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2014.04.04 (Fri)

こけて流れりゃみな同じ 『ダン←ダム』

砂漠に面したダムの街ソワサントが魔物たちに襲われた!
戦士を雇って街を守れ!
人手が足りない?
魔物なんざダムの放水でイチコロだぜ!



ダン←ダムは2009年にアクワイアから発売されたニンテンドーDS用のゲームだよ。
ジャンルはダムマネジメントRPGなんですって。
なんでもRPGとつければいいと思って…。

税収を街の施設や戦士の雇用に投資しながら,襲ってくる魔物から街を守るのが目的で,
いってみれば「戦うシムシティ」「地域密着型伝説のオウガバトル」てな塩梅よ。
今回は紹介記事ということで,実際のプレイ風景を書いてみようじゃあないの。



DSの電源を入れる。
コイーン。

続いて始まるオープニングを華麗にスルー。
ちなみにこれがなかなかのクセモノ。
このゲームには,一般人を決して近づけさせず,
自身をクソゲー(バカゲー)たらしめている
『ダン・ダム死の四天王』が存在するが,
そのうちのひとつがこのオープニングなのだ。
(残りの3つはチュートリアル,インターフェースとファフニル)

これを見て「オレ一体何をやってるんだろう…」と
現実に戻らなかった者だけがこのゲームにハマる資格があるッ!!



そしてゲームスタート。
かわいい姉が迎えてくれる。
「オハヨー」

ところどころボイスが入るのだが,
ソフトの容量が足りないせいかやたらと低音質なのが玉に瑕だ。
特にこの姉にしてヒロインのフィア嬢は音割れがひどい。
スーファミ時代のスト2の合成音声のほうがまだしもマシ。
そんなわけで初期設定画面でボイスをオフにすることを推奨。



襲撃に備えて,昼のうちに戦力を整えておかねばならない。
まず向かったのは酒場。
過酷な労働条件に悲鳴を上げてボイコットに走った傭兵たちを再雇用するのだ。
ついでに,何を知らない新人を安値で買い叩いて部隊に編入しておく。
経験不問明るく楽しい職場ですスタッフはみんな仲良し!



続いて研究所へ。
昨夜の戦闘で魔物たちからひっぺがした牙や爪だの,
廃坑から拾ってきた鉱石だのを片っぱしから精錬していく。
できあがった素材は売ってよし,武器防具の材料にしてよしだ。



こうしてできた大量の素材を鍛冶屋に持ち込む。
このゲームも突き詰めれば装備ゲーだ。
武器を生産し,それらを合成してさらに
強力にしていくのが目標のひとつになるだろう。
部隊全員に+5尖鋭武器が行き渡ったら…
各人が兵器となる!
戦争に祈りを捧げる死の司祭だ!

と息巻く前に。
装備の修理を忘れずに。
酷使した装備は品質が下がって使い物にならなくなるのだ。

最終的にプレイヤーが気を使うのはこの1点だけになる。
このゲームはダムマネジメントRPGなどではない。
真のジャンルはウェポンクオリティマネジメントRPGだ。



鍛冶屋で余剰品を売り払ったら,
養生所に寄ってポーションを買い漁る。
高級品はいらない,一番安いのを大量に買い込んで大量に部隊に持たせる。
これこそがダン・ダムにおける兵站の極意だ。

最後に倉庫に投資する。
街の施設に投資すれば傭兵の収容数が増えたり,
夜間の照明が強化されて戦いやすくなったりと
部隊全体に大きな影響を与える上,税収も増える。

雇用,装備,施設と予算の使い道に頭を悩ませることになるこのゲームだが,
戦闘における勝利とは最も遠いところにあるようにも思われるこの「施設への投資」。
軽視されがちだが,案外侮れないかもしれないぞ。



ここまで終えたら神殿に戻って部隊の編成だ。
部隊は目的に沿った編成を行う必要がある。
街を守るのか? 敵の本拠地を攻めるのか? はたまた街の補修か?
それぞれ得意とする職業が異なるのだ。
さらに隊長を選出して部隊の特色を引き立たせることができる。
自身は無力だが隊長にしたときのバフ能力が強力,なんて職もあったり。

