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2012.10.11 (Thu)

FF2・回避率の謎

セブンスドラゴンで遊んでいたら,
ROに対する情熱がぱったりと失せてしまった。
ので,またFF2で遊んでます。
たまらねぇー。



20年も遊んでて飽きないの? と思われる方もいるかもしれないけど,ぜーんぜん!
プレイ開始からの3時間,
具体的には盾と回避のレベル上げて
アンチでMP上げてキャプテン狩って金策して
気が向いたらミシディア行って黒装束と金の髪飾りを取って
ミンウと別れるまでは人生の至福の瞬間であって,
25年に及ぶゲーム人生の中でこれを超える興奮と喜びを感じたことはないくらい。
んほぉっ!

特にGBA版は異様にレベルが上がりやすくなってて,
一番最初に出てくるゴブリン相手に,
両手に盾持ってちょっと振ってるだけで
盾レベル7とか8とかになるもんなあ。
これもうクリアーできちゃうよ。
ゲーム開始わずか30分でクリアー可能領域まで
レベルが上がるゲームとはいったい…ウボァー。

よくもまあこんなゲームバランスを許容したもんだ。
いや,もしかしたらスタッフの方でも,
まさかこんなことになるとは思ってなかったりして。
それはそれで面白い。



制作陣の想定したFF2のプレイングってどんなもんだったんだろう。
というのも,発売当時,FF2は難しいとか敵が強いとか
あまつさえクソゲーとかいろんな評価が飛び交っていたので。

それってきっと,戦闘・育成システム上選択肢の幅が異様に広いのと,
制作陣の想定したプレイングと実際にプレイヤーの行動に
相当のズレがあったことが原因なんだと思うんだよね。
少なくとも,仲間同士で殴りあってHP上げるのは
スタッフの想定外だったという話は聞いたことあるな。



まあ,一番のずれは回避率か。
順をおって説明すると,
FF2では攻撃に対する防御は2段階で構成されている。

1 回避
  敵の攻撃をヒットしないようにかわす
  主に自身の素早さ,装備の重さ,盾の熟練度が影響

2 防御
  ヒットした攻撃のダメージを減らす
  主に鎧などの防具の防御力が影響

まず,敵の攻撃をかわせたかどうか判定し,
かわせなかった攻撃を防具でどれだけ減少させたか判定して
最終的なダメージが出るようになっているのだ。
ROでいうなら,そのままFLEEとDEFだ。

そして,防具には重さが設定されており,基本的に防御力の高い防具ほど重い。
したがって,回避を上げようと思えば軽装にならざるを得ず,
防御を上げようと思えば重装備になって回避が落ちる
という,
両者はアンビバレンツな関係にある。
(重さが0に等しい胸あてなんかもあるけど,
 コンセプトとしてはアンビバレントを狙っていると思われる)

このようにリアルで複雑なシステムが
20年前のゲームに導入されているというだけでも驚天動地…
これ,この前も同じようなこと書いたな,省略省略。



この情報がプレイヤーの間で正しく認識されていれば,
あるいは「回避重視でいこうかな,防御重視でいこうかな」と
両者を秤にかけることもできたかもしれない。

しかし,当時のチビッコたちは
回避率の存在にまったく気がつかなかった。
だって,前作FF1にも回避率は存在していたけど,
何の役に立っているんだか全然分からなかったんだよ。
(ほんとは,FF1でもインビアを重ねがけするとクリティカル以外の
 攻撃を食らわなくなるくらいに重要なステータスだった。
 ここで前作との繋がりを見出すか,あるいは取扱説明書をよく読み,
 試行錯誤を繰り返すプレイヤーなら回避率=盾の重要性に気がついたはず)
だから,防具に対する認識は,せいぜいが
「防御力の高いものを装備すればいいかな」程度。



さらに輪をかけて不幸だったのは,
装備欄が「武器」「盾」ではなく「右手」「左手」だったこと。
つまり,武器を二刀流することができた

二刀流!
こんな甘美な厨二ワードをぶら下げられて自重できる子供がいるだろうか。
いまい。
そこで,(実際には利き腕でない方に装備した武器は
ダメージを与えることができなかったにもかかわらず)
多くのプレイヤーは武器を二刀流していた,はず。

「武器は二刀流,全身重装備」
この,回避率を完全に無視した装備こそが,
当時のチビッコたちのスタンダードだったのだ。




実は,このスタイルでも,物理攻撃に対してはかなりの強度を誇る。
(盾は回避率が上がるけど防御力は上がらないので,これでも防御力は最高の状態)
にもかかわらず,なぜFF2の敵は強いといわれているのか。
それは悪魔の攻撃,「HP吸収」と「追加状態異常」のせいであった。



「HP吸収」は不死の怪物に付属している能力で,
攻撃が1回ヒットするごとに「防御力を無視して」
対象に最大HPの1/16のダメージを与え,
かつ攻撃側のHPを同値分回復させるもの。
攻撃が16回ヒットすれば即死するのだ!

