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2014.05.05 (Mon)

生きるってなに? メタルマックス2の物語

はいはいクリアクリア。

シングルエンジンだろうが多段SE・ラッシュを封印しようが,
やっぱ普通にクリアできるもんなんだな。
一番打点があったのはレスラーの台風チョップだったが。

ロケット弾もそれなりに頑張ってくれた。
手間暇というか金をかけないでクリアするには悪くない選択肢かもしれない。
あとは225ミリヒュドラとかバイオデストロイヤ(ラスボス用)とか。
スクラヴードゥー戦だと宇宙ボンバーとかニトロスイーパーなんかも活躍してたなー。
ゲーム後半で店売りされてる広範囲用S-Eなんか買ったの初めてだわ。

いまさらながら,複数回攻撃全禁止で行くなら,
S-Eよりも電撃砲とかキャノンボイラーとかドリルキャノンとか
(ゲームバランス崩壊を気にしないならギドラ砲とか)
がある主砲を主軸にした方がよかったかもしんないなー。
長射程ムウロメツとスーパーサイダーDを見ながらそう思う吉宗であった。

まだギガンティーガーを倒していないけど,
さすがにあれと戦うときはナースとレスラーを
ハンターとメカニックにしないといけないだろうし,
1から育てるのは面倒なんで今回はこのへんにしておいてやらぁ!



さて世間様はゴールデンウィークのようである。
わしも暇を持て余したダメな大人なので,なんかに手を付けてみたいなと。
つまり,いよいよ


メタルマックス2: リローテッド(特典なし)メタルマックス2: リローテッド(特典なし)
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この封印を解くときが来たかなと。
ただ,せっかくなのでこのリローデッドを始める前に
原作メタルマックス2のことを思い出しておこうかな。



メタルマックス2。
バイアス・グラップラーなる凶漢の集団に実の両親と
育ての親である女戦士・マリアを殺された主人公が,
前時代の遺産である戦車の力を得て復讐を果たす…。
という物語がいちおう存在しないこともないのだが,
実際に主人公がどういった行動論理で動いているかは
プレイヤーの解釈に任されている。

ゲーム開始直後にわざわざ主人公に対して
「実の両親を殺したバイアス・グラップラーが憎いか?」
と聞いてくる登場人物がいるのだが,ここで「ノー」といえば,
現代文明が崩壊し,核汚染と異常気象さらには
凶悪な怪物が支配するこの物語の世界に順応し,
「死んだ人間のことより自分が生き延びる方が大切だよ」
と考える冷静な少年像が見えてくるかもしれない。
(この考え方は育ての親であるマリアのものでもある)

これにどう答えてもストーリーの進行に影響はない。
しかし,ゲームを進めていくほどに,さりげなくなされたこの問いかけが
ゲームの核心を突くものであることに気付かされるだろう。
このゲームのテーマは「生きるとはなんなのか」だからだ。

物語の中で,主人公は多くの人間との出会いを別れを繰り返す。
それが,主人公の価値観にどのような影響を与えていったのか…。
今日はその中から,特に対照的な存在として描かれ,
物語に華を添えたキャラクターを紹介する形で
メタルマックス2の物語を思い出していきたい。



■ 最愛の妻と永遠の愛人 -イリットとマリリン-

物語の中で最も明確に,かつ意図的に描かれているのがこの2人だろう。
バイアス・グラップラーに追われ瀕死の重傷を負った主人公。
彼を助けた命の恩人がイリットである。
(イリットにとっても,彼女の街を守るために戦った主人公は命の恩人である)

彼女はその後もなにくれとなく主人公の世話をする。
主人公がフラッと街に立ち寄れば喜んでもてなし,手弁当で送り出す。
老いた祖父や幼い弟の面倒見もよい。
絵に描いたような良妻賢母だ。

彼女が直接主人公に好意を示すことはないし,
主人公が戻ってこなくても文句ひとつ言うこともない。
だが,彼女の献身的な愛情は主人公を絡めとり,ついには最強のハンターを,
この世界の救世主となりえた男を片田舎のしがない整備工へと落としこんでしまう。



一方のマリリンは港町デルタ・リオの水上劇場で働く踊り子。
彼女との関係には常に金とモノが介在する。
マンションを買い与えることで,はじめて
主人公は彼女との会話を許されるのである。