さらに装備の調整,薬の配布を終えたら各部隊に指示を出す。

「部隊の資金源」職人率いる探索部隊。
雑多な編成で見る者を楽しませる「防衛の要」市街防衛部隊。
強力なユニークキャラ(顔キャラ)を中心に編成された「戦場の華」侵攻部隊!
総勢9部隊36人!
わしのかわいい子どもたち…。

ここでセーブ。
さあいよいよ戦いだ。
長い夜が始まる。



そのほとんどがプレイヤーの統制下にある昼パートとは対照的に,
戦闘が行われる夜パートでプレイヤーが干渉できる部分はあまりない。

市街に部隊さえ配置しておけば勝手に走り回って防衛するし,
敵の本拠地への侵攻部隊も当初の目的にそって自動的に動く。
なんとユーザーが出せる指示は「進め」「待て」「戻れ」の3つしかない!
進行方向すら指示できないのだ。

すべてが思い通りにならないと気がすまない!
というプレイヤーには少々耐え難い仕様かもしれない。
AIがアホなのもさらなるストレスになるだろう。

だが,部隊の様子を見ているだけだとつまらないか?
というとけっこう面白かったりする。

新しく導入した職や装備が活躍する様子や,探索部隊が
レアアイテムを引き当てている様子を見ているとニヤニヤできる。
よくやったなーえらいぞーおーよしよし。

反対に市街防衛部隊の隙を突かれて街の施設がボコられてるところを
ただ眺めているしかないときのもどかしさといったら!
あーっわしの酒場があ爆発しちまうよーあっあろ!

プレイヤーが指示を出さずとも,タッチペンを駆使してクルンクルン
部隊の様子を眺めているだけで楽しめるというのがこのゲームのすごいところだ。
キャラがかわいらしいドット絵なのも大きい。

もっとも,プレイヤーがいくら悶えようとも結果に変わりはないので,
夜パートは完全に放置できる,ともいえる。
したがって,このゲームは何かの片手間で遊ぶのにもちょうどいい。



ダムはどこに行ったんだって?
いいところに気がつきました!
ダムからの放流こそが夜パートにおいて
プレイヤーが関与できる唯一にして最大の攻撃なのだ!

画面右上の放流ボタンをクリック!
発射地点と放水量を決めてドカァン!
魔物はみんな地の底,魔物を生み出すゲートもペシャンコ!

ただ,放流(物理)は万物にとって等しく死の女神となりえる。
端的にいうと味方も流される。
流された仲間はそのうち町外れで見つかるけど,
それまでの数日間は行方不明(戦力外)というヒジョーに厳しいペナルティ!

いちおう重装備でガチガチに固めていけば流されずに済むけど,
みんながみんな重装備というわけにもいかないし。
威力はあるが使いづらい,もっといえばロマン。
プレイヤーから「ダム不要」という感想が出てくるのはこのためだろう。

だが決して無用の長物ではないぞ!
ダムは使える物ではない,使っていく物なのだ。

発射地点を決めるときに水路の進行方向が見えるだろ!?
その手前で侵攻部隊は「待て」!
水が流れ終わったと同時に「進め」!

もしキミの目の前に「魔力源」が難関として
立ちはだかったなら,この戦法を思いだせ!



こうして戦いが終わるとリザルト画面になる。
部隊がかき集めてきた素材,財宝,経験値,それに税収。
すべてが一堂に会する至福の瞬間だ。

この素材で何を作ろうかなーと妄想を逞しくしているとやがて陽が昇ってくる。
次の日が始まる―。



とまあ,こんなことの繰り返し。
チマチマと大量のキャラクターを育てていくのが好きな人には面白いかも分からんね。
わしなんか各部隊のレベルを平均化しているだけでも楽しいわ。

プレイヤーの意向のとおり部隊を編成できる昼パートと,
部隊の活躍をじっと見守るしかない夜パート。
この極端な両者の共存がなんとも愉快だ。
「人事を尽くして天命を待つ」そんな言葉がふさわしい。



