよね?
異次元世界に時間の流れがない(平行世界を許さない)っていう設定と,
ラグナ神の水瓶はあらゆる時代・世界に同時に現れたっていう設定は
かなりのタイムパラドックスを発生させるような気がするのはわしだけ?

あれ?
一方で,確か時間の流れがないはずの異次元世界でも
主人公たちはタイムズギアで過去に遡ったり,複数の未来を見てなかった?
おいィ?
世界観が前提から崩れるんだが?



ッッッッッ!?!!?
ちょちちょっとまって。
ここらへんを矛盾なく説明できる理論はないのか!?



そ,そうだ。
循環世界なんだ異次元世界は!
世界を永遠に保つため,10000年くらい時間が経つと
ラグナ神の魔力でまた0に戻ってるんだよきっと。
FF1のカオス理論!

過去→現在→未来と時間が一方通行に進むわけじゃないから,
きっとこれを称して時間の流れがないっていったんだよ!
だってほんとに文字通り時間の流れがなかったら,誰も身動き取れないもんね!!
んで,世界を永遠に保つためのラグナ神の魔力が切れかかってしまったから
ソール世界を取り込もうとしてるんだよ!
たぶん…。

これならラグナ世界にも過去も未来も存在することになるから
タイムズギアでの矛盾も生じない。
ステスロスの過去未来ワープが使えないのは仕様ですッ!
ハァハァ,これでどうだ。

なんで客のわしが商品のフォローしなければならんのだ。



上に書いたような世界観だと,
異次元世界も平行世界の存在を許すようになるんだけど,
そうすると厄介な問題が出てくるんだよ。
主人公の努力によって救われたのは,主人公が最後に戻ってきた世界だけで,
主人公がもともといた滅びの未来は救われてないっていう。

あらゆる時代,あらゆる世界に水瓶が現れたのは,
異次元世界が単一の世界だからではなく,
あらゆる時代,あらゆる世界に対応するそれぞれの異次元世界から
移住が始まったからということになる。
すると,すべての世界でラグナ神が倒されない限り,
ソール世界は救われたり救われなかったりするわけだ。

まあ,人生そんなもんか。
トランクスも滅びの未来へ帰っていったし。



ただ,この世界観をもってしても,
水瓶の破壊に成功した(エンディングの)時間軸において,主人公たち以外の人間が
彼らの記憶を持っているのはなぜかとかの謎は解けないんだよなあ。
ラグナ神を撃破した主人公たちがソール世界に戻ってきた時点で水瓶が消滅する,
つまり歴史が書き換えられたのはそれ以降で,その時間軸においても
それまでは水瓶が存在し続けていたっていうんなら,一応整合性はあるけど。
…やっぱゲームは1から10まで説明しようとしないほうがいいような気がする。

理論的には,少なくともラグナ神の撃破に成功した世界では,
そもそも初めから水瓶は存在しないことになるから,
ゲーム開始時の時代において主人公たちのことを覚えている人間はいなくなるはず。
主人公たちその時代(の過去)に送られてこないから。
だから,エンディングにおいて,
主人公たちの主観ではゲーム開始時の時代に戻ってきたつもりでも,
実は主人公たちは完全な異邦人になってるんだよね。



ステスロスマンは,そういった忘れられる存在の悲しみを描くために
追加されたんだろうなあと思うんだよ,本来は。
ラグナ神の撃破に成功した世界=そもそも初めから水瓶は存在しない=
ボラージュは過去に主人公たちを送らない=ステスロスマンのことは誰も覚えてない,という。
結局,戦いの前も戦いの後もステスロスマンは誰にも理解されないし,報われない。
だから,同じく忘れられた存在である主人公たちという理解者を求めた。
まあ,納得はできるかな。

それに,きっとステスロスマンが選んだルートは
最終皇帝一人で七英雄撃破みたいなすごいクリアーの仕方だったんだろう。
誰かに知ってもらいたいという気持ちはよく分かる,うん。



しかし,そうするとさらに疑問が出てくるな。
ステスロスマンは,その気になれば適当な世界・時代に人間として潜り込むこともできたはず。
ボラージュの姿を取ったように。
あるいは主人公たちをそうしたように,誰かを時空の狭間に引き入れることもできたはず。
またステスロスを作ればいいだけだし。
孤独を恐れるのなら,なぜそれをしなかったのか?

ここでまた原作GB版のメインテーマが顔を出すわけか。
永遠の時を生きるステスロスマンと定命の人間では
価値観が違いすぎて相入れることができないんだろう。
人間にとっては,未知の,驚くべき,あるいは恐るべき体験も
ステスロスマンにとっては種の分かった手品を延々見させられるようなものに違いない。
やっぱりサガ3は価値観,認識のすれ違いが織り成す悲劇だったんだ。

それでもなお理解者を得ようとするステスロスマンの悲しさ。
これもいきもののサガか…。

ラグナとソールという神の子として生まれながら,
自身は神ではないゆえに神の世界に馴染めず,
人でもないがゆえに人間の世界にも馴染めない。
永遠の漂流者,まさにヒルコだわ。

彼は主人公たちとの最後の対話で救われたのだろうか。
主人公たちが彼に理解を示しても示さなくても襲ってくるそのさまは,
まるで痛みによって主人公たちに自らの存在を刻みつけようとしているようだ。
ステスロスマン ヤンデレ女説。



はっ!
プレイヤーはゲームの世界に干渉できても,その世界で暮らすことはできない。
二次元の世界へ行きたくとも行けないプレイヤーの悲しみを表現するために
ステスロスマンを登場させたのか!?
ナ,ナンダッテー





えー。
正直タイムパラドックスが絡むと難解すぎて
ストーリーを把握しきれているとはいいがたいのだけれども,
戦闘と育成だけを取ってみてもDS最高峰のゲームであることは間違いないので,
レッツプレイ。



サガ3時空の覇者 Shadow or Lightサガ3時空の覇者 Shadow or Light
(2011/01/06)
Nintendo DS

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テーマ : レビュー・感想 - ジャンル : ゲーム

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