その後もペルシャ絨毯がほしいだの,
おしゃれテーブルがほしいだのといったおねだりは続く。
それに飽きたらず,彼女は主人公に自分を愛しているかしつこく尋ねる。
逆に,主人公への好意を隠そうともしない。
(この辺りは期間限定の上に彼女に相当貢がないといけないので
 聞いたことのあるプレイヤーはそれほど多くはないのかもしれない)

だが,どんなに物を貢いでも,愛を確認しあっても主人公と彼女が結ばれることはない。
というのも,(反転)彼女は人間ではない…アンドロイド(反転)だからだ。

実は彼女は自身も知らぬ重大な秘密を握っていて,
主人公もそれを得んがためだけに彼女に近づいた…
という展開も進め方次第で,解釈次第ではありうる。
そのときは,彼女のイノセンスがより一層の悲しさを誘う。



いささかステレオタイプではあるものの,2人が配偶者と愛人の
メタファー(というかそのもの)であることは明らかだろう。
特に,いつまでも若く,主人公との間に子…家族を
作ることがないマリリンの存在が見事な対比となっている。

面白いのは,この2人のいずれかを選ばなければならない,というわけではないことだ。
というより,ほとんどのプレイヤーは第3の道…戦車を選ぶ。
この魅力的なヒロインたちをあえて「あっしには関わりのねえことでござんす」
とばかりにうっちゃり,戦車の改造に走るところにこのゲームの最大のカタルシスがある。
ゲームの中でくらい冒険させてくれよ! という
オトコノコたちの叫びが聞こえるのは気のせいだろうか。



■ 自由な魂と囚われた魂 -いじるとアンヌ-

主人公には頼りになる仲間が2人いる。
そのうちの1人がメカニックのいじるだ。

「グラップラーのクルマがあまりにもピカピカしてたんで頭に来てボコボコにしてやった」
死刑直前,牢の中であっけらかんとこう言い放ついじるは底なしのノーテンキ者である。
優しい父と姉の愛情を一心に受けて育ったであろうこの悪ガキの頭には,
グラップラーへの恐怖とか,明日への不安とか,計画性などというものは存在しないのだろう。
主人公の仲間になったのも「この街にはもういられないからどこかに連れていってくれ」
という,あまりにも刹那的な反応によるもの。

殺伐としたこの世界の中でもとりわけ暴力と悪徳の栄える町エルニニョで
こんな男が存在するというのは驚きだが,彼の存在自体が
過酷な境遇にも屈しない人類のたくましさの産物であるといったらおおげさだろうか。



もう1人が女ソルジャーのアンヌだ。
彼女は,主人公たちとともにバイアス・グラップラーと戦い,
そして命を落とした賞金稼ぎ,隼のフェイの妹。
いじるとは正反対に,「自分自身のために」「兄の敵を討とうとし」
「グラップラー打倒の強固な意志を持って」主人公の仲間になる。

メタルマックス2が復讐の物語であるという理解が広まっているのは
アンヌの存在によるところが大きいのではないかとも思われるが,
実際,主人公の仲間になるのはいじるのほうが先だ。
主人公がいじるの脳天気ぶりに毒気を抜かれた…いいかえるなら
彼らの旅はあてのない放浪だったという見方もできなくはない。



いじるとアンヌの存在は主人公の行動に大きな影響を与えるだろう。
だが,3人の間でどのような会話が交わされていたのか,表立っては出てこない。
それを想像し,主人公の行動に反映させるのはプレイヤーの仕事だ。

この2人もその気になれば仲間にしなくてもよい。
ひとり孤独な道を歩むことを決めた主人公は,何を思って旅を続けるのだろうか。



■ 死に急ぐ若者と戦う老人 -バイアス・グラップラーとアズサの人々-

人間狩りと称し,人々をさらっていくバイアス・グラップラー。
文明崩壊前に存在した巨大多国籍企業の私兵に端を発する
この無頼の集団の目的は,物語の最後の最後で明かされる。
なんと,(反転)人々をさらっていたのは人体実験に使うためで,
不老不死の人類を完成させることが彼らの目的だったのだ。
(反転)
もちろん,末端はそんな目的など知らず,純粋に悪事に励む者も多かったようだ。
「オレもはええとこ、悪事を重ねて出世したいぜーっ!」