とはいえ,このゲームは上に挙げた名作に匹敵するような作品ではない。
素材は悪くないながらも詰め込みは甘く,
痒いところにトロロを塗りこむがごとき仕様には
ツッコミを入れていけばきりがないし,
マニアックなネタとそこはかとない下品さの漂う
きわめてアクワイアらしい仕上がりとなっていて,
万人にはとても薦められない。

幸い今はワンコインで買えるので,
食事1回分の暇つぶしだなと思って遊ぶと
それなりに楽しめるかもしれない。



しかし惜しい。
問題点をブラッシュアップしていけば,
かなりの良作になりそうな気配はビンビンするんだが…。
シレッと「ダムこれ」とかいって続編出してくれないかな。
ダン←ダムダン←ダム
(2009/04/29)
Nintendo DS

商品詳細を見る
20:28  |  ダン←ダム  |  トラックバック(0)  |  コメント(6)

Comment

ROの記事の頃から見てます~。
というか、コメントをしようしようと思って中々できなかったんですが、昔カラオケでちらしが置いてあったゲームのレビューだったので、つい、コメントさせていただきました。
カラオケDAMだから、だと思うんですけど。
そういうゲームだったんですねぇ。それはそれで私としては面白そうと思います。
育成ゲーはとにかく平均的に育てたいです。シミュレーション系で倒したキャラのみ経験値を貰える、っていうタイプも全体的に育てちゃって、全体的になかなか育たないという(笑)
緑乃 |  2014.04.05(土) 08:53 | URL |  【編集】

緑乃 さんこんばんは,いらっしゃい。
カラオケのチラシはDAMとダムをかけた渾身のジョークだったようだ。
ノリだけで生きているアクワイアの姿勢が如実に現れていて心温まるエピソードだった…無茶しやがって…。

このゲーム,敵を倒すと「余剰経験値」がもらえて,それを好きなキャラクターに振れるようになっているのだ。
溜め込んだ経験値を新人に一気に投入することで即実戦投入ができたりと,なかなか面白いシステムだなと思ったよ。
えか |  2014.04.05(土) 20:15 | URL |  【編集】

 チラシを見た時、最初なんでゲームのちらしがカラオケに……と思ったものです(笑)
 余過剰経験値を振れる、というシステムはいいですね!リアルさはさておいて、それなら育成も捗りそうでとてもいいなぁ♪
 そういえば、戦ってる姿を見てるだけ~というので、ワンダープロジェクトJを思い出しました。もしも、やっていないようでしたら、ぜひ。
 ……問題はどうやったらやれるかな。あれ、SFCなんですよね……
緑乃 |  2014.04.05(土) 21:01 | URL |  【編集】

ワンダープロジェクトJは名前だけ聞いたことがありますなあ。
人工知能育成ゲームでしたっけ。
当時は「ゲーム=戦闘」という発想しかなかったけど,今やったらそういうゲームも楽しめるかもしれない。
実は,ポケファミDXという携帯型SFCを持っているので,その気になればできるのかもしれないけど…まだ動くのかなあれ。
えか |  2014.04.06(日) 21:06 | URL |  【編集】

おお。そんなモノがあるのなら、ぜひ、ぜひ。
基本的に育成ゲーRPGなのですが、いろんなシーンに合わせて、ボールの使い方を教えたり、覚えたのを忘れさせて無理やりやりなおしさせたりとある意味ひどいゲームです(笑)
行き先とかは、昔マリオがバケツ被って歩いて行く奴みたいに指示できるんですけどねぇ。
個人的にとても好きなゲームな一つなので、よければ!
あ、あとアクションゲームになっちゃいますけど、マーベラス~もう一つの宝島~っていうのも面白いですよ!……やっぱりSFCですが(笑)
緑乃 |  2014.04.06(日) 23:53 | URL |  【編集】

なんか本当に育成ゲームなんですねえ。
子育てしているみたいだ。
そういや昔プリンセスメーカーなんてゲームもあったな…。

しかしお客さん,オススメゲームが軒並みSFCっていうのがこれまた(略
えか |  2014.04.07(月) 20:15 | URL |  【編集】

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