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2012.10.14 (Sun)

FF2・レオンハルト私案

FF2の主人公の1人にレオンハルトという男がいる。
同じく主人公の1人マリアの実兄であり,
フリオニール,ガイの義兄でもある(この2人はレオンハルト家の養子らしい)。
おそらくは,一行のまとめ役であろう。

しかし,4人が戦争に巻き込まれ,
パラメキア帝国の追手に襲われた時に彼だけが行方不明になってしまう。

その後,フリオニールら3人は
地元フィン王国の義勇兵として活躍していくことになるが,
レオンハルトとは意外なところで再会することになる。
彼は敵国パラメキアの将軍 -ダークナイト- になっていたのだった。

フリオニールら3人が「パラメキア帝国を撃退すれば世界は平和になる」と考えたのに対し,
レオンハルトは「パラメキア帝国が世界を統一すれば世界は平和になる」と考えており,
つまり世の中に悪人などおらず,誰もが心の安寧を求めて戦争をしていたという
悲しい事実を体現していた…かどうかは分からないけど印象的なキャラクターだった。



彼については,裏切り者とか親の仇の帝国軍についた非常識な男
などという見方もあるけど,それはちょっと早計かなとも思う。
彼が憎んだのは「家族を守れなかった無力な自分」であり,
「人々の平和を脅かす戦争」である。
そして現実を見れば,パラメキア帝国の軍事力は圧倒的。

ならば,「自分自身が力をつけて」「パラメキア帝国に勝利をもたらし」
「さっさと戦争を終わらせる」ことが最善だと考えたのは,
きわめて合理的ではなかろうか。
彼は,戦争で人命が失われていく悲劇よりも
圧政下での偽りの平和のほうがましと考えただけだ。
個人的な確執を超えて,冷静に物事を考えられる男なのだ。
(そしてレオンハルトの読み通り,帝国と反乱軍が
 全面戦争を継続していった結果,世界の大部分は焦土と化してしまう)

この辺の表現は原作ファミコン版だと淡白で,
あるいは力に取り憑かれた人間としか見えないけど,
GBA版だと表現が追加されている(上の人物像はGBA版からの推測)。
原作の雰囲気を損なうセリフの改悪もやや目立つ
GBA版においてもここはいいアレンジだなと思う。
おそらく,原作でも容量に余裕があればこう言いたかったのだろう。

もちろんそれが「もう奪われる側にはなりたくない」という
彼自身のトラウマに起因するものだとしても,やむを得まい。
彼には自分を支えてくれる仲間がいなかったのだろうから。
もしオープニングで行方不明になっていたのが
レオンハルトではなくフリオニールだったなら,
フリオニールが帝国の将軍になっていかもしれない。
レオンハルトは,もう一人のフリオニールなのだ。



まあ,そんなドラマは当時のチビッコたちにはどうでもよかったんだけどね!
共通の敵と戦うという利害の一致によって,
彼も最終的にはフリオニール一行に合流することになるんだけど,
こんとき話題になったのが,ズバリ「レオンハルトは弱い」だった。



本当は,彼は別に弱くはない。
武器の熟練度は,ここまでプレイヤーが鍛えあげてきた
前衛キャラクターと比べても遜色はないし,ステータスも全体的に高い。
むしろあらゆる武器に精通しているのは見事というべきか。

敵国の元捕虜が帝国の将軍ひいては皇帝にまで登りつめた,
という劇的な展開を裏付けるには十分なほど
彼の想像を絶する努力の痕跡が見て取れる。

ゲーム的にも,パラメキア帝国で最高峰の一角を担う
黒騎士や親衛隊と1対1で戦っても負けはしないだろう。
(ただ,おそらく帝国最強の戦士ジェネラルと戦ったら負ける。
 こいつの攻撃力は異常である。
 反乱軍の主戦力であろう竜騎士リチャードもあっという間にミンチにされる)



にもかかわらず,なぜレオンハルトは弱いと評されたのか。
それは,素人的にいえば「HPが低すぎるから」であり,
玄人的にいえば「回避レベルが低すぎるから」であった。



前回も書いたとおり,当時のチビッコたちは
「HPが多い=強い」と頭から信じ込んでおり,
むやみやたらに味方キャラクターのHPを上げる傾向にあった。
ゲーム序盤で3000とか5000とかまで上げるものもいたという話である。
わ,わしのことじゃないよ,友達から聞いた話なんだからね!