一方,そんなバイアス・グラップラーと戦う者がいるという。
噂を聞いてアズサの町にやってきた主人公を出迎えたのは老人たちだった。
連中が若者をさらっていくのなら自分たちが戦おうという彼らの思い切りのよさに,
失意の中で旅を続ける主人公は勇気づけられただろうか。
それとも思わず苦笑いするだけだっただろうか。

「レジスタンスか はんらんぐんか・・・・
 いってみりゃ この町は そういう人間の町なのさ。
 つよいか よわいかなんて もんだいじゃない!
 きもちだよ! 何にも まけない こころが だいじなんだ!」

強さも残された寿命も問題ではないらしい。
何にも負けない心…それが生きる証なのだろうか。



この老婆は酒場で気を吐くだけだったかもしれない。
しかし,彼女の,人々の怒りの化身である主人公によって
ついにバイアス・グラップラーは壊滅させられてしまう。
若者が死に,老人が生き残ったのはなぜだろうか。
この荒廃した世界にも因果応報という概念が機能していたのだろうか。
それとも,老婆のいうとおり,気持ちの問題だったのだろうか?



■ 愛にすべてを -マリアとビイハブ船長-

主人公の実の両親は物語が始まる前にすでに死んでいるが,
物語の中で主人公の両親の役割を果たすのはこの2人だろう。
精強なる女ソルジャー・マリア,そして家族を奪われ復讐の鬼と化したビイハブ船長。
2人はともに愛に生きた人間だが,対照的なのはその経緯だ。

マリアは強すぎたがゆえに,他者を必要としなかった。
たが,幼い主人公を拾って育てるようになったことで,
他者への愛情を,人間性を獲得していく。
しかし,それがゆえに,強敵と相対した際に
「何があっても生き延びる」という自身の鉄の掟を
ねじ曲げて主人公をかばい,命を落としてしまう。

一方のビイハブ船長は家族に恵まれ,平穏な暮らしを営んでいたが,
U-シャークという凶悪な怪物に妻子と弟を奪われてからは
ただただ復讐を目的として生きるようになり,人間性を失っていく。
そして,主人公の協力で敵を討ったあとは,生きる屍のようになる。
妻の墓の前でさめざめと泣く彼にかける言葉があるだろうか。

マリアは主人公に生きる意志を,
ビイハブは意志を実現するための手段 -船- を遺した。
主人公は2人の生き方から何を学んだのだろうか。
自分も守るべき者のために戦おう,か。
愛は身を滅ぼすか,復讐は虚しいか。
それとも,生きるということは変わるということか。



■ 何がそこまで駆り立てるの -変人たち-

「なんだこの死体は!まだ生きとるじゃないか!」
人体の蘇生に命を賭ける科学者,
人知れずトンネル掘りに勤しむ男,
神仏には頼らないが参拝は欠かさない商人,
自身の肉体美の研磨に余念のないお尋ね者,
歌って踊れる美人学者姉妹,
戦車になら轢かれてもいい女…。

この世界は,無限の情熱に突き動かされた奇妙な隣人で満ちあふれている。
彼らとの出会いは,主人公に何をもたらしただろうか。

彼らは本質的に同種の存在のようにも思える。
彼らの脳みそには等しく,常識とか自重という単語が存在しない。
まるでデータイーストの社員そのものではないか。
ただ,その情熱が向いたベクトルがたまたま社会に有意義な方向と合致すれば
ビトーのように賞賛され(といっても彼の偉業を知る者は少ないが),
そうでなければマダムマッスルのようにお尋ね者になる。
その境目は一体どこにあるのだろうか。

主人公とて例外ではない。
彼こそがこの世界最強の戦車改造マニアなのだから。



■ 生命の彼岸 -バイアス・ブラドとゼン-

(この先ネタバレ全開)
「ここは むかしは
 ブラド・コングロマリットって
 バカでかい かいしゃの
 しゃちょうの べっそうだった....

 その しゃちょうは
 ゆうめいな かがくしゃで
 名前は たしか
 バイアス・ブラドとかなんとか....

 かんきょうおせんを
 かがくで かいけつするという
 ふれこみで、せいじかとしても
 せいこうした人物だったらしい。

 ブラドはかせは じぶんの
 かいしゃを なげうってまで
 かんきょう おせんに
 とりくもうとしていた....

 ふうりょくはつでんしょや
 こすいじょうかプラントを
 つぎつぎと けんせつしていった..