ブラッドソードはFF2を代表する武器として有名だけど,
これはこのHP吸収能力をそのまま味方が使えるから。
ということは,敵に使われるとそれだけ凶悪だというのは想像に難くないだろう。

当時のチビッコたちは仲間同士で殴りあって
無駄に味方のHPを上げていたのも災いした。
HPが100なら1ヒット6ダメージで済むけど,
HPが5000なら1ヒット300ダメージを超える。
おかげで回復が間に合わなくなって死亡するプレイヤーが続出した。



一方の「追加状態異常」は攻撃がヒットした対象を状態異常にするもの。
これが恐ろしいのは,たとえ被ダメージを0にしても発動するところ。
ついでにいうと,FFシリーズ伝家の宝刀のリボンでも防げない。

黒豹の怪物クアールの「1かいヒット 0ダメージ いのちをうばわれた」と
モルボルグレートの状態異常の嵐はまさに悪夢としかいいようがない。



この2つの特殊攻撃は防御を無効化するため,
回避率を上げて攻撃がヒットしないようにするのが一番現実的な対策。
しかし,そこに気づくプレイヤーはそれほど多くなかったため,
今日に至るまで「FF2は難しい,クソゲー」なる不名誉に与るハメに…。



そういった世間の誤解を解くのはすごい簡単なんだよ。
「盾を持て」
このわずか5文字のアドバイスで,FF2の難易度は
一気に「適切」あるいは「ヌルゲー」レベルになる。

盾さえ装備していれば,たとえ重装備でもなんとかなるのだ。
そして,おそらくこれがゲームの制作陣が想定した
通常のプレイスタイルだったんだろう。

まとめると,プレイヤーは制作陣が想定するよりも
はるかに攻撃を重視し,防御を軽視していた。
ここに生じた絶望的なズレがFF2をクソゲーたらしめていた
のだ。



すると次にもう一つの疑問が生じてくる。
制作陣の想定とプレイヤーの行動にズレがあることは
この20年間で明白になっているにもかかわらず,回避率に関する
フォローがまったくなされていないのはなぜかという点だ。

GBA版のFF2だと,ほとんど役に立たない
(ときとしてミスリードといえるレベルの)
チュートリアルが追加されているのに,
この点についてはまったく触れられていないんだよ。

こんだけ移植されまくってるんだし,
そろそろアルテアの街の防具屋に
「いいか,戦闘で前に立つ人間は死にたくなかったら盾を持て!」
とか言ってくれる兵士を追加してもいいようなもんだけど。
あるいは,システム的に「HP吸収」に防御を有効にするとか,
被ダメージを0に抑えたら「追加状態異常」が発動しなくなるようにするとかさ。

それとも,ジェイドやパンデモニウムでデスライダーなんかに
ボコボコにされるところまでをゲームの楽しみだと考えているんだろうか。
…やっぱりそうとしか思えないよなあ。



きっと,FF2はプレイアビリティよりも
システムの独自性と選択肢の提供(自滅できる自由)に重きを置いているのだろう。
プレイヤー自身の手でシステムの深奥を捉えてほしいんだろうな。

ある意味一本芯が通っているといえば通っている。
そんな態度,キライじゃない。

というか,前言を翻すようだけど,FF2はこれでいいんだろうね。
確かにFF2だけで見たら多少問題かもしれないけど,
次作ではちゃんとプレイヤーの意向を汲んで
「武器は二刀流,全身重装備」が有効なスタンダードになっているから。
FF2があったからこそFF3が,後のFFがある。
この辺,シリーズを通して見ると感慨深いものがある。

逆に,ここで変にFF2がマイルドになってしまったら
シリーズの連続性というかFF2の存在意義が失われてしまう気がする。



さて,そんなわけで,あの阿鼻叫喚の地獄絵図を味わいたくないから
わしはもう遠慮しておくけど,まだFF2を遊んだことのない人がいたら,
試しに全身重装備で固めて遊んでみてくれないかなあー。
ぜひとも感想が聞きたい。



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21:45  |  FF  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)

Comment

その頃もう一人の懐古厨であるくずみゆらは
FF3に励んでいた おわり
くずみゆら |  2012.10.14(日) 14:07 | URL |  【編集】

こんちは!
リメイク版のFF3はなんかところどころ難易度上がってましたなー。
海底神殿とか地味に全滅しまくったかも。

それよっか,運がないブログに書き込もうとすると重複投稿だかなんだかではじかれちゃうんですよ。
まいったまいった。
どこかで回線詰まったかな?
えか |  2012.10.15(月) 19:02 | URL |  【編集】

重装備プレイはラスボスこうてい戦で詰みました
 |  2014.05.28(水) 18:12 | URL |  【編集】

やあ,こんばんは。
本当に試したのか!
よくジェイドとパンデモニウムを突破できたな…。
おつかれさん!
次からは遠慮なく回避率を上げて無双していってね!
えか |  2014.05.28(水) 19:44 | URL |  【編集】

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