そんなチビッコたちからすれば,
レオンハルトの1098というHPは,いかにも頼りなげに見えたのだろう。



玄人的に見れば,というか回避率至上主義からすれば,
このゲームを快適に進めるには回避率が8-99%ある必要があり,
回避率が3-00%しかないレオンハルトは
(その気になればすぐに4-99%にはできるものの)
危なっかしくて前列には置いておけないのだった。



実際にはどちらもただの気のせいで,彼はそのまま
ラストダンジョンに放り込んでもまったく問題ないレベルではある。

ただ,一時的とはいえ敵国パラメキアの頂点に立ったという経歴からすれば,
彼のステータスはやや華がないというのは間違いないところ。
そこで,彼のステータスにもう少し手心を加えられなかったのだろうか
という妄想が今日のお題です(ここまで前振り)。



具体的にいうと,彼の前衛的な強さはすでに十分あるので,
魔法が使えればよかったと思う。

最大MPを50くらいまで増やして,
ファイア,ブリザド,サンダー,クラウダの基本魔法と,
バフスクで催眠術を使っていたという設定を反映してスリプルとコンフュ,
あとはフォーグとスタンあたりを5レベルくらいで持っていたらよかった。



レオンハルトが魔法を使えるということには大いに意味があると思う。
まず,上にも書いたとおり,シナリオ中に
実際に魔法を使っていたと思われる描写があること。

さらには,ここで挙げた黒魔法がゲーム内で
パラメキア帝国の主要武器として使用されていること。

また,ゲーム全体を見渡すと,
女海賊レイラがサンダーを使える程度で
黒魔法の専門的な使い手がいないこと。

レオンハルト自身が前衛としては
高い知性と魔力の持ち主であること。

そして,彼が魔法を使えたとしても,
ゲームバランスには大きな影響を与えないこと。

ここらへんを勘案すると,魔法を使える方が理にかなっているかなと。
FF2のパーティメンバーは移植のたびにテコ入れがなされているので,
次に移植された時にはこんな風になってくれないかなー。

もしレオンハルトが魔法使えたら,
絶望的な防御力を持つミスリルゴーレムなんかと戦うときは
サンダーで迎撃したりと,戦術の幅が広がりそう。
ネコのツメ&マインゴーシュ,リボン,黒のローブ,
守りの指輪あたりで固めれば魔法干渉も怖くない!
とかなんとか妄想している時が一番楽しかったり。

FF2は自由にキャラクター育成ができるから,
「そう思ったんなら自分でそういう風に育てろよ」
で終わっちゃうかもしれないけどね。




思えば,チュートリアル的な先導キャラクターであるミンウを除いて
味方キャラクターにまともな魔法の使い手がいないのは,
そういうことなのかもしれない。

あるいは,FF2の世界では魔法の使い手が
ほとんどいないという設定を反映させたのかもしれない。
そういや,確か魔導師はミシディアという隠れ里に隠棲していて,
世間ではまったく見かけなかったな。
バフスクの人間を操っていたときには,
本編に出てこない優秀な魔術師の部下がいたのかもしれないし,
パラメキア皇帝から一時的に魔力を与えられていたのかも?
したら今のままでいいのか。

やっぱレオンハルト私案は取り消すわ。
しかし,楽しい時間を過ごせたのでよしとしよう。

テーマ : ファイナルファンタジー全般(11除く) - ジャンル : ゲーム

10:45  |  FF  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

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