 はかせは
 えいゆうてきな せいじかとして
 人びとの そんけいを
 あつめていたという....

 だが はかせの人生に
 とつぜん くるいが しょうじた。
 なおるみこみのない びょうきに
 おかされて しまったのだ....。

 びょうまに おかされ
 死を のがれられないと
 さとったとき....
 はかせは かわった。

 すべての じぎょうを
 ほうりだして
 じぶんの けんきゅうしつに
 とじこもって しまった。

 そんな おりもおり....
 でんせつの だいはかいが
 おこったのだ....

 ブラドはかせが そのご
 どうなったのか....
 いまとなっては
 だれも しらない....。」


病魔に侵されたブラド博士はすでにこの世を去ったはずだった。
生前博士が使っていた別荘では,彼と素性の知れぬ女性(パートナーか)の
「幽霊と思しきなにか」が楽しく過ごす様子がみてとれる。
では,自分の研究室に閉じこもった彼はいったい何をしていたのか。

「ブラドはかせの しんけいそしきの
 ぜんデータ および きおくタンパクの
 ぜんデータを アシンクロナス
 スーパーコンピュータに
 いしょくする さぎょうが はじまった....

 データの いしょくが おわれば
 ブラドはかせの のうと
 おなじ きおくを もつ
 スーパーコンピュータが
 生まれるはずだ....

 おなじ きおくを もつ
 アシンクロナス コンピュータは
 人間と どうようの
 じんかくを もちうるのか....」


かつてのブラド・コーポレーションの研究施設,地下6階にそれは鎮座していた。
半永久的に作動する動力源とブラド博士の天才的な頭脳を持ち,
死への恐怖に囚われたスーパーコンピュータ「バイアス・ブラド」が…。

すでに限りなく不死に近い身体を持っていながらも,
このコンピュータは死への恐怖から逃れられずにいた。
彼は言う。

「死....

 この わしにとっては
 死さえも
 もはや なつかしい....

 バイアス・ブラドという
 いだいな せいしんは
 死をも のりこえたのだ!

 だが これは まだ
 かりの すがたに すぎぬ!

 わしの いしきが
 ぶっしつを ちょうえつし
 じゅんすいエネルギー体と
 なる そのときこそ....

 わしは
 不死の そんざいとなる!」


彼の部下であるバイアス・グラップラーによって
無数の人間が連れらされ,人体実験で殺されていった。
この世界の悲劇は,たった1人の男の「死にたくない」という
あまりにも根源的な,あまりにも率直な願いによって引き起こされたものだった。

この男の思いを否定することができるだろうか?
アズサの老婆の言葉がこの世の真実であるなら,
バイアス・ブラドもまた死と,己の運命と戦い続けた
レジスタンスにほかならないのではないか?
この世界にあふれる奇人変人たちと彼との間に
どれほどの差異があるというのだろうか?



だが。
バイアス・ブラドはいま生きているといえるのだろうか?
バイアス・ブラドとはなんだ?
はるか昔に土に還ったであろうタンパク質の塊のことなのか。
それとも別荘で幸せそうに暮らす亡霊か。
あるいは世界に死と破壊を撒き散らす,
この狂えるスーパーコンピュータがそうなのか。
生きるってなんだ?



砂埃舞う無限の荒野をポリタンクがうろつているような
奇妙奇天烈なメタルマックスの世界においても,ゼンは飛び抜けて特異な存在だ。

姿形をいえば,彼は川のせせらぎに浮かぶ巨大な目玉だ。
いや,せせらぎこそが彼なのかもしれないし,
川でも目玉でもない「何か」が彼なのかもしれない。
それは主人公には知る由もないことだ,
なぜならゼン自身が分かっていないのだから。

自分が何者なのか,彼は主人公との対話を通じて思索を繰り返す。
その問は主人公に,バイアス・ブラドに,そしてプレイヤーに直接はね返ってくる。
生きたい,生きたいと考えている「お前」はいったいなんなのかと。

自己とは身体のことなのか,意識のことなのか,それともそのいずれでもないのか。
自己と他の,生と死の境はどこにあるのか?
それはとてもあいまいであやふやなものではないか?
そんなものに固執してどうなるのだ,と。



バイアス・ブラドが,個を中心に据え,
無限に自意識を肥大化させていく現代・西洋思想の象徴であり,
対になるゼンがその傾向に警鐘を鳴らし,
我執の否定を説く古代・東洋思想の象徴であるといったら
たかがゲームに大げさな,と一笑に付されるだろうか。
彼らの名前が「バイアス・ブラド」「ゼン」なのはただの偶然だろうか。



自意識の檻に閉じこもるこの哀れな老人の残骸は,
主人公が戦いを挑まない限り襲い掛かってくることはない。
彼は自分の生にしか興味がないからだ。
そんな彼を,主人公は破壊しようとするだろうか?
なんのために?

復讐のため?
ビイハブの生き様を見てなお復讐に生きようとするのか?

自分のような犠牲者を出さないようにするため?
肉の体を,さらにはバイアス・グラップラーという第2の体も失い,
もはやむき出しの脳だけとなったこの機械は,
これから先自己保存以外に何ができるというのだろう?

金のため?
彼には賞金がかかっていないのに?

なにか強い装備を落とすかもしれないから?
腕試しにちょうどよさそうだから?
主人公がいずれ第2のバイアス・グラップラーにならないと誰が言いきれるのだろうか?

ゲームをクリアしたいから?
バイアス・ブラドを倒さなくてもクリアはできる。



主人公が平穏と安寧の日々を手に入れるのはイリットと結婚したときだけだ。
それでもなおバイアス・ブラドを倒しにいくのはなぜか。
彼の中に譲れない何かがあるからだろう。

それがなんなのかはテレビの前のお前さんが決めなよ。
この世界を必死に生き抜いている連中を見てどう思ったか教えてくれよ。
このゲームはそう言っているのだ。

そこに正しい答えがあるわけではないし,
時とともに答えが変わることもあるだろう。
実に下世話な話をすれば,幼いころは戦車いじりに没頭し,
青年期にはマリリンと愛欲の日々を送りたいと夢想し,
(彼女にそんな機能が付いているかどうかは知らないが)
年を経てからは一緒に老いてくれるイリットと暮らしたい
などという寝言を吐きたいこともあろう。

それもいい。
この世界はすべてを受け入れてくれる。



対照的なキャラクターの配置という主砲もとい手法が,
このゲームのテーマをよりビビッドに浮かび上がらせている。
いまさらながらに,その表現の巧みさには驚嘆せざるを得ない。
デコゲー侮るべからず!

なにより恐ろしいのは,ここに挙げた登場人物は
全体からすればほんの僅かにすぎないということだ。

そして!
そして,さらにいうならば,このゲームにおいて
ストーリーが占める比重など全体の2%にも満たないのだ…!
ひぃぃ!

プレイヤーの関心事の98%以上は戦車の改造で占められている。
装備を新調するか,今ある武器を強化するか,
防御を上げるか,エンジンを買い替えて装甲タイルで対応するか,
見た目はかっこいいか…。

そのおもちゃ遊びのほんの添え物にすぎないはずのストーリーにおいても
これだけプレイヤーを魅了してやまないこの作品を怪物と呼ばずしてなんと呼ぼう。



わずか8メガのエンジンに,遊び心という名の無限の装甲タイルを詰め込んだ
この「クルマ」が18年の歳月を経てどれほどのパワーアップを果たしたのだろうか…。
想像するだけでもよだれが止まらん。
あっやべっ,妄想してるだけでゴールデンウィークが終わってしまいそうだ。
ま,いーか!
14:21  |  メタルマックス2  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)

Comment

えかさん・・凄い!!
やっぱりえかさんの文章は読みだすと惹きこまれてなんか心臓を掴まれてグワーっと揺らされてるみたいな感覚になりますね。

お昼ご飯を食べながら読んでいたのですが、最高のお昼ご飯になりました。

最高の文章をありがとうございます!

生きるについて深く考えて、楽しませて貰ってます!!!!!!
イスタンコ |  2014.05.07(水) 12:31 | URL |  【編集】

こんばんは!
メタルマックス2をやりこんだ人間さえ敬遠しかねない文章をよくご覧になりましたなー。

それ以上に飯食いながら文章を読めるのがすごい。
わしは完全に脳が拒否しますわ。
そして食い終わった瞬間に寝ますわ。
ゲーム以外のことにはまったく機能しないから困る。
えか |  2014.05.08(木) 19:51 | URL |  【編集